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地域の生産者がチャンスをつかむ「チーム・シェフコンクール」がエントリー開始

地域の生産者がチャンスをつかむ「チーム・シェフコンクール」がエントリー開始

食に関する販路開拓やプロモーション戦略に始まり、ブランディング、さらにはふるさと納税の返礼品のプロデュースまで全国の食や地域創生に関わるさまざまな事業を手掛ける株式会社リトルワールド。彼らが仕掛ける生産者・メーカーとシェフ・バイヤーをつなぐ場「チーム・シェフコンクール」第七回のエントリーが始まっています。これを仕掛けるプロジェクトプロデューサー、荒金貴裕さんに話を聞きました。

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地域の生産者のために始まった「チーム・シェフコンクール」

チーム・シェフコンクールの中心となるチーム・シェフのメンバーのみなさん

「食に関するさまざまなプロモーションやブランディングの仕事をしていると、これから販路を広げる必要がある地方の生産者の方からも相談を受けるようになりました。しかし、家族経営やスタートアップをしたばかりの事業者は予算もなく、話がまとまらないことが多いのが現状でした。また、自分たちの時間にも限界があり、対応できる案件数にも限界がありました。」

一方で、荒金さんのまわりには百貨店やスーパー、セレクトショップ、カタログギフト、通販、テレビ局など様々なジャンルのバイヤー、一流レストランのシェフやパティシエがいるのも確かでした。

「これから販路を拡大する生産者の方と私たちがお付き合いしているバイヤーのみなさんとのマッチングの場を設けようと思いました。全国の中小企業支援を目的に、趣旨に賛同頂いたバイヤーやシェフ、およそ100名にお集まりいただき、全国から集めた100商品を試食、試飲して頂き、1つでも多くの商品に取引の機会などを提供したい。地方でせっかくいいものを作っていても、買い手との出会いがなく地方に商品が眠っている実情をなんとかするために、この『チーム・シェフコンクール』は始まりました。」

愛情にあふれているのがコンクールの魅力

農業

チーム・シェフコンクール(試食審査会)の様子

「出品すればどうにかしてくれるだろうという他力本願な気持ちをもっている生産者さんではなく、販路や売り方に課題意識のある生産者や加工者の方が応募をしてきてくれています。マッチングするシェフやバイヤーの方は、品質の良い生産物を作ってくれる生産者に感謝の気持ちを持っている方ばかり。良いものをちゃんとわかる方に出会ってもらいたいという想いをご理解頂いているので、自然とアットホームな愛情にあふれているのがこのコンクールの魅力かもしれません。」

なかには数百万円売り上げた出品者も

コンクールがきっかけでたくさんの取引が始まります

そこに流れている雰囲気が愛情にあふれていることだけではない、「チーム・シェフコンクール」が愛され続けながら第七回を迎えている理由には、その確固たる実績があるようです。

「例えば、第一回から第三回まで出品してくれた(※出品は最大3回までに限られる)宮崎のマンゴー農園の木村さん(アグリストリームきむら農園)は、一回目にコンフィチュールを出品してくださったことから『JALUX』のカタログギフトに採用され、数百万円の売り上げを記録したと伺いました。4万円の出品料でそれだけの売り上げが獲得できてとても喜んでいただけました。」

出品される商品の8割以上が取引を前提とした賞などを受賞するのには、その商品の紹介方法にも運営者の温かな心配りが見え隠れ。

「誰かの紹介で出品してもらった商品は、その紹介者のコメントなどを紙にして配布しています。以前、買い手側の立場のテレビ東京グループのバイヤーさんが、作り手にとって良い機会なのでと、パートナーの水産加工会社にこのコンクールをご紹介くださり、事業者さんからエントリーを頂くような、アットホームな取り組みです。また、その紹介してくれた商品は、バイヤーさんの推薦によりすぐに取引が決まりました。」

求めているのは意欲にあふれる生産者やメーカー

チーム・シェフコンクール(交流会)の様子

「ありがとう、と言ってくれる人を一人でも多く」とプロデュースにかける想いを語ってくれた荒金さん。これからも「チーム・シェフコンクール」の挑戦は続いていきます。

「作ることにおいてはプロフェッショナルでも、PRや販路開拓はこれからという方が多いと感じています。私たちは、それに課題意識を持ち意欲にあふれる生産者やメーカーの方をお待ちしています。どれだけいいものを作れたとしても、東京に来てみて、自分の商品がバイヤーやシェフ、消費者にどのように評価されるのかという現実を知って、汗をかいて頑張らなければいけない。その時にこの『チーム・シェフコンクール』で出会うシェフやバイヤーの方は心強いパートナーになります。その出会いを創出することで、一人でも多くの人に喜んでもらいたいと思っています。」

▼エントリーはこちらから
チーム・シェフコンクール 公式ウェブサイト

運営会社

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