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お米でにぎわいの場を! 「ごはんとおとも」が生み出す、新しいお米体験

お米でにぎわいの場を! 「ごはんとおとも」が生み出す、新しいお米体験

最終更新日:2018年07月02日

世代に関係なく、お米で人を楽しませたい。そんな思いから、握りたてのおにぎりを食べてもらうケータリングサービスや、お米に関するイベントの企画運営を手掛けている「ごはんとおとも」。お米に興味がある人にも、ただ食べることが好きな人にも、お米をもっと好きになるきっかけを提供すべく、活動の幅を広げています。また、その中で米農家の情報も発信し、農家と消費者との接点を作ることにも尽力しています。今回は共同代表の一人、橋本英治(はしもと・えいじ)さんにお話を伺いました。

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お米を楽しむ場を作る

農業

──まず、「ごはんとおとも」が提供するサービスについて教えてください。

お米への関心を持ってもらい、需要を増やすために、消費者目線で楽しめる場づくりを行っています。具体的には、出張おにぎりケータリングやイベントの企画運営、商品開発、ECサイトの運営などです。

まずは、出張おにぎりケータリング。イベントやパーティーの会場、企業などに伺って自前のスタンドを立て、おにぎりをその場で握ってお出しするサービスです。

大事にしているのはライブ感。土鍋で炊いたアツアツのごはんと塩、パリッとした海苔を合わせておにぎりにするところから見てもらうことで、より「おいしそう」と思ってもらえるよう工夫しています。少しでも興味を引くように、おひつやまな板などの小道具にもこだわっていますね。

さらに、握りながらお客さんとコミュニケーションをとり、お米農家さんの情報も発信しています。

私たちが使うお米は、全国の契約農家から直接仕入れたもの。実際に伺い、話を聞いてお米を食べ、本当においしいと思ったものを厳選しています。既存の米のランク付けや評価制度は参考程度にとどめ、おいしいと思えるかどうかを大切にしています。

お米農家さんの思想を聞いた後でそのお米を食べると、選んで食べることに満足を感じると思いますし、その体験をきっかけにファンになってくれたらいいなと思っています。お米は単体で興味を持ってもらうのが特に難しいので、私たちがにぎわいの場を生み出すことで取っ掛かりを作り、良さを伝えられたらと考えています。

また、自治体や炊飯器メーカーなどとコラボしたイベントの企画運営も手掛けています。お米に興味を持ってもらうためのイベントの多くは、生産者目線だけで作られるものが多く、生産者の伝えたいことだけを伝えている場合があります。もちろんそれも大事なのですが、より多くの人に届けるためには消費者目線が重要です。

若者の中には特に、ごはんを食べるのは好きだけど、お米自体にはあまり関心がない人がたくさんいます。そういう人に興味を持ってもらうために、私たちは消費者との接点を作るためのコンセプトづくりに注力しています。例えば、炊飯器メーカー様とのコラボイベントでは、「唸(うな)らせ卵かけごはん」をコンセプトに、炊きたてごはんと上質な卵を使って卵かけごはんを作り、参加者に食べてもらいました。「卵かけごはん」という多くの人が共通でおいしいと認識しているものと、「唸らせ」という思わず興味がわくような言葉を使うことによって、消費者を引き付けました。

好きだからこそ、伝えたい

農業

──どうして現在の活動を始めたんですか。

もともと、私自身ごはんを食べるのが好きだったんです。母が炊いてくれた硬めのお米が、口の中でふわっとほどけるのがたまらなく好きで、ごはんをたくさん食べる子どもでした。

大学のとき、今の事業の相方の詫摩友彦(たくま・ともひこ)に出会い、意気投合。2人とも一度は一般企業に就職したのですが、自分たちの感じたことを形にする仕事をしたいと退職しました。いくつか事業案を考える中で、出てきたのがお米でした。私たちの周りの若い人たちの多くは、お米に対して関心が薄く、米食の習慣がない人もいました。好きなお米でそんな人たちを楽しませることができたらいいなと思ったんです。

まずは飲食店を借りて、土鍋ごはんとおかずを提供するイベントを開きました。お米を食べておいしいと感じてもらったり、純粋に楽しんでもらえることが大事ではないかと考えたんです。初回は集客に成功したとはいえませんでしたが、参加者に「お米っておいしいな」と言ってもらえて、イベントを続ける価値を感じました。

ただ、続けるなら伝える側としてお米に関する知識がもっと必要でした。それに、自分たちが本当においしいと思えるお米だけを扱いたいと思い、相方と一緒に全国各地のお米農家さんを回りました。生産者の思いやお米が作られる過程を知ったことで、その魅力を伝えたいという思いがより一層強くなりました。また、消費者と直接つながる“すべ”がないと悩んでいる農家が多いことを知り、消費者とお米をつなげるだけでなく、消費者とお米農家さんもつなげたいと思うようになりました。

そこで、東京に戻ってお米を食べてもらうイベントを開催しながら、お米を購入できるECサイトも立ち上げました。農家と消費者の接点を増やすサービスを作ろうと考え、今の事業が形になっていきました。

体験を通し、お米により良いイメージを

農業

──最後に、今後の展望を教えてください。

まずはケータリングの規模を広げること。今は最大でも200人規模ですが、一度にもっと多くの人に提供したいですね。普段お米を食べ慣れていない人や外国人へのアプローチも積極的に行っていきたいです。ただ売買され、消費されるものというお米に対するイメージを変え、直接売りに来られない農家と消費者の接点になれたらと思います。

また、扱うお米の種類を増やそうと考えています。今はコシヒカリが多いのですが、いずれはメジャーな品種をすべて揃えたいですね。その中でも、実際に食べておいしいと感じられるお米を作る、かっこいい思想を持ったお米農家さんと取引させていただきたいです。

さらにECサイトも整備し、消費者が自分好みのお米に出合いやすくなるようにします。毎月違ったお米を試せるプランを作ったり、品種ごとの特徴やお米に関する基礎知識をわかりやすく表現したりすることで、より使いやすくしていきます。また、「人間味」を大事にしたいです。よくお米を買ってくださる方には「いつもありがとうございます。来週から気温が上がるみたいなので、お体にはお気をつけください」とメッセージを送るなど、対面で接しているように感じるサイトを目指しています。

いろいろやっていますが、今までお米に興味がないと言っていた人が「おいしい」と言ってくれる瞬間が、一番やりがいを感じます。お米にまつわる楽しい体験を届けることが、結果としてお米の需要の拡大やお米農家さんのファンづくりにつながるといいですし、お米に対するイメージをよりポジティブなものにできればと思っています。

 
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