アイキャッチが必要な場面で存在感を発揮
フランス語で市場を意味する〈マルシェ〉と建物や店舗を意味する〈ハコ〉を合わせたシリーズ名〈ハコマルシェ〉。マットな黒や木目などのシックな色と、木・鉄・布などの素材を使用したワゴンや棚はシンプルでありながら、あたたかみもあり、スタイリッシュな雰囲気を醸し出しています。この商品の企画を手がけたのが商品開発課で什器のデザイン・設計などを行う丸井康司さんです。
「商業施設において、食・美容・健康をテーマにした商品構成が増えています。百貨店でいえば、婦人服のフロアに期間限定のポップアップストア(期間限定の売場)として生活雑貨や食品も販売されており、商品カテゴリーの枠を超えてライフスタイルを提案し、楽しめる売場づくりにシフトしています。その動きのなかで重要になるのが商品を発信するワゴンや棚などの什器。〈ハコマルシェ〉はアイキャッチが必要となるスペースで存在感を発揮します。開発の過程では、什器の存在が全面に出るのではなく、販売する商品が目立つようなデザインを心掛けました」。
オプションパーツとしてシェルフ(棚)、テント、バスケットトレイ、ボックスなど、豊富なアイテムが揃っているため、販売する人がつくりたい雰囲気に合わせてセレクトできるのも大きなポイント。
「商品を販売する上で、売る側の世界観を描ける什器です。豊富なオプションを用意していますが、さまざまなテイストの売場を演出できるように、このシリーズ以外にもあらゆるアイテムを提供しています」と丸井さん。
店研創意は什器のほかにも、売場づくりに必要な備品や消耗品まで幅広くラインナップ。約25万点という驚きの商品点数を誇っているため、ワンストップで売場づくりに必要なアイテムが揃うのも魅力です。
移動しやすく、組立てが簡単。使い勝手の良さが自慢
イベントで使用されたワゴン。売る側のイメージする売場づくりを実現
あらゆる雰囲気の売場づくりを演出する〈ハコマルシェ〉ですが、もうひとつの特徴は〈使い勝手の良さ〉です。
「限られた時間で什器や商品を搬入しなければならない催事の初日や最終日、出展者にとって少しでも早く準備・撤収を進めたいときに、手軽に移動でき、短時間で組み立てられるという簡易性は大切だと思っています。たとえばフレームと天板で構成されているワゴンは5分から10分程度で組み立てられます。ほかにも黒板や木パネル・テントなどのオプションパーツを溝に差し込んだり簡単に取り付けできることが特徴。また、商品を陳列する什器ですので、強度も大切。発売までに何度も試作検証を重ねてきました」と丸井さん。
見かけはシンプルながら、実は什器メーカーとしての実績を持つ店研創意のノウハウが込められたシリーズなのです。
発売当初はアパレルや雑貨、コスメなどのカテゴリーをターゲットに据えていたという商品ですが、最近ではさまざまなカテゴリーで使われているとか。
農業分野もそのひとつ。たとえば運搬用のコンテナにずらりと並んで販売されている、家庭菜園などで使われる背の低い苗。これらには手持ち用の穴が両側にあいている木製ボックスがおすすめ。ボックスごと動かすことができ、無塗装のものからライトオーク、ヴィンテージ感のあるライトオークなど色のバリエーションも揃っているため、雰囲気の演出も簡単。同じ種類の苗をボックスごとに並べるだけで、ぐっとボリューム感が出て、お客様の目に留まりやすく、手に取りやすい陳列をつくることができます。
一台あるだけで売場の雰囲気を演出できるワゴン
アイキャッチ効果も高く、集客力アップにも大きく貢献
6月中旬のよく晴れた週末、大阪市の商業施設内に出店している北欧スタイルのカフェ&ダイニングで、新鮮野菜や果物が揃うマルシェが開かれました。それぞれの農場で採れた野菜や果物を農家が直接販売するこのイベントで〈ハコマルシェ〉を使って売場づくりを行った生産農家のかたに使い心地をうかがいました。
「まず、見た目がとてもおしゃれ! どのように商品を並べても素敵に見えるのが一番良い点です。このワゴンがあれば、凝った包装紙や飾り用の小物がなくても大丈夫。女性のお客様が多いイベントや、感度の高いお客様が多い場所でも効果は絶大。これからもどんどん使っていきたいですね。このワゴンが一台あるだけで、ほかの出展者さんと差異化を図れました。今回は一台を使いましたが、数台使って陳列すれば、もっとインパクトのある売場にできそうです。」
ショップの名前やお勧め品を描ける黒板でオリジナリティも演出
今回使用した〈ハコマルシェ〉はテントと棚がつき、下段は黒板仕様になったワゴンでまるで欧米の公園で見かける移動店舗のような雰囲気をまとっています。棚を増やしたり減らしたりできることや、たためばコンパクトになることも販売の現場では便利に感じる点であるとのことでした。
〈ハコマルシェ〉シリーズのワゴン。奥行き感のあるディスプレイが印象的
「幅、奥行き、高さを出すためのアイテムは揃っていますので、野菜、果物、苗、米など、あらゆる農産物に使えます。〈こんな売場にしたい〉など、使う人の発想力を刺激するシリーズだと思います」と話すのは前述の丸井さん。
大人数の顧客を対象にした業務用としての使用だけではなく、個人が発信する小規模なビジネスが増えているいま、これら個人間のビジネスシーンでの使用も想定しているとのこと。店研創意は全国8カ所で店舗兼ショールームを持ち、大規模な物流センターも保有。商品を全国にジャストインタイムで届けることもできます。もちろん、ショールームでサンプル品を見ながらディスプレイの相談にも対応。農産物の鮮度や美味しさを効果的に伝えるツールとしても〈ハコマルシェ〉は欠かせない什器になりそうです。
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