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ラム酒の原料はサトウキビ!〜世界お酒図鑑~

ラム酒の原料はサトウキビ!〜世界お酒図鑑~

最終更新日:2018年08月07日

モヒートなどのカクテルとして飲んで楽しむだけではなく、ケーキやクッキーなどお菓子の風味付けや、「ラムレーズン」といったドライフルーツを漬け込む際にも使われる「ラム酒」。甘い風味が独特のお酒ですが、実はサトウキビが原料だということを知っていましたか。
世界各国の有名なお酒を取り上げ、原料や製造工程などを紹介する「世界お酒図鑑」、今回は、よく耳にするけれど意外と詳しく知らないお酒「ラム酒」についてご紹介します。

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ラムレーズンでもおなじみ! ラムの原料とは?

ラムレーズンの入ったアイスクリーム

アイスクリームのフレーバーとしてもおなじみのラムレーズン。アイスクリームの甘さの中に感じる、ちょっぴりほろ苦い風味が大人っぽくて大好き!という人も少なくないのではないでしょうか。その名の通り、ラムレーズンは、レーズン(干しブドウ)をラム酒に漬け込んで出来上がるものです。お菓子などにもよく使われるこのラム酒、甘いカラメルのような香りが特徴ですが、それもそのはず。その原料は砂糖の原料にもなる「サトウキビ」なのです。

ラム酒の原料であるサトウキビ

ラム酒の基本的な造り方は、サトウキビの絞り汁を煮詰めて結晶させた後に、砂糖を取り除いた「糖蜜」を原料として、発酵・蒸留する、といったものです。糖蜜の酸度や糖度を調整した「糖液」が造られた後、そこからの製造方法の違いによって、ラム酒は3種類に分類されます。一つは、糖液に純粋培養酵母を加えて発酵、連続式蒸留機(原料の発酵液を連続的に投入するもの)で蒸留させ、内面を焦がしていない樽で熟成させた「ライト・ラム」。糖液を自然発酵させたあとサトウキビの搾りかすなどを入れて発酵、単式蒸留機(原料の発酵液を蒸留ごとに投入するもの)で蒸留し、内面を焦がした樽で熟成させた「ヘビー・ラム」。そして、自然発酵させたもろみを連続式蒸留機で蒸留し、樽熟成させた「ミディアム・ラム」です。ミディアム・ラムには、ヘビー・ラムとライト・ラムをブレンドして造られたものも多くあります。

このような製造工程による種類分けのほか、ホワイト、ゴールド、ダークなど、熟成や加工によって変化する色の濃さなどで種類分けされることもあります。

ラム酒と三角貿易との密接な関係

農業

現在、世界各国で愛されているラム酒。その歴史は、コロンブスが西インド諸島(カリブ海諸島)を発見したところから始まります。もともと、西インド諸島にサトウキビは存在していなかったようですが、コロンブスによってヨーロッパのサトウキビが持ち込まれ、栽培が始まりました。その後、西インド諸島での製糖産業は順調に育っていきましたが、17世紀ごろからヨーロッパで砂糖の需要が急激に高まり、西アフリカの人々が砂糖を作るための労働力として西インド諸島へ送り込まれるようになりました。西アフリカから西インド諸島へ奴隷を、西インド諸島からヨーロッパへ砂糖を、ヨーロッパから西アフリカへ武器や綿織物をそれぞれ届ける「三角貿易」が始まったのです。

三角貿易が行われるようになったことで、砂糖の生産量は爆発的に増加していきました。そこで、サトウキビから砂糖を精製する際にできてしまう「糖蜜」の量も自然と増えたことから、糖蜜を原料とした「ラム酒」が誕生したのです。

ちなみに、「ラム」という名称の理由は明らかになっていませんが、植民地時代の記録に、「サトウキビから蒸留した酒を初めて口にした島民たちは、みな酔って興奮(ラムビリオン:rumbullion)した」との記載があるため、この「ラムビリオン」から「ラム」が残った、という説などがあります。

他にもあるある、サトウキビのお酒!

ラム酒を使ったカクテル「モヒート」

現在、南極を除く全ての大陸で造られ、なんと世界に4万銘柄以上も存在するというラム酒。日本でも、沖縄などさまざまな地域で多くの銘柄が造られています。産地の一つである奄美諸島では他にも、サトウキビを使った「黒糖焼酎」という酒が造られています。これは、奄美諸島にしか製造が認められていない酒で、米麹や、サトウキビの絞り汁を煮詰めて固めた黒糖を使って造られます。

他にもラム酒とほぼ同じ製造方法で造られるブラジルの「カシャッサ」など、サトウキビから造られるお酒はラム酒以外にも世界にあるようです。おなじみのお酒の原料に目を向けてみると、もしかしたらよく知っている野菜や果物が使われていることも多いかもしれませんね。新しい販路の参考に調べてみてはいかがでしょうか?

参考
日本ラム協会
お酒のはなし(PDF):酒類総合研究所

 
上記の情報は2018年7月12日現在のものです。

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