「好きな野菜」ランキング 10年間不動の1位は?
種苗会社大手・タキイ種苗は、「2018年度 野菜と家庭菜園に関する調査」で過去に実施した10年分のアンケートに基づく、「好きな野菜」ランキングなどを発表しました。
好きな野菜No.1は、子ども、大人ともに「トマト」で(子ども46.2%、大人65.8%)、大人は10年連続、子どもは7年連続の1位。不動の人気がわかる結果となりました。
子どもが好きな野菜の1位は、7年連続で「トマト」(46.2%)。「じゃがいも」(45.3%)は2014年以来、5年連続の2位です。また、前年度に初めて10位にランクインした「たまねぎ」に代わり、今回は「にんじん」(29.6%)がランクインしました。
3位「とうもろこし」(39.3%)、4位「さつまいも」(38.1%)、5位「スイカ」(34.9%)、6位「かぼちゃ」(33.6%)、7位「メロン」(33.3%)と、2012年以来、甘みの強い野菜がトップ10に入り続けています。7年間でトップ10の野菜に大きな変動はなく、子どもに根強い人気のある野菜がわかる結果となりました。
大人の好きな野菜でも、「トマト」(65.8%)が10年連続で1位に。2位は「たまねぎ」(65.0%)」、3位には10年間で初めて「枝豆」(60.5%)がランクイン。「じゃがいも」(60.3%)が8年ぶりにトップ3から外れました。
大人のランキングでは、子どもに人気の甘い野菜に代わって「キャベツ」、「大根」、「なす」、「白菜」がランクインしており、子どもと大人の野菜の好みの違いがわかりました。
10年連続でトップ10入りを果たしたのは、「トマト」、「たまねぎ」、「じゃがいも」、「とうもろこし」です。また、今年度の特徴として、「白菜」(54.0%)が初めてトップ10に入りました。
「野菜好き」の子どもが6割超え!大人が苦手な野菜とは?
また、子どもに「野菜が好きかどうか」を尋ねたところ、「大好き(12.9%)」「どちらかといえば好き(50.9%)」を合せると63.8%と、6割以上の子どもが「野菜好き」であることがわかりました。
子どもが嫌いな野菜は、昨年に続き「ゴーヤ」(34.3%)が1位で、2015年度の「ピーマン」を除くと、2012年以来、6度目の1位となりました。セロリ、春菊、とうがらしなど、苦味や辛味、香味の強い野菜が毎年上位に入っています。また、「好きな野菜」で不動の1位である「トマト」は、今回の嫌いな野菜ランキングでは7位(20.1%)に、これ以前も毎回トップ10入りしています。
子どもの5人に1人は「嫌いな野菜は特にない」(21.4%)という結果で、2016年以降「嫌いな野菜がない」子どもは2割以上いることがわかりました。
大人では、野菜が「大好き」(35.2%)、「どちらかといえば好き」(51.2%)を合わせて86.4%と、約9割が「野菜が好き」という結果になりました。子どもよりも大人の方が「野菜好き」の割合が多くなるようです。
大人が嫌いな野菜は、1位「ゴーヤ」(27.8%)、2位「セロリ」(27.7%)でした。このふたつの野菜は、10年間ずっとトップ2を争っています。一方、「嫌いな野菜は特にない」(32.2%)が最も多い回答となり、野菜好きな大人が多いことがうかがえます。
2009年から2015年までトップ10に入っていた「ピーマン」は、2016年から3年連続でトップ10圏外となり、「苦手な野菜」の定番から外れたようです。
一方、「ゴーヤ」、「セロリ」、「モロヘイヤ」、「春菊」、「カリフラワー」、「トマト」は10年連続でトップ10に入っており、子どもと同様、大人も「苦味」や「香味」などの独特の風味や、食感を苦手と感じる人が多いようです。
消費者が重視するのは「新鮮さ」>>「安さ」>「おいしさ」
野菜を食べる際や購入する際に重視するポイントとして、最も多く挙がったのは「新鮮であること」(74.3%)で、2位の「価格の安さ」(59.5%)と3位の「味のおいしさ」(48.8%)を大きく上回る結果となりました。
新鮮な野菜を求めて、自分で育ててしまおうという人も多いようです。「家庭菜園を始める理由」・「満足の理由」でも1位は「新鮮な野菜が食べられるから」となり、新鮮さの重要度がわかる結果となりました。
【関連リンク】
8(ヤ)月31(サイ)日は 【野菜の日】!第10回「2018年度 野菜と家庭菜園に関する調査」