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【自治体シリーズ/千葉県千葉市 vol.2】新規就農支援情報~チャレンジしてみよう!通って耕す「通勤農業」

【自治体シリーズ/千葉県千葉市 vol.2】新規就農支援情報~チャレンジしてみよう!通って耕す「通勤農業」

最終更新日:2018年08月28日

千葉市では、農業をめざす新規就農者向けにさまざまな支援を行っています。現在、千葉市若葉区で「ちはる農園」を営む斉藤憲次さん(52歳)も、7年前に”脱サラ”して農家に転身を遂げた一人。転身のきっかけやどのように支援制度を活用したのかを伺いました。

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異業種からの転身~サラリーマンからイチゴ農家に!

「毎日、畑に来て、メロンの育ち具合やイチゴの苗の様子をチェックしています。2~3時間で作業が終わってしまうときもありますから、そんな日は作業場のソファに座って読書したりしながらのんびり過ごしていますよ。人間関係のストレスとは縁遠い暮らしで、サラリーマン時代より精神的にも肉体的にも楽なんじゃないかなと満足しています」

笑顔でそう話す斉藤さんは、かつて飲食チェーンの店長として店舗を切り盛りしていました。しかし、忙殺される日々にストレスも多く、もっと自分にあった仕事はないものかと転職を考えるようになったといいます。そして行き着いたのが”起業”でした。

千葉市若葉区でイチゴやメロンを栽培する斉藤憲次さん

「外食産業に従事していると、店舗オーナーとしての独立というのが一般的なのですが、新しく仕事を始めるなら漁業か農業に携わりたいという気持ちが強かったんです。それでいろいろと吟味した結果、一人でもできる農業のほうが自分の目指すスタイルに近いと思い、この道で生きていく決断をしました」

そう振り返る斉藤さんの栽培するイチゴは甘くておいしいと地元でも評判で、収穫時期になるとハウスの一角に設けた直売スペースに行列ができるほどの人気ぶりです。

千葉市の3年間におよぶ新規就農希望者研修で農業のイロハを学ぶ

もちろん農業ははじめての経験。まずは農業の知識を身につけなければならないと調べてみたところ、千葉市が新規就農希望者向けのさまざまな支援をしていることを知ったそうです。その一つに3年間かけて農業を基本から学べる研修制度がありさっそく申し込んだといいます。

研修の1年目は農業の基本的な知識を学び、2年目には農家で実技研修、そして3年目に農地を借り、自立を想定して実践的に農業に取り組むというプログラムでした(※1)。

「農地の取得は簡単ではないと聞いていましたが、土地の規模や通いやすい場所など、条件に見合った農地を市の担当者が親身になって探してくれました。いまの畑は自宅から車で1時間弱ですから、通うのが苦になるということはありませんね」

栽培方法の指導や養液分析などのバックアップも

千葉市の支援は3年間の研修で終わることはありません。イチゴ栽培をはじめて5年経った今も担当者が足繁く通ってきてはさまざまな相談に乗ってくれ、また情報を授けてくれるそうです。

「イチゴ栽培も市の担当者の助言によるものでした。いわく、千葉県はイチゴの消費量が全国的に見ても相当多いんだそうです。にも関わらず県内の生産量はごくわずか。それだけニーズがあり経営効率がよい品目だというわけです」

「イチゴは儲かる」そんな言葉がいま全国的に広がっています。

 イチゴ栽培に踏み切ったのは市場の動向だけではありませんでした。市が品質管理をした優良苗を提供してもらえるのも魅力だったと斉藤さんは明かします(※2)。言うまでもなく、苗の良し悪しは品質や収量に直結します。それだけに市のお墨付きはこの上ない安心感もありました。いろいろある栽培方法の中で温度管理がしやすいハウス栽培を選んだ斉藤さん。実はハウスにはもう一つ利点がありました。ベンチ(栽培棚)を自分の身長に合わせた腰高に設定することで農作業による腰への負担がないというのです。

「高設栽培は、養液と水のコントロールが何より大事になります。そこのフォローもしっかりしていて、市の担当者が月一回のペースで来てくれて、養液を採取して持ち帰り分析してくれるんです。その結果を踏まえて、こうしたほうがいいとアドバイスしてくれるので、何か問題があっても解決策が立てやすいですね。(※4)また、高設栽培はイチゴに傷がつきにくいので、商品価値の高いイチゴができます」

「腰高ベンチによる栽培は身体にもイチゴにも優しいんです」と斉藤さん

新規就農時の設備投資では金銭面でもサポート

まさに順風満帆の斉藤さんですが、農業の転身に不安がなかったわけではありません。それでもやってこれたのはさまざまな支援のおかげ。イチゴをはじめて出荷した年から「これでやっていける」と自信が持てたと明かします。

「会社を辞めたときに1200万円ほどあった貯金は、研修期間の3年間の生活費と軽トラやハウス、井戸、電気等の設備や備品購入であっという間に底をつきました。初めてイチゴを収穫できるというときには、所持金10万を切っていたと思います。それが、イチゴ直売初日には売上7000円、その翌日には1万円を超え、その翌日もお客様が来てくれました。3日目には、農業という選択は間違っていなかったと確信に変わりましたね」

ありがたいことに、新規就農にあたっての設備購入にも千葉市からの金銭的支援がありました。支援は対象経費の2分の1という上限付きですが、600万円の支援を受けられたのは大きかったそうです(※3)。農業3年目にはイチゴだけでなくメロンの栽培にも着手。今後は農業法人として規模拡大を目指しているといい、隣接する農地を取得するなど準備を進めています。

農家への新規参入はさまざまな設備への資金が必要になりますが、千葉市ではそんな資金面もしっかりサポートしています

ちはる農園
千葉市若葉区中田町859
090-3436-2941
12月下旬からイチゴ直売
3月下旬からイチゴ摘みとり
※メロンは期間限定 直売のみ

さまざまな面から就農を支援する千葉市

近年、個人の就農だけでなく企業の参入、農業法人への就職など、農業参入の方法は広がっています。お話を伺った吉野宏さん(千葉市農政センター農業経営支援課)は、「千葉市は生産地と消費地が近いという特徴を生かした農業ができるところです。あなたの農業の夢を応援します」と語ります。

※1 新規就農希望者研修生募集

募集人数:5名以内(申し込み後、選考があります)
対象作物:野菜(イチゴ、トマトなど高収益作物の栽培実習も可能)
研修期間:3年(平成31年1月~平成33年3月まで)
研修内容:1年目(基礎研修):農政センターなどで農業の知識、技術や農業機械技術の基礎研修
2年目(農家研修):農家に行き、農家の方の指導による経営や生産技術の研修を行うとともに、就農予定地を探します。
3年目(実地研修):自らが経営を開始し、生産技術などを習得する研修
研修奨励金制度:研修2~3年目は奨励金を交付(5万円/月)
応募締め切り:平成30年10月31日(水)まで
→詳しくは、
https://www.city.chiba.jp/keizainosei/nosei/center/keieishien/shinki-kari.html

その他、企業の農業参入も支援しています。お気軽にお問い合わせください。

※2 優良種苗の供給

農業の安定的な生産には優良な種苗の確保が不可欠。 千葉市では地元での栽培に適した種苗を供給しています。品目は、イチゴ、坊主不知ネギ、ワケネギ、ラッキョウなど。

※3 生産近代化機械設備整備事業

農業用機械の購入や施設の整備に対して補助金を受けられる。補助率は、対象経費の10分の3以内。生産する品目が千葉市奨励選定要領にある品目(イチゴ、トマト、ニンジン等)の場合は、対象経費の10分の5以内となります。

※4 養液分析・土壌分析

農作物の生産性の向上と持続可能な農業を推進する目的で、農政センターで水耕栽培の養液や畑の土壌を分析し、その結果を生産者に提供しています。

千葉市経済農政局 農政部農政課
千葉市中央区千葉港2番1号 千葉中央コミュニティセンター2階
TEL043-245-5757
E-mail nosei.EAA@city.chiba.lg.jp
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千葉市でつくって千葉市でたべる「千葉市つくたべプロジェクト」
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