「次代の農と食をつくる会」とは
次代の会は、次世代の農と食の新たなかたちを創造することを目指して、①研究・教育、②流通・加工、③ライフスタイル、④地域活性、⑤ネットワークを柱に据えて活動を行う団体。2016年度農林水産省「オーガニック・エコ農産物安定供給体制構築全国推進事業」の3事業を根幹に活動していた次代の会は、より幅広い活動を見据えて2018年6月に一般社団法人化をしました。結成メンバーは、代表の千葉氏をはじめ株式会社マイファームの西辻一真氏、株式会社坂ノ途中の小野邦彦氏、株式会社いかすの白土卓志氏、一般社団法人オーガニックヴィレッジジャパンの種藤潤氏、伊賀ベジタブルファーム株式会社の村山邦彦氏、日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会(JONA)の髙橋勉氏、カフェスロー元店長の間宮俊賢氏。オーガニック農業界の各分野における若手メンバーが集います。
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「次代の農と食をつくる会」サイトより
有機農業をはじめとする循環型農業の実現を
代表の千葉氏は2010年に新規就農をし、現在50品目の野菜を栽培する有機農家。研修生の受け入れやアグリイノベーション大学校専任講師を勤め、次世代育成にも熱心です。イベント冒頭のトークライブでは、そんな千葉氏の思い描く有機農業の未来について、生産、流通、消費という3つの切り口から語られました。「まず生産現場でいうと、大事なことは、生産者、生産量、品質の向上だと思います。そして、消費者にわかり易く良さを伝える努力をしなければならないと思いますし、良いものを作るために“五感を研ぎ澄ませる”ことも大切です。そして、生産者のことを流通の現場がきちんと理解をし、消費者の意見を届けていくことが重要だと思います」。

トークライブの様子
また、消費者へ期待することは「“消費は投資”だという意識を持つこと」だと言います。どの生産者に投資するかを意識すると、買い物の仕方も変わり、それは結果的に“生産者を知り、畑を知ること”に繋がるのかもしれません。

参加者からも積極的に質問や意見が飛び交います
食事シーンを楽しむ
次代の会には「こうだ!」や「べき!」はありません。様々な意見を取り入れ、それぞれにできる役割を果たしていくことこそが、次世代の農と食を創造できるという考えのもと、このイベントでは、結成メンバーに限らずゲストを招いていく予定です。本日も、次代の会のコンセプトに共感した料理研究家の新田美砂子氏とのコラボレーションが実現。トークライブ後の交流会には、千葉氏の農場から届いた有機野菜をたっぷり使ったオーガニックビュッフェを参加者に振舞いました。

美味しい料理に箸が進む参加者
イベント中、千葉氏はこんなメッセージを発していました。
「色んな人と人とがサスティナブルに繋がることが、次世代の農や食を創っていく」。実際に、当日は立場を越えて様々な参加者が集い、農と食について考え、美味しい料理を囲み、あたたかな交流が育まれていました。次代の会が目指す姿を体現した「次代の農と食を語る会」。今後のイベントにも期待が膨らみます。
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