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元・ギャル社長がプロデュース 「ご当地!絶品うまいもん甲子園」が決勝大会開催へ

元・ギャル社長がプロデュース 「ご当地!絶品うまいもん甲子園」が決勝大会開催へ

いまから10年前、“ギャル社長”として19歳でマーケティング事業を起業し、世の中にインパクトを与えた藤田志穂(ふじた・しほ)さん。社長業を引退した現在は、全国の高校生が地元食材を活かしたアイディアメニューで競う「ご当地!絶品うまいもん甲子園」を企画。大会からは数々のドラマが生まれてきました。11月2日(金)に決勝を目前に、藤田さんから見どころを伺いました。

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全国の高校生チームが、地域食材を活かしたアイディアメニューを競い合う「ご当地!絶品うまいもん甲子園」(主催:農林水産省、一般社団法人全国食の甲子園協会 後援:文部科学省)。高校生の料理コンテストとしては最大規模の同大会は、今年で7回目の開催を迎えます。8月に開幕した選抜大会では、全国100校352チームが熱い戦いを繰り広げました。

11月2日に東京・浅草で開催する決勝大会では、選抜大会を勝ち抜いた8校が調理とプレゼンテーションを通して、しのぎを削ります。
大会をプロデュースする藤田さんに、「マイナビ農業」を運営するマイナビの池本博則(いけもと・ひろのり)農業活性事業部事業部長が迫りました。

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きっかけは、農業高校の生徒たちとの出会い

池本:僕も過去の大会の様子を拝見したのですが、高校生の熱さに圧倒されました。藤田さんが「うまいもん甲子園」を企画されたきっかけは、どのようなものだったのでしょうか。

藤田:若い人たちが食や農業に興味を持つきかっけを作りたいと、ギャルと農業をする「ノギャルプロジェクト」をやっていた縁などで、農業高校の生徒たちとの交流する機会があったんです。「地元の耕作放棄地をどうにかしたい」「農業を学んで将来は地元を盛り上げたい」という、思いの強さに驚きました。彼らの背中を押して思いを実現するチャンスを作れたら、きっと化学反応のようなものが起きて、日本の地方や一次産業も良い方向に進むのではと思ったことがきっかけです。今まで自分も周りに色々と助けてきてもらったので、若い世代に羽ばたくきっかけを与えることで“恩返し”をしたいと思っていたタイミングが重なり、企画しました。

池本:大会の審査のポイントが面白いと思いました。必ず地元食材を使うことと独創性。そして、19歳でビジネスの世界に入られた藤田さんならではだな、と思うのが「販売価格を600円以内に抑えて、原価計算をするなど、ビジネスモデルを考えていること」。

藤田:高校生たちは、塩やコショウなどの調味料から始まり、すべての食材の原価を細かく調べています。
審査のポイントに原価計算を設けたのは、ただの夢や理想、やりたい気持ちだけでなく、原価という「現実」を知り販売戦略まで、考えて今後に結び付けて欲しいという思いからです。そこを抑えつつも、高校生ならではのアイディアを出してほしいな、と。

私も昔は、起業して「ギャル革命」をするとかでっかいことばかり言っていたものの、「じゃあ実際何やるの?」と聞かれると、言葉に詰まっていましたのですが(笑)。高校生たちには「誰のために何を売るのか」というところまで考えて欲しいなと思っています。

アイディア満載のご当地メニュー

池本:選抜大会と決勝の間には、プロの料理人からアドバイスを貰って、メニューをブラッシュアップする「ダイナミックチャレンジ」という期間があるのも面白いですね。

藤田:調理方法は決勝の審査対象ではないのですが、実際にプロの調理人から教えてもらうという経験ってなかなかないものだと思うので、この大会の目的の一つでもある「人材育成」に繋がればと思っています

今年は、初めて台湾でも選抜大会を行い、優勝校を決勝に招待します。同じ思いや夢を持った海外の同世代と交流してもらうのは当初からやりたかった企画でした。私のビジネスの目標は、若者と社会との懸け橋になることなので、いい機会として活用してもらいたいです。

池本:大会を通して、藤田さんが高校生に感じてもらいたいこととは?

藤田:大会高校生たちが地元について深く知って、今後地元をどう盛り上げていこうか考える機会にしてほしいと思っています。
例えばプレゼテーションや食材選定のために、地元の農家さんへインタビューに行き、農作業のお手伝いをしたチームは、「自分たちが食べているものを作るのって、こんなに大変だったんだ」と、食材の大切さを改めて感じたそうです。生産者の思いに直接触れて発見が多かったようです。

池本:決勝へ勝ち進んだ学校のメニューは、どんなものだったのでしょうか?

藤田:「若者のお米離れ」の解決を重ねて、メニューを考案しているチームも多かったですね。
肉じゃが発祥の地とされる舞鶴の高校は、京都名産の抹茶や柴漬けと肉じゃがをライスバーガーに挟んで味わう、「肉茶がバーガー」で勝負。面白いアイディアでした。
「インスタ映え」をキーワードに、カラフルな食材を使う学校が目立っています。焼売にオレンジを載せたメニューも美味しかったですね。沖縄のゴーヤーなどの野菜を包んだラップサンドや、豚丼をスティック状にしたものやワンハンドで食べられるものも多いです。

池本:こういう手軽に食べられるものって、今どきっぽいですね!

※11月3日、4日に東京・丸の内で開催する「JAPAN HARVEST 2018」内で、各校が再現メニュー50食を限定販売します!

大会初の動画配信へ「頑張りを全国に届けたい」

池本:大会初の試みとして、マイナビ農業のクラウドファンディングサイト「クラマル」で集めた支援で決勝の動画配信を行います。動画配信の要望というのは、多かったのでしょうか。見どころも合わせて教えてください。

藤田:やはり全国から参加者が集まる大会なので、雄姿を見たいのに東京は遠い…という家族や親せきからの要望は多かったですね。今年は、お笑いコンビのトータルテンボスさんをMCに迎え、楽しい中に良い緊張感や熱さ詰まっている大会の様子を、ぜひ動画で多くの人に見て欲しいです。

見どころは本当にたくさんあるのですが、やはり決勝チームによるプレゼンですね。彼らが、地元のことをどれだけ思っているかがぎっしり詰まっています。チームの思いの集大成なので、ぜひ出場校の地元の大人にも見て頂いて、こういう心強い若者がいる、ということを知ってもらいたいです。

池本:農業や地域活性は、若い人が盛り上げることが鍵だなと僕自身も感じており、藤田さんの思いに共感しています。野球の甲子園やラグビーの花園のように、若者たちが目指す大会になっていったら、地域活性もいい形で進んでいくのではないかと期待しています。

藤田:このイベントの一番の楽しみ方は、「高校生の頑張り」に触れて心を動かされること。表彰されている瞬間以外の彼らの努力を、ぜひ多くの人に見てもらいたいと思っています。よろしくお願いします!

【関連リンク】
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