冬こそ食べたい! 風邪予防も期待できる「カリフラワー」
まずは、カリフラワーが持つパワーについてと、管理栄養士の塚原絵理(つかはら・えり)さんにお話しを伺いました。
「カリフラワーには皮膚や粘膜の健康を保つビタミンCが豊富に含まれているので、風邪予防の効果が期待でき。これからの季節にぴったり。喫煙者やストレスが多い人はビタミンCを多く消費するので、特に意識して摂るようにしましょう。ビタミンCは水溶性ビタミンなので、1日にたくさん摂っても過剰な分は尿で排出されてしまいます。なので毎日摂取することが大切です。抗酸化ビタミンであるビタミンA、C、Eを一緒に摂ると効果が高まると言われているので、ビタミンAを多く含む緑黄色野菜や、ビタミンEを多く含むアーモンドなどと一緒に食べるのがおすすめですよ」(塚原さん)
カリフラワーを使ったお鍋レシピ
レシピを教えてくれたのは、夫婦で農家「kiredo(キレド)」を営むクリタケイコさん。千葉県四街道市にある キレドでは、世界各国の珍しい野菜を中心に、年間150種類以上の野菜を生産しています。
それでは、カリフラワーを使ったお鍋レシピのご紹介です。
昆布出汁で和風に仕上げがる!「カリフラワーと鱈の塩鍋」
<材料>
・カリフラワー 大2個
・じゃがいも 4個
・塩鱈 3切
・昆布 10g
・生姜 お好みで
・ニンニク 3片(チューブでも可)
<作り方>
1. 昆布を30分以上水に浸けて出汁をとる(一晩浸けておくとなおよい)。
2. じゃがいもを1.5cmのダイスカットにする。
3. カリフラワーの花芽をじゃがいもと同じ大きさぐらいに切る(柔らかい部分は手でちぎってもOK)。
4.しょうがを千切りにする。
5.塩だらを4等分に切る。
6.1を鍋にいれ中火で沸騰直前まで火にかける。
7.フライパンにオリーブオイルをひき、カリフラワーに塩ひとつまみを加え、火が通るまで炒める。
8.フライパンにオリーブオイルをひき、じゃがいもに塩ひとつまみとニンニクを加え、軽く色がつくまで炒める。
9.5・7・8を6の鍋に入れる。酒大さじ1と塩小さじ1(分量外)を入れた、蓋をして弱~中火で10分煮る。
10.生姜を入れてもうひと煮立ちさせたら完成(お好みで黒ごまをふってもOK)。
ケイコさんからのアドバイス
「メインの食材は3つの、和をベースにしたシンプルなお鍋です。じゃがいもや生姜は、身と皮の間に旨味や香りがつまっているので、皮はついたままカットするのがおすすめです。また、カリフラワーの葉を入れると味に深みが出るので、お好みで入れてもOK。バターや醤油を入れて、味付けをアレンジしてもおいしいですよ。最後はスープを残して雑炊に! 野菜の旨味が染み出ていて絶品ですよ」
食物繊維たっぷり! お腹の調子も整えてくれる「バターナッツ」
続いて、バターナッツの栄養などについて塚原さんに教えていただきました。
「バターナッツはビタミン、ミネラル、食物繊維などを多く含みます。特に多く含まれるビタミンA、Cは共に皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあるので、風邪予防や美肌効果が期待できます。ビタミンEは抗酸化作用を持つので美容を気にする女性にもおすすめです。また食物繊維も豊富なので、便秘改善にもよいでしょう。茹ですぎるとビタミンCやカリウムが溶け出してしまうので、ポタージュなど茹で汁も含め全て食べられる調理方法がベストですよ」(塚原さん)
バターナッツを使ったお鍋レシピ
それでは、バターナッツを使ったお鍋と副菜レシピのご紹介です。
クリーミーな洋風鍋でほっこり!「バターナッツの豆乳鍋」
<材料>
・バターナッツ 350g
・キノコ類 好きな種類を好きなだけ
・鶏手羽元 6本
・野菜 好きな種類を好きなだけ(今回は白菜、下茹でしたゴボウ、日野菜カブを使用)
<作り方>
1.バターナッツの皮を取り、1cmの半月切りにする。
2.キノコと野菜を好みの大きさにカットする。
3.鍋にオリーブオイル小さじ1をひき、塩少々を加え1を炒めたら、バターナッツがひたひたになるまで水を入れ、蓋をして柔らかくなるまで煮込む。
4.豆乳を500ml入れ、なめらかになるまでブレンダーまたはミキサーにかける。塩で味を整えたらベースの完成。
5.土鍋に鶏手羽元と固い野菜を入れ、ひたひたに浸かるまで水を入れ、弱~中火で約10分煮込む。
6.鶏手羽元の出汁が出たら、土鍋に5を入れる。
7.キノコや野菜を入れたら蓋をして キノコや野菜に火が通るまで沸騰させないように弱火でコトコト煮込む。塩で味を整えたら完成。
ケイコさんからのアドバイス
「スープにバターナッツをたっぷり使うことで、マイルドな洋風鍋に仕上げました。バターナッツの代わりにカボチャを使用してもOKです。中に入れる野菜やキノコは好きなものを使ってください。5の工程は、ブレンダーがなかったり、粗めの食感が好きな人は、麺棒でマッシュするだけでもおいしく食べられます。締めのイチオシはうどん。豆乳スープとの相性がよく、女性やお子さまにもおすすめですよ」
バターナッツを生食で! 「バターナッツの浅漬け」
<材料>
・バターナッツ 150g
・大根 150g
・柿 75g
・ミント お好みで
<作り方>
1.バターナッツ、柿、大根を短冊切りにする。
2.1を混ぜて塩1.5杯を入れて味をなじませ、5分以上置く。
3.軽く絞って水分を出し、好みで刻んだイタリアンパセリやミントを入れて混ぜたら完成。
ケイコさんからのアドバイス
「バターナッツは生食でも食べられるんです。このレシピでは柿の甘さも加わるので、砂糖など甘みは加えなくてもOK。3日程はもつので、作り置きにしても便利です。ミントとなどを加えるとひとくせついて、好きな人にはたまらない味になります。シャキシャキの食感を楽しんでくださいね」
ケイコさんは、千葉市若葉区小倉台にあるカフェ「kiredo VEGETABLE Atelier(キレドベジタブルアトリエ)」にて、畑で育った野菜をたっぷり使った料理を提供しています。キレドの野菜はどれも味が濃くて、野菜嫌いの人でもおいしく食べられると好評です。