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「有機農業を次世代に」 安心安全な米作りを続ける中道農園の取り組み

「有機農業を次世代に」 安心安全な米作りを続ける中道農園の取り組み

滋賀県野洲市。見渡す限りの大自然の中で、米作り一筋で200年を迎える「中道農園」。
園長である中道唯幸さんは「ケミカルに頼らない農業」を模索し、独自の方法を確立した有機栽培界の立役者です。
そんな彼が次に目指すのは、次世代の農業を背負って立つ人材を育てること。
「何もなかった自分でも、先輩たちの教えに支えられてここまでやってこられた。次の世代に思いをつなげることが、恩返しだと思っています」。
そう語る中道さんから、有機栽培の可能性や農業の未来についてお話を伺いました。

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滋賀県野洲市に広大な稲田を持つ中道農園

安全でおいしいお米を作りたい。試行錯誤し見つけた有機栽培の可能性。

滋賀県野洲市で米農家を営む中道さんが、有機栽培に取り組み始めたきっかけは、先代園長である父親の「農薬中毒」でした。
長年の農薬散布作業で体を壊し、それに代わり中道さんが散布係を買って出たものの、彼もまた数年で体調に異変を感じるように。
自分のために、家族のために、そしてこのような健康被害に悩む人を増やさないためにも、食べる人にも育てる人にも優しい「農薬に頼らない農業」を目指すことになります。

「父が倒れた1970年代当時、高校を卒業したばかりの私に無農薬での米作りの知識など無いに等しく、私が農薬散布を行い始めた1980年頃でもまだ『減農薬』という言葉すら存在しませんでした。農業は、農薬を使うことが当たり前。そんな考えに疑問を持つようになり、さまざまな研究機関や大学にお世話になったり、研修に参加したり、先進農家を訪問したりと猛勉強をはじめました。初めは何年もお米は採れず採算も取れず、経済的にも苦しい時代が続きましたが、ようやく技術を確立することができ今では有機農業だけで農園の経済性を充分に保てるようになりました。」

中道農園では有機栽培はもちろん、有機肥料やたい肥も使用しない、土と水の力だけで育てる自然栽培にも取り組んでいます。
「安心・安全な食物を作る」という強い信念のもとに収穫されるお米にはファンが多数。
公式サイトにはたくさんの口コミが寄せられ、小さなお子さんのいるご家庭、アトピーをはじめとするアレルギー系の疾患を抱える方など、たくさんの人に支持されていることが伺えます。

自身の体験から、「現代人の体の不調の多くは化学物質の過剰摂取に関係しているのではないか」と考える中道さんは、今後有機栽培がもっと必要とされる時代になると予測しています。
実際に消費者が中道農園のサイトにアクセスする際、そのほとんどが「白米 健康」「玄米 アレルギー」など、お米と健康にまつわる検索ワードでヒットしており、食の安全に不安を抱えて中道農園のお米を買い求める人が一定数存在することが分かっています。
また、インターネットや流通の発達により、買い物における選択肢が大幅に広がったこの時代だからこそ、「口に入れる物にはこだわって選びたい」そんな層に確実にリーチできる方法論を確立できれば、有機栽培の可能性は劇的に拡大していくことでしょう。

中道農園の人気商品

有機栽培(オーガニック)とは

「有機(オーガニック)」とは、収穫日より過去3年以上、農薬など化学資材を一切使用しない田畑で収穫された農産物を指します。
商品を「オーガニック」や「有機栽培」と謳うためには、農林水産省が設ける厳しい基準をクリアしなければなりません。
現在、日本の有機農地面積は全体のたった0.1%程度。欧州では約10%の国も存在する一方、日本ではまだまだ割合は低いままであり、有機農業がいかに技術や手間が必要な栽培方法であるかを物語っています。

自分で考え行動する。マニュアルに頼らない働き方で自主性が身につく。

中道農園の革新的な取り組みは、有機栽培だけではありません。注目すべきはその教育体制です。
一見ルーティンワークに思われがちな農作業ですが、実際にはその日の天候や土の状態によって判断を変えたり、収穫までのスケジュールを長期的な視点で考えたりと担当者の裁量と経験が問われる仕事です。そこで中道農園では「指示ゼロ」と呼ばれる教育制度を導入しています。
園長のトップダウンにより全ての田んぼを管理するのではなく、各区画の担当者に一切の判断をゆだね、課題の因果関係や分析、ゴールまでの道のりを自主的に考えてもらうという取り組みです。

スタッフが自主的に働くための研修を導入し、職場の雰囲気は少しずつ変わっていきました。
「2018年の秋は悪天候や災害が頻発し本当に大変でした。しかし、スタッフそれぞれが『遅れを出さないためにはどうすればいいか』と頭を使って考えてくれ、私が指示する前に自分の行動計画を示してくれたので大助かりでした。成長が垣間見られてとても嬉しい瞬間でしたね」、と中道さん。
自然災害の猛威に見舞われ、イレギュラーな判断が必要なときでも冷静に対処したスタッフのおかげで、例年に後れを取ることなく収穫・出荷が無事に完了したそうです。
一人ひとりが自立し、経験に基づいた技術を身につけることができるという点においても、中道農園は農業に将来を見出す人にとって良い環境なのでしょう。

有機栽培、自然栽培への取組について語る中道園長

人に喜んでもらえる楽しさは、いつになっても飽きない

中道農園のスタッフとして働く本郷さんは、現在30歳で農業歴は7年。その仕事ぶりから、中道さんも多大な信頼を寄せるホープです。
前職はトラックの運転手をしていましたが、「自分の手で何かを作り出す仕事がしてみたい」と思い転職を決意。
衣食住に関わることが良いと考え、元より実家が兼業農家であったこともあり中道農園へ就農することに。
「農業は本当に面白い仕事です。毎日陽の光を浴びて、体中で四季を感じる瞬間が何よりも素晴らしいひと時です。その上、食物を作り出すという仕事は、食料自給率40%を切っている日本において『将来この国を変えられるかもしれない』重要な仕事だと誇らしく思えます」。農業という仕事に対して、本郷さんはこのように語ります。
この中道農園でノウハウをしっかりと学び、将来は自立して自分の農園を持つことが目標だそう。
「中道農園ではスタッフの自主性を重んじています。何ごとも自分の頭で考えることで確実に技術が身に付きますし、分からないことは経験豊富な園長に納得いくまで教えてもらうことができます。スタッフ同士も仲が良く、和やかな職場だと思います」。

精米機にかけた米一粒一粒を丹念にチェックする本郷さん

中道農園では今後、食べる人にとっても作る人にとってもオーガニックが普通になる時代を実現させるため、一緒に有機栽培に取り組んでくれる仲間を探しています。
どんな方に農業にチャレンジして欲しいですかとお二人に尋ねたところ、一番に挙がったのが「誰かのために頑張れる人」でした。
お客様に喜んでもらい、経済が回る。そして、自分たちが手掛けた商品で未来をより明るい方へ変えていく。そんな考えに賛同できる人に次世代の農業を牽引してほしいと期待しています。
「子どもの頃、自分には取り柄がなく何もできない人間だと思っていました。それでも農業について勉強し、たくさんの先輩に支えてもらいながら続けてきた結果、有機栽培の世界においては『先生』と言ってもらえるまでになれました。今これから就農してくれる方には、『どんな人間でも一人前になれる』という人生の楽しさを、有機農業を実践しながら知ってほしいと思っています」と話す中道さん。

農業未経験でも自分のやりたいことを就農を通して叶えたい。自分の手で農業界を変えたい。
そんな農業への熱い思いをお持ちの方はぜひチャンレンジしてみてください。

園内には沢山のトラクターやコンバインがあり機械のメンテナンスも自分達で工夫をこらしている


求人情報


中道農園
 所在地:〒520-2422 滋賀県野洲市比留田2458番地
 電話番号:077-589-2224 FAX番号:077-589-3302
お問合せはコチラ

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