「生きている水」それがパイウォーター
一口に”水”と言ってもそれぞれ成分が違います。「水には3種類ある」と言うのが約40年前にパイ(π)システムを発表した農学博士の山下昭治(やました・しょうじ)氏の考えでした。
・1つ目は水道水や蒸留水、雨水や川や池の水といった淡水
・2つ目は海の水である海水
・そして3つ目が動物や植物の体内の生体水
この3つ目の水を山下氏は「パイ(π)ウォーター」と名付けました。
パイウォーターとはどのような水か
動物や植物の体内の水には「二価三価鉄塩」という物質が含まれているそうです。しかしこれは生きているうちしか含まれず、死んでしまうとなくなってしまいます。パイウォーターにはこの二価三価鉄塩が含まれています。つまり「生きている水」であり、錆びついてしまった体を元の状態へ戻す機能があると言います。山下氏はこの水を独自に研究し、人工的に作り出すことに成功しました。
パイウォーターを農業資材として使えないか
株式会社日本パイ技術総合研究所の会長・日向博文(ひな・ひろふみ)氏は、その山下氏から20数年にわたって直接指導を受けていました。そして植物を使った実験などを共に行った経験から開発したのが、パイシステムを応用させた農業資材でした。
産廃が埋まって痩せていた土地が回復した!
同社代表であり群馬県前橋市の「ひふみ農園」で数種類の野菜を生産する現役農家でもある横堀幸一(よこぼり・こういち)さんは前職時代の1998年、東京の国分寺に花や樹木、野菜を育てられるような庭付きの一軒家を購入しました。さっそく苗を植えてみたものの、成ったのは小さく固いナスが3個や親指ほどのピーマンくらいでほとんど育たなかったそうです。不思議に思って地面を掘ると、コンクリートブロックの固まりやプラスチックなどが出てきました。もともとが工務店の資材置き場の跡地だったらしく産業廃棄物が埋められていたのです。
それでも農への思いが強く、農法の勉強をするなど四苦八苦する中で知ったのがパイシステムの農業資材でした。実際に使ってみると、毎年1つくらいしか花をつけなかったツツジが30も開花。ジャガイモやトマト、キュウリなども育ち、もちろんナスやピーマンも十分に成ったそうです。
約35品目をパイシステムで育てるひふみ農園
横堀さんは2008年から故郷である群馬県にUターンし、ひふみ農園を開きました。
現在行っているのはパイシステムを応用させた農法。誰にでも簡単にできると話します。
ベースとなるのが、パイシステムを応用して作った資材『S-O1』です。さらに横堀さんのアイデアを基に開発した魚粉末をペレット状にした『π魚粉』、そして液体活性剤『陽旬77』。農薬を一切使わずにダイコンやニンジン、キャベツ、ネギなどの約35品目が大した苦労もなくつくれるそうです。
種の発芽率もアップ
これらはとても手軽に使える点も魅力。例えば10aに対し『π魚粉』は100kg。同じ面積に牛糞2tをまく場合と比べれば、その作業量は小さなものです。種から育てる場合は、まず『バイオアース』を水道水で1000倍に希釈し一晩置きます。この水にネットなどに入れた種を約30分間漬けて取り出し乾かします。あとはそれを撒くだけです。
「このように、ちょっとの手間を加えるだけでほとんどの種が発芽しますよ。これをやらないと7割くらいになったり、出なかったり…あるいは虫に食われてしまいますね」と横堀さんは話します。
国内外の農家がみんな元気になる
「有機野菜をつくりたいと思っていましたが、実際は農薬を使わないと育てるのが難しく、失敗してばかりでした。農薬を使わずに栽培したいと考える”自然派志向”の方もいますが、収穫できないとお金にもならず、続けられなくて結局辞めてしまう…そんな方にこそこのパイシステムを使ってみてほしいですね。手間がかからず、コストもかなり抑えられますから」
ひふみ農園を開いた場所は、もとは農地でしたが3年使われていませんでした。そこをパイシステムの農業資材を使い続け、団粒構造が作られていったそうです。これもパイウォーターが持つ力ではないかと横堀さんは考えています。
「ちょっとの手間を加えてやるだけで、土壌が元気になって作物がすくすく育つ。農作業がしんどくなってきたベテラン農家さんや、これから新しく農業を始めたい若手、そして日本だけでなく海外で農業をやりたい人にもお勧めできますね」
株式会社日本パイ技術総合研究所
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【参考】
テキトーで、ラクな「おいしい」野菜づくりで人と地球を豊かにするプロフェッショナルのブログ