ベランダの大掃除に着手
年の瀬も押し迫る12月。家の大掃除を棚上げして、2日がかりでベランダの大掃除を行いました。例年は夏や冬を避けて掃除をしていたのですが、春や秋は人間だけでなく野菜にとっても活動しやすい時期。やれ種まきだのなんだの言っているうちに機会を逃していました。
しかし、見て見ぬフリをしてきたベランダの汚れが、どうにもこうにも目立つようになってきたのです。
土の汚れ
気になる汚れのひとつは、土によるものです。それなりに注意を払って作業をしていたつもりですが、種まきや苗を植える際にプランターの外に多少の土がこぼれてしまうのは完全には避けられません。
しかも、ウチのベランダにはウッドパネルを敷いてあったので、この隙間にこぼれてしまった土はもはや掃き出すこともできず、なかったものとして意識から消去するよう努めて過ごしてきました。
プランターからの排水
もうひとつは、プランターの底から流れ出た水による汚れです。種まきの後には「たっぷり水をやる」のが基本ですし、普段の水やりも「忘れる日もあるけど、あげる時には多めにやる」というスタンスで育てているので、水やりの度に出る排水がしみを作っていました。
これも見なかったものとして過ごす訓練を日々積み重ねているのですが、コンクリート塀などは、ウッドパネルというベールに包まれることもなく“ありのままの姿”を見せているので嫌でも目に入ってしまいます。
ああ汚い……でも寒い……。しばらくそうやって逡巡した末に、ようやく重い腰を上げたのでした。
積もりに積もった汚れに衝撃
Day1
大掃除1日目。まずは野菜のプランターを一旦すべて塀の上に上げたり、脇に避けたりして、ウッドパネルを外します。パネルの下にはかつて見たこともないような光景が広がっていました……。
これが目を背けてきた現実です。まずは積もっていた土を掃き出してまとめ、残った細かな汚れを少量の水を使ってデッキブラシでこすり落としました。ついでに室外機の周辺や窓掃除もして、ウッドパネルを一枚一枚洗って乾かすために広げておくところまで進めて、この日は終了。
Day2
大掃除2日目。乾いたウッドパネルを再び床に敷いて、今度は塀の上のプランターを全部下ろします。少量の水とタワシを使って、水がベランダの外に飛び跳ねないように注意しながら塀の上や壁面の汚れをゴシゴシ。最後に排水溝に溜まった枯葉などを取り除きました。
毎回わりと大変に感じていたベランダの大掃除ですが、今年は汚れ方が違いました。いっそのことウッドパネルを撤去した方がいいのではないかとも考えましたが、コンクリートの上に直接プランターを置くよりも暑さや寒さを防ぐ効果があると聞きます。
それならこの状態で、できるだけベランダが汚れないように保ちたい……。そう考えて、やはり道具が必要だったなと思い至りました。最近導入して、もっと早く買っておけばよかったと痛感したものを3つ挙げます。
ベランダをキレイに保つための必需品とは?
1、受け皿
プランターの底に敷いて排水をキャッチするものです。これがあれば、いままでダダ漏れ状態だった排水を防ぐことができそう。いまとなっては、なぜプランターと一緒に購入しなかったのかと疑問に思うくらいです。
ただし、皿に水が溜まったままだと、底に近いところが過湿状態になって根腐れするとも言いますので、マメに水を取り除くなど注意が必要。植物用の植木鉢のなかには、引き出し式で溜まった水を捨てやすいものなどもあるよう。
2、園芸シート
植え付けや植え替えなどの際にプランターの下に敷いておくと、土がこぼれるのを避けられる便利グッズです。ゴミ袋を切り開いたり、使っていないレジャーシートを敷いておいたりすれば代用できるかなと思っていましたが、専用シートの方が丈夫で、しかも端が立ち上がって土が散らばりにくい。
また、四隅をまとめればそのまま持ち運びもできる仕様になっていました。高価なものでもないので、後の掃除の大変さを思えば、もっと早くから使っていればよかったと痛感。
3、ジョウロ
2代にわたって100円ショップで購入した水遊び用のジョウロを使っていました。できるだけお金をかけずに始めるにはこれで十分だと思っていたのですが、プランターの数が増えてくると、何度も水を汲み直さないといけないのが億劫になってきていました。
蓮口(はすぐち)についた穴が大きいのか、わりと勢いよく出てしまうのも気になります。芽が出たばかりの若い葉を痛めつけてしまう感じもありますし、葉や茎に土が跳ねて病気のモトになる恐れもある。また、子どもが水やりをするときなどには、周りに盛大に飛び散らせて床を汚していました。
探し始めるとジョウロの世界はなかなか奥深く、機能的でかなり高級なものもあって心惹かれましたが、栽培下手が背伸びをしても仕方がないので手頃なものを選びました。注意したのは、持ち上げられる程度に大容量のもので、狭いベランダでも邪魔にならない短いノズルが付いていることです。
いままでのものに比べてフワッとした優しい水が出て、水を汲む回数も減って快適になりました。
キレイな環境で楽しいベランダ菜園を
ベランダがキレイになって気持ちよく年を越せそうです。絶え間なく何鉢もの野菜を育てていると掃除のタイミングも難しいので、汚れない工夫は必要だと改めて感じました。
なお、我が家のベランダ掃除には少量の水を使いましたが、住居によっては階下に染み出してしまう危険性もありますので、規約などを確認しながら注意して掃除されることをお勧めします。
◆来年の栽培計画は年末年始の楽しみにとっておく。新年は1月8日からの掲載です。
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