酪農専業地帯の酪農家を支える、日本最大規模の酪農ヘルパー団体
道東の空の玄関口、中標津空港から車を走らせ、草原の絨毯に群れる牛たちを眺めながら、5分程で到着するのが『ファム・エイ』。北海道東部地域にあるJA中標津やJA計根別、JA道東あさひ、JA標津の4つのJAから委託され、酪農専業地帯の酪農家さんをサポートしています。
平成元年の設立以来、利用戸数が増え続け、現在依頼を受けている牧場数は500戸を超えます。現在、正社員22名、パート・アルバイト合わせて45名のスタッフが活躍。日本最大級の規模の酪農ヘルパー団体として、地域にとって欠かすことのできない存在になっています。
酪農ヘルパーの仕事は、365日牛の世話で休みを取ることのできない酪農家に代わって、搾乳や餌やリ、牛舎の清掃などを行う酪農家の大切なパートナーです。『ファム・エイ』では、担当地区が割り振られ、基本的にその地区でヘルパー活動を行います。会社のある中標津町を拠点に、社用車を使って移動します。
【ある1日のスケジュール】
4:00~4:30 起床
5:00~9:00 午前のヘルパー(搾乳・哺育・育成・飼料給与など)会社で引き継ぎなど
9:30~14:30 プライベート(買い物・昼寝)
15:00~19:00 午後のヘルパー(搾乳・哺育・育成・飼料給与など)
酪農家の皆さんに支えられながら、男性だけでなく女性も、いきいきと活躍
『ファム・エイ』に入社して6年が経った大城正置さん。現在は、標津羅臼エリアの副主任を担当しています。大城さんは、10年前に鹿児島から札幌へ移住し、5年間程、接客業をした後、動物にかかわる仕事がしたいと思い立ち、一念発起。酪農の知識や経験がありませんでしたが、未経験でも一から働くことができる環境に魅力を感じ、入社したそうです。
酪農ヘルパーとして、地域の牧場で牛を見た時に、想像していた以上の大きさで驚いてしまったという大城さん。地域の牧場を回り、多くの酪農家さんから多くのことを学ぶ日々の中で、酪農家の皆さんに、「ありがとうと感謝の言葉をもらった時がうれしい。酪農ヘルパーをしていて良かったと実感します」と大城さん。
酪農家の方の要望に応じて作業を行うため、スタッフ同士が一度に集まることは少ないですが、皆さん明るく、コミュニケーションも活発で、居心地が良いそうです。
大城さんの将来の夢は「牧場で働くこと。それまでたくさんの酪農家の飼養管理などのやり方を、仕事を通じて学んでいきたい」と話してくれました。
2018年に入社したのは、甲斐あさひさん。愛知県出身の甲斐さんは、女性ならではの細やかな配慮も好評で、酪農家の皆さんに温かく迎え入れられながら、日々仕事にまい進しているそうです。男性だけでなく、女性もいきいきと活躍しています。
環境面では、独身寮を完備(男性用)。空室もあるため、即入居も可能です。このほか、社会保険や賞与・昇給、燃料手当などの各種手当があるので、安心して長く勤めることができる環境が整っています。アクセスも、中標津空港まで車で10分、市街地も程近く、大型スーパーや病院、学校も揃っているので、生活に不自由することはありません。
研修制度が充実。未経験でも一人前の酪農ヘルパーに成長できる
『ファム・エイ』では、酪農経験の有無にかかわらず、入社後は、酪農ヘルパーの先輩方と一緒に地域内の牧場を回り、仕事を学びます。また、酪農ヘルパー全国協会が主催する初任者研修にも参加しながら、乳牛や乳製品などについて学んでいきます。未経験の方でも、毎日しっかり学びながら、酪農ヘルパーとして一人前に成長することができます。
常にスタッフ同士の情報共有を図るため、スタッフ全員が参加する講習会や月一回の地区別ミーティングなどを行っています。
採用を担当する釼持康一(けんもつ よしひと)さんは、「酪農の仕事をしてみたいという意欲や熱意があれば、未経験でも歓迎します」と話します。現在働いているスタッフの平均年齢は31歳で、その半分以上が、道外出身者となっているそうです。
スタッフ一人一人が、「酪農の仕事に誇りを持って、また将来の夢に向かって頑張っている」と釼持さん。
『ファム・エイ』での経験を糧に、これまで約20名が酪農就農者として新たなスタートを切りました。就農だけでなく、個人ヘルパーとして自立するほか、家畜人工授精師となった方もいるそうです。
仕事を通じて、多くの酪農家と出会い、さまざまな酪農を学ぶことができる『ファム・エイ』で、一緒に働いてみませんか。
有限会社ファム・エイ
住所:北海道標津郡中標津町北中1番地29
電話:0153⁻73⁻4138
HP:https://www.farmaid.jp/