移住してみてわかった対馬の自然の力
東京の大学院で学び、福岡にある健康食品会社に就職した後対馬に移住してきた須澤さん。以前から農業やバイオベンチャーで起業しようという思いがあったこともあり、対馬市が行なっていた人材募集に応募する形で対馬に移住を決めました。
──対馬に移住してみて、どんなところだと感じましたか?
自然のエネルギーに驚かされました。都会で知られている植物や薬草が、本土から離れた人工物に汚染されていない環境にすごいパワーで生えているんです。私が感じたこの、自然のパワーが詰まったものを都会に届けて、都会で心身をすり減らしている友人たちに少しでも元気になってもらえないかと考えるようになりました。
そばの葉っぱから作った青汁
──はじめから今の商品を作っていたのでしょうか?
いいえ、そばの葉っぱの青汁は私が来てから本格的に生産を始めた商品です。農業があまり盛んでないなかで、加工できる葉っぱは何かと考えた時に、対馬に昔からある「そばの葉」ならば皆が栽培できていることに気づいたのです。さらに、実を作るための夏から秋にかけての栽培でなく、春先の空いた畑を使ってみたらどうかと。実際試しに栽培をしてみて、そばの葉なら春先に種をまいて6月までに刈り取ることができるとわかりました。
──青汁をそばの葉っぱから作ろうと思ったのはなぜなんでしょう?
青汁をつくることで、ひとつの畑あたりの農家さんの収入が倍以上になるという計算もありました。収入が上がることで耕作放棄地を減らすことにもつなげられると考えて、そばだけではなく葉っぱから青汁を作ることを対馬に広められたらいいなと思いついたのがきっかけです。
──おすすめの食べ方にヨーグルトがあるのには驚きました。
不思議と酸味のあるものと合うんです。抹茶パウダーのような感覚で混ぜるとおいしいですよ。
──須澤さんの個人的なおすすめも聞いてみたいです。
私だったら、寝る前にお湯で溶かしてほっとひと息つくのがお気に入りです。気持ちもリセットできて、体も温まりますよ。朝に白湯(さゆ)を飲むという人は、そのタイミングで温かいお湯に溶かして飲むのも良いと思います。
ここには書ききれないほどの効果効能を取材で聞いて、筆者も青汁を購入して飲んでみました。袋を開けるとココアパウダーほどの細かい粉状の青汁が入っていて、スプーンで軽くかき混ぜるだけでお湯に溶けてくれます。
飲んでみると驚くほど軽く、苦味はありません。抹茶と緑茶の間といった感じでしょうか。マグカップなみなみのお湯を注いでゆっくりいただきました。お話に聞いたこだわりの手作りによる製法にもうなずける香り高さです。
忙しい都会の人にオススメ
──どんな人に食べてもらいたいと思いますか?
やっぱり都会の忙しい方でしょうか。私自身も都会で働いていた時、朝8時半に家を出て夜の10時に帰り、疲労困憊(こんぱい)で寝るというのを繰り返していました。実は対馬では都会にいた時よりも長く働いているのですが、もっとリフレッシュできているのを感じます。それにはこの自然の力が大きいと思うのです。そういうものを詰め込んだ商品だから、都会の忙しい方に食べてもらいたいです。
──リフレッシュできているというのは、例えばどんなことなのでしょう。
目に入ってくる山や海の風景や食べ物から自然に季節を感じられているということが大きい気がします。例えば初物をいただくありがたさや、「庭にこんなものがなったよ」とおすそ分けしてもらう果物や、海からとれるお魚などがおいしすぎて。人間の都合で勝手に作ったスケジュールに追われているのではなくて、人が季節を追いかけているような感覚です。これだと全然疲れないなという感覚がありました。
──季節のものを食べると元気になりますものね。
そうなんです。なので、商品に使う作物は、旬の時にすぐに収穫して冷凍保存して少しずつ使っているんです。
対馬で見ることができる四季折々の自然について須澤さんからお話を聞いていると、まるで目の前に海や畑や果物があるかのようで、それだけでも対馬の自然の力強さを感じることができました。忙しい毎日の中にコノソレナチュラルファクトリーの食べ物を加えれば、体の中から四季の恵みを楽しむことができそうです。
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