コンクリートを使わず、特殊な技術も必要としない『スパイクフレーム工法 』

株式会社ラスコジャパンの島谷社長
コンクリート基礎との違い
建物の基礎といえば、コンクリートを使用した在来工法が幅広く用いられてきました。しかし、重機が入れない狭い敷地や、土壌に負担をかけたくない農地など、コンクリート基礎を設置することが難しい場所もあります。
こうした課題を解決するために生まれたのが『スパイクフレーム工法』です。国立公園のデッキや太陽光発電設備などを施工してきた株式会社ラスコジャパンが独自に開発しました。
『スパイクフレーム工法』は、構造物の土台となるフレームと、斜坑基礎を利用した『ベースグラウンドファウンデーション』(建築技術性能証明取得)を組み合わせた簡易布基礎工法です。現場においてコンクリートを扱わず、特殊な技術も必要としないため、人力だけで施工できるのが最大の利点です。
『ベースグラウンドファウンデーション』は、BGF金具という定着金具と、その金具を介して地中に「斜めに打ち込む4本の鋼管(2~3メートル)とで構成され、コンパクトながら大きな支持力を発揮する簡易基礎です。
農林水産省の推奨する農業用温室の設置コスト低減に向けた取り組みにも技術提案されています。
農林水産省ホームページ内 第2回農業用ハウスの設置コスト低減に資する技術リスト

スパイクフレーム工法のBGF金具
地盤の弱い農地に!
『スパイクフレーム工法』は地盤の弱い農地に適していると島谷社長は話します。「田んぼの周辺などは地盤の緩さが心配ですが、基礎のない倉庫も多く見られます。小さな倉庫ですと、スパイクフレーム工法のBGF金具を四隅に設置するだけでしっかり固定できます。多くの土を掘り起こす必要が無いので、農地でも導入しやすいのではないでしょうか。野菜の保管庫や水耕栽培ルームといった小規模構造物にぜひおすすめしたいです」とのこと。傾斜地にも設置できるので、山間部の果樹園などにも向いています。
施工の手順は

スパイクフレーム工法 施工手順
『スパイクフレーム工法 施工手順』が分かる動画はこちら
※パソコン等の音量をONにしてご覧ください
※通常はフレーム下部が接地面になりますが、デモ施工のためBGF金具を掘り下げていません。
重機を使わず人力だけで施工!
1.BGF金具を埋める穴を掘る。
2.BGF金具の上部にフレームをボルトで固定する。
3.4本の鋼管を電動工具で打ち込む。
4.フレームの完成。
5.完成したスパイクフレーム上に構造物を組み立てる。
2~3人でできる!簡易施工のメリット
「大掛かりな工事ができない事情のある方でもスパイクフレーム工法なら対応できます」と島谷社長は簡易施工のメリットを話します。コンクリートを使うとミキサー車などが入るため周辺への影響が懸念されます。コンクリートの硬化を待つ時間も必要で、場合によっては構造物の組み立てよりも基礎工事に時間がかかります。それに対して『スパイクフレーム工法』は2~3人で施工ができ、小規模の構造物であれば数時間で基礎工事ができるメリットがあります。
業界トップレベルの技術力

島谷社長(前列中央)とスタッフのみなさん
ラスコジャパンの持つ基礎についての高い技術力
株式会社ラスコジャパンは、これまで日本全国で遊歩道やデッキ、フェンスなどの工事を手掛けてきました。国立公園などの景勝地や、「え、こんなところに……」と思われる場所にも多くの実績があります。
基礎工法における技術力は業界トップレベルを誇ります。島谷社長は「弊社の強みは、地盤の調査から設計・施工まで一貫して総合的にエンジニアリングできる点にあります。『スパイクフレーム工法』は環境に優しい工法ですので、農家の方も安心してお使いいただけると思います」と力を込めます。
農業用以外の施工例も
『スパイクフレーム工法』は鋼管を抜けば簡単に原状復帰ができるというのも特徴です。農業用の温室以外にも、現場管理事務所等の仮設構造物に使用された例もあるそうです。「形を選ばないスパイクフレーム工法は、あらゆる構造物に利用でき、BGF金具は繰り返し使うことも可能です。家庭用としては、趣味で防音ガレージを作りたい人などにもおすすめですね」と島谷社長は笑顔で話します。
価格は地盤の状態や構造物の内容によって大きく変わるため応相談となっていますが、フレームを除く基礎部分について従来工法と比較すると、10aあたりの基礎工事のコストを最大30%低減可能です。
基礎工法でお悩みの法人・個人の方は、まずは株式会社ラスコジャパンまでご相談ください。パンフレットも全国へ無料発送しています。ぜひ気軽にお問い合わせください。
【問い合わせ】
株式会社 ラスコジャパン
住所:〒673-0451兵庫県三木市別所町近藤190-1
TEL :0794-86-0081/FAX : 0794-86-2806