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最新の選果機を”スマート農業”の側面で見たら、とんでもない高機能ロボットだった!

最新の選果機を”スマート農業”の側面で見たら、とんでもない高機能ロボットだった!

農産物の出荷に欠かせない「選果機」。この分野で60年以上にわたってトップシェアを維持し続けているシブヤ精機株式会社では、長年の経験に基づくコアな技術を生かした選果システムを独自に開発することで、青果物の生産現場におけるさまざまな課題を解決してきました。そんな同社が現在取り組んでいるのが、農作物の生産から加工・流通までを視野に入れた新たな農業の確立。それが同社の考える“スマート農業”なのです。

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選果機の業界最大手として躍動。それを支える技術力

60年超にわたり農業関連システムやFA関連システムなどを受注生産してきたシブヤ精機株式会社。中でも主力製品の選果機は国内でダントツのシェアを誇っています。

同社が製造する選果機には用途に応じてさまざまなタイプがあります。

 

さまざまな技術革新による選果機の変遷と進化

<創業~>
選果機の開発をスタート

…当時は重量による選別でした。
  ↓
<80年代>
CCDカメラを用いた画像処理選果システムを開発

…これにより青果物の重要な市場評価の1つである外観品質の選別に成功。
同時に内部品質、すなわち糖度や味覚を見極める方法の研究が始まりました。

※工業製品とは異なり、品質にバラつきのある農産物の場合、抜き取りチェックでは品質に問題のあるものが紛れてしまうおそれがあり不十分です。「味や内部の状態(腐りや空洞がないか)を正確に、しかも非破壊で全数チェックできないか」という要望を実現するため、国や大学の研究機関などと共同開発を進めました。
  ↓
<90年代>
近赤外分光を用いた内部品質選果システムを確立

…光センサを組み込んだ選果機を開発し、見えないもの(甘さ・味)の計測に成功しました。

こうした技術的アドバンテージを生かして同社は、選果機本体と青果物の外観・内部品質をチェックするセンサ、そして情報システムを統合・内製化するなど、業界最大手の総合選果機メーカーとして活動、業界におけるリーダー的役割を担っています。

選果機の”スマート農業”における活用について説明するシブヤ精機の二宮部長と青島次長。

  

農業生産と農産物流通に改革をもたらす選果機の新たな役割

日本の農業は現在、高齢化や人手不足、異常気象の影響、TPPによるグローバル化など、不透明な状況に直面しています。こうした農業の転換期にあって同社は諸問題の解決と将来に向けた改革の実行に向けて研究に着手しました。

ICTによる情報連携を図った上で、生産地と市場・消費地の間に位置する選果場で使用される選果機で得たデータを、
1)生産サイドに対しては営農支援ツールとして
2)流通サイドに対してはマーケティングツールとして
それぞれ活用することによって、データに基づいて市場ニーズに合った高品質な農産物を効率的に生産できる仕組みづくりを目指したのです。

 

生産サイドに対する選果場の役割:営農支援ツールとしての選果機

選果機というと階級(大きさ)と等級(見た目・味)を判別する機械という見方が一般的ですが、同社では選果機によって選別された青果物を搬送し、箱に入れて梱包するまでの一連を情報管理することで選果作業の自動化・省力化を実現する選果システムとして確立。多様化する流通や消費者ニーズに合わせた選果・選別を実現しています。

この最先端選果システムの選果データの一元管理機能を生かして消費者の好みに合った青果物の効率的な生産をサポートするなど、データに基づく収量増大と品質向上に向けた営農指導に結びつけたいと考えています。

消費者の好みに合った果物の効率的な生産をサポートします。

 

流通サイドに対する選果場の役割:マーケティングツールとしての選果機

一方で流通サイドに対しては、品質に応じた出荷が可能となるため販売戦略やマーケティングに基づく物流が実現されます。加えて地域ブランドの確立に繋がるとともに、青果物に生産情報を付加することでトレーサビリティも実現されます。

販売戦略やマーケティングに基づく物流を実現します。

また、外観品質と内部品質を流通からの要望や消費者の好みに合わせて設定することで、超高級品から廉価品まできめ細かな商品作りが可能となります。機能性成分や栄養成分を計測することで、より付加価値の高い商品の販売支援を目指していきます。

選果機の技術革新は選果基準と販売戦略にも影響を与えています。

 

さらなる進化を目指す2つの目(センサ)とロボット技術

「私たちは選果機メーカーであり、その立場から農業生産と農産物流通の改革を目指しています」と語るのは製品企画本部の二宮部長。そのため、同社のコア・テクノロジーである外観センサ(AIビジョン)と内部品質センサ(IQビジョン)のさらなる進化に取り組んでいます。

<AIビジョン>
専用カメラの採用や画像処理ソフトの自社開発などにより画像処理精度の向上を図ります。
<IQビジョン>
糖度や酸度、内部損傷の有無に加えてアントシアニンなどの機能性成分や苦味・後味といった食味の計測にもチャレンジしています。

AIビジョンとIQビジョンのそれぞれが特徴を生かして相乗効果を生んでいます。


 

ロボット技術を官民・産学連携共同研究で開発

また、農研機構や愛媛県農林水産研究所との官民共同による「定置型イチゴ収穫ロボット」や、慶応義塾大学のハプティクス研究センターとの産学共同で高度インテリジェントロボットハンドによる自動箱詰めの実証実験の実施など、官民・産学連携の共同研究を通じて、「見る・聞く・味わう・嗅ぐ・触る」という人間の五感を持ったロボット開発にも積極的に取り組んでいます。

官民・産学連携の共同研究も積極的に進めています。


 
公式ホームページはこちら

  

シブヤ精機が目指す農業の未来、スマート農業への挑戦

同社が選果場を中核とした農業生産と農産物流通の改革を目指す先にあるもの。それは”スマート農業”です。

同社の考えるスマート農業とは、畑や水田における生産の効率化だけでなく実際に農作物を必要とする消費者や実需者のニーズに合わせて、生産現場から消費の現場までの全体をICTによる情報連携やロボットによる省力化など、さまざまな可能性を追求しています。

そのため、選果システムで得たデータを集約してビッグデータとして解析し、
1)生産サイドに対しては客観的なデータに基づいた実の伴った営農指導に繋げ、
2)市場サイドに向けては農業や食品にかかわる企業・法人や流通・飲食業界など、幅広い分野に向けたソリューションを提案する、
というように選果システムを軸とした横展開を目指しています。

“スマート農業”における選果機はさまざまな役割を担う立場になります。

今後について「今まで当社は国内の生産者のため、という原則に従って活動してきましたが、これからは国内外問わず幅広い展開をしていくことになると思います」と新市場開発本部の青島次長。国内と同様の選果システムの導入や現地での日本向け青果物の選別、輸入青果の選別など、方向性は未定であるものの、同社の活動フィールドはさらに広がるでしょう。

工場内でも日々新しい技術開発に取り組んでいます。

 
■問い合わせ先/シブヤ精機株式会社

浜松本社/〒435-0042 浜松市東区篠ヶ瀬町630
松山本社/〒791-8042 松山市南吉田町2200

<製品に関するお問い合わせ>
新市場開発本部/担当・青島
TEL:053-421-1214 FAX:053-421-4036
E-mail:info2@shibuya-sss.co.jp
※お問い合わせの際には「マイナビ農業を見た」とお伝えください。
 
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