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「プロセスを楽しむことが大事!」。たけだバーベキュー氏に聞くBBQの極意とは!?

「プロセスを楽しむことが大事!」。たけだバーベキュー氏に聞くBBQの極意とは!?

昨今のアウトドアブームでますます人気が高まるバーベキュー。バーベキューと言えば、“肉や野菜を焼いて食べるだけ”と思われがちですが、ひと工夫した調理法や参加者を巻き込む楽しみ方など、バーベキューの新たな可能性を提案して注目されているのが、『たけだバーベキュー』さんです。バーベキューを通して自然と実践してきたことが、地産地消をはじめ食育や環境にかかわる分野からも注目され、活躍の場を広げています。マンネリ化していたバーベキューをちょっと変えてみたい方、『たけだバーベキュー』さん流の楽しみ方を参考にしてみませんか。

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全員参加で過程を楽しむのが、僕のバーベキュー

たけだバーベキューさんならではの
バーベキューの心得や
こだわりを教えてください。

原点は学生時代に友達と楽しんでいたバーベキュー。みんなで楽しめることが基本です。だから、「全員参加を意識する」、「下ごしらえはしなくていい」、「バーベキュー奉行はいらない」、「バーベキューに失敗はない」、以上を心得として知っておけば、思わず「ナイスバーべ!」(たけださんが提唱する楽しいバーベキューの合言葉)と言いたくなるくらい楽しいバーベキューになると思います。

「全員参加を意識する」というのは、
どういう意味でしょうか?

みんなで楽しむことが基本なので、一人がみんなにバーベキューをふるまうスタイルは、あまり好きではないですね。一人で食材を焼き続けていると気を遣われてしまうんですよ。「してもらってばっかりで悪いわ」とか、「しっかり食べてる?」とか。気を遣わせるバーベキューでは、誰も心の底から楽しめないですよね。

みんなで準備をしたり、食材を切ったり、味付けをするような余白のあるバーベキューがいいな、と僕は思っています。「こんなタレを入れたら、もっと旨くなるんちゃう?」と言いながらバーベキューをやるのが好きなんです。

下ごしらえをしていくと
作業の手間が省けるので
良いことだと思っていました。

もちろん、「下ごしらえをしたらダメ」と言っているわけではないですよ。僕は買い出しから楽しみたいんですよ。キャンプ場近くのスーパーで調達することもありますね。みんなでカートを押しながら、「あれ入れよう」「お前、なに入れてんねん」みたいにワイワイ楽しむ。そしてバーベキュー場に着いてから下ごしらえをみんなで分担してやるのも楽しめる。過程を楽しむのも僕のバーベキューなんです。

バーベキューは、思いつきも失敗もすべてオッケー!

「バーベキュー奉行はいらない」…。 
確かに、あれこれ指示をされたら
楽しめなくなってしまうことも
ありますよね。

鍋奉行はいてもいいと思うんですよ。でもせっかくの休日に遠出したのに、「ちょっと待て。その肉はまだ早い」とか、「この野菜はこの塩で食べろ」と指示されたら、「ほな、表参道のレストラン行くわ」みたいな感じになりますよね。

そんなんじゃなく、みんなでワイワイ言えるほうがいいので、バーベキュー奉行には極力ならないようにしたほうがいいと思います。みんなの思いつきのアイデアでもいいから、どんどん採用しましょう。

バーベキューは、
慣れていないと失敗しそうです。

確かにバーベキューに失敗はつきものです。逆に言えば、どんな失敗でもバーベキューではオッケーとされます。言い換えるとバーベキューに失敗はないんです。

僕がバーベキューを始めた頃、備長炭を持ってきてくれた人がいるんですよ。ところが、11時から火起こしを始めて、ようやく火がついたのは16時。備長炭は火をつけるのが難しいんです。でも、その失敗は今でも覚えていて、「お前があの時買ってきた備長炭でえらいことなったやん」と笑い話になっている。

何か一つアクシデントやハプニングがあると、記憶に残るバーベキューになると思います。そういうかけがえのない体験ができれば、失敗なんか帳消しにできますよ。アイデアと工夫で失敗を楽しく乗り越えるのもバーベキューの面白さのひとつです。

肉も、野菜も、丸ごと焼けば極上のメイン料理だ!

肉や野菜の調理方法や食べ方には、
どんなこだわりがありますか?

肉はかたまり肉を焼くことが多いです。カット済みの肉より見た目のインパクトがあります。「うわっ、こんな感じに焼けるんだ」と、みんなのテンションが上がるんですよ。表面を強火で焼いて、弱火で中までじっくり焼いたら、カッティングボードに乗っけます。それをカットして、ピンク色の断面を見せると、薄切り肉にはない感動があるんですよ。ひと演出入れると「うわっ、旨そう」となる。それだけで800円のかたまり肉が2000円の価値になりそうじゃないですか。実際、食べても旨いんですよね。味がしっかりしているので。

野菜は丸ごと焼くことを徹底しています。「丸ごと焼いてみてください」と言うと、最初は冗談だと思われるんですけど、実際にパプリカを丸ごとコロコロ転がしながら表面に焦げ目がつくまで焼いて、ちょっとしぼんでから真っ二つに切ると、中から水分がじゅわっと出てくるんですよ。口に入れるとジューシーで、軽く塩を振ると甘みがすごい引き立つ。今まで出会ったことのないパプリカの味を感じられます。僕のバーベキューイベントで、パプリカは嫌いと言っていたお子さんがモリモリ食べているくらいですから。バーベキューこそ野菜を一番おいしく食べる方法だと思います。

うちの子は野菜嫌いなんですけど、
すんなり食べてもらえますかね。

与えられたものをただ食べるのと違って、自分で切るとか、焼くとか、作業をしたものを食べるのって味が全然違うと思うんですよ。子どもの頃、キャンプや合宿でカレーを作って食べたら、むちゃくちゃ旨かったじゃないですか。何の変哲もないカレーなんですけども、自分が作業した過程が旨くさせているんだと思います。

それって食育にもなりますよね。

食育や環境の大切さを伝えようとか、大げさに考えたことはないんですよ。ただ、「こうやったらバーベキューがおいしくなるよ」「こうやったらバーベキューが楽しいよ」ということしか言っていないんです。でも、それがイベントに参加した子供たちの心に突き刺さっているみたいで。

僕のイベントに来てくれた子供たちは、リピーターになってくれることが多いですよ。 「自分もこんなことができたんや」という少しの達成感と、食べた時のおいしさから、料理や食に興味を持ってくれる子が多いんですよね。僕の教えるバーベキューが、少しでも食育につながっているんかなぁ、という嬉しさは漠然とですけどありますね。

地場食材を使った「ご当地バーベキュー」を発信していきます!

今後、こんなことをやりたい
ということはありますか?

いろいろな地方に行って地場食材をプレゼンしてもらって、「バーベキューだったらこういう食べ方ができますよね」という逆提案を全国でやりたいですね。「この食材はバーベキューで食べるとおいしいんだよ」っていうことを、地域の人が胸を張って言えるようなものを提案できたらと考えています。知られざる食材って全国に無数にあると思うんですよ。「ここに来たらこれを食べられます」と言えるようになれば、地域の活性化や食材のブランド化にもつながると思います。

新しいものを生み出すためにも、仕事の合間を縫って、山形の「新庄カド焼きまつり」や東京の「目黒のさんま祭り」など、既にあるご当地バーベキューや海外の屋台を取材しながら、常に新しいアイデアのヒントを得ています。それを生かして、将来的に「47都道府県ご当地バーベキューマップ」みたいなものを作れたらいいですよね。

たけだバーベキュー

1986年生まれ。兵庫県出身のお笑い芸人。2012年12月より『たけだバーベキュー』として活動開始。バーベキューをこよなく愛する日本で唯一のBBQ芸人である。
趣味はアウトドア全般(キャンプ・釣り・登山・ロードバイク・鹿狩りなどの狩猟)。豪快なバーベキューレシピを披露する一方、誰でも簡単におしゃれで盛り上がるバーベキューレシピも提案し、BBQを通してのコミュニケーションを広げる活動をしている。雑誌や本・舞台・テレビ・ネットコンテンツ・イベントなど多方面で活躍中。
最近では、消費者庁主催の「エシカル消費」の普及・啓発シンポジウムに登壇し、地産地消による食材調達やできるだけゴミを出さない食べ方などがエシカルな行動例として紹介されるなど、その活動は広がりを見せている。

画像提供:よしもとクリエイティブ・エージェンシー、たけだバーベキュー

『たけだバーベキュー』オフィシャルウェブサイト

『たけだバーベキュー』さんの新刊本についてはこちらから

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