酪農家が休日を確保できるように、牛の世話をする

中頓別町の牛舎
中頓別町は、北海道第2の都市・旭川市から車で3時間程のところにある自然豊かな町です。酪農が盛んで、平成28年には地元で生産された牛乳を町内で消費する、ミルクプラントを建設。ローテーションで各農家の牛乳が味わえるという珍しい取り組みにも力を入れています。
町をあげて酪農に力を入れる中頓別町。そこで働く酪農家が休日や忌引き、長期休暇を確保できるよう、代わりに牛の世話をするのが、『酪農ヘルパー』という仕事です。中頓別町酪農ヘルパー利用組合は平成2年から活動を始め、現在30戸の農家が加入しています。家族経営の農家がほとんどで、専任ヘルパー3名、サブヘルパー3名が各農家からの要請を受けています。

子牛への授乳の様子
【酪農ヘルパーのある一日】
5:00~9:00 午前のクール
一人1台、社用車が使えるので、自宅から直接現場へ向かいます。朝の仕事を終えて、自宅でお風呂に入るなど休憩をとってから、一度事務所へ。スケジュールの確認をします。
10:00~16:00 自由時間
16:00~20:00 午後のクール
搾乳や牛舎の清掃、牛の管理など、派遣される酪農家に応じてさまざまな業務をこなします。
20:30 帰宅
『酪農ヘルパー』になったきっかけ

長く働きたいと思える職場だと語ってくれた杉之原 顕一さん
専任ヘルパーとして働く杉之原さんは、東京の出身。酪農の仕事に興味を持ったのは、震災などで『自給自足』を強く意識するようになったからだといいます。
「農業などの一次産業に興味をもって北海道に移住しました。住んでみて感じるのは地域の人たちの温かさです。特に専門知識がない自分に丁寧に作業を教えてくれる酪農家のみなさん。時には晩ご飯を届けてくれることもありました」と、穏やかに話す杉之原さん。
「これからもヘルパーとして、酪農家さんを長くサポートしていきたいです!」と抱負を語ってくれました。

大切な牛をお預かりするための打ち合わせは入念に
家も車も組合が紹介してくるので、プライベートも充実!

村上さんも暮らしている『担い手研修施設』
村上さんは平成29年に建設したばかりの『担い手研修施設』で暮らしています。家賃は家具家電もついて、1万5000円。そこに住宅手当が1万500円支給されるので、格安で入居することができます。
近くに海も山もある中頓別町は絶景が広がります。近隣の温泉で仕事の疲れを癒すこともあるそうです。小さな町ですが、少し歩けば知り合いに会って世間話ができるのも、都会にはなかった魅力。農家さんと食事に出かけることもあるそうです。
将来の目標に向かって進める、中頓別町の取り組み

笑顔がステキな村上 慶祐さん
幼少期に「山村留学」で中頓別の酪農家さんにお世話になったという村上さんは、愛知県出身。小さい頃から動物が大好きで、酪農家さんの牛舎で眠ってしまったこともあるそうです。
「『酪農ヘルパー』になってから1年。動物が大好きだからこそ、毎日楽しく働けています。中頓別町での新規就農を目指しており、経験を積む日々は大変なこともありますが、農家のみなさんの『ありがとう』の言葉がやりがいです!」と、笑顔で話してくれました。
中頓別町では新規就農者に対し、研修期間中は研修手当が交付され、研修終了後の新規就農時には最大1200万円の補助が受けられます。『酪農ヘルパー』として働きながら、将来を見据え、目標に向かって進むことができる環境です。
365日体験可能! 交通費は全国全額支給!
中頓別町酪農ヘルパー利用組合のサポート
『酪農ヘルパー』はアルバイトやパートではなく、農協準職員としての出向になります。そのため、JA職員と同じように社会保険や退職金、昇給・賞与に各種手当も受けられます。これまでの先輩ヘルパーも、未経験から始める人がほとんど。農業系の学校を出ていなくても、全く問題ありません。ヘルパーとして経験を積んで、より規模の大きな農家への就職を目指す方もいます。
『酪農ヘルパー』は月6回の休日に加え、農家さんからの出役要請がない日は待機となり、事務所から30分以内の場所にいることを条件に、自由時間になるのも特徴です。この時間を休息や自己研鑽に使うことができます。
『酪農ヘルパー』の体験実習は365日対応しますし、その際にかかる交通費も全国どこでも全額支給されるそうです。まずは気軽にご連絡を。北海道中頓別町で『酪農ヘルパー』として働いてみませんか。
中頓別町酪農ヘルパー利用組合
〒098-5551 北海道枝幸郡中頓別町中頓別23-2 東宗谷農業協同組合中頓別支所内
TEL:01634-6-1231
FAX:01634-6-2286
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