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今年の梅雨は長め?西・東日本の梅雨入りは平年並みの予想 各地で7月の大雨に注意

今年の梅雨は長め?西・東日本の梅雨入りは平年並みの予想 各地で7月の大雨に注意

今年は沖縄や奄美で平年よりも遅い梅雨入りとなるも、その他の梅雨入りは平年並み、梅雨明けは昨年より遅い―。気象情報会社のウェザーニューズが、2019年の「梅雨入り・梅雨明け見解」を発表しました。

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九州や北陸、東北は平年より遅い梅雨明け

今年は5月14日に全国に先駆けて奄美で梅雨入りが発表され、16日には沖縄でも梅雨入りとなりました。沖縄、奄美ともに昨年よりも早いものの、平年よりも遅い梅雨入りです。九州から東北の梅雨入りは平年並となる予想です。梅雨明けは、九州や北陸、東北で平年より遅くなりますが、その他の地方では平年並の見込みです。

現在、弱いエルニーニョ現象が継続しているとみられ、その影響で、太平洋高気圧の中心は平年に比べて南東側にずれる見通しです。太平洋高気圧は西への張り出しは強いものの、北への張り出しが弱く、梅雨前線の北上が遅れます。このため、高気圧の縁にあたり、暖かく湿った空気が流れ込みやすい九州や北陸、東北では梅雨明けが遅れる可能性があります。

梅雨期間は九州や北陸、東北地方で平年よりも1週間前後長くなる予想です。中国・四国、近畿、東海、関東甲信では平年並の長さとなりますが、全国的に短かった昨年の梅雨と比べると、関東甲信では約3週間、その他の地方でも1週間前後長くなる見通しです。沖縄でも平年よりも短いものの、昨年よりも約2週間長い梅雨となりそうです。

西・東日本では7月上旬〜中旬に雨のピーク、梅雨末期の大雨に注意

今年の梅雨期間の雨量は、東北から九州北部にかけては平年並、四国、九州南部では平年よりやや多く、沖縄・奄美では多くなる予想です。

6月以降は太平洋高気圧の勢力が徐々に強まりますが、今年は北への張り出しが平年より弱く、暖かく湿った空気の流れ込みは沖縄・奄美が中心になります。このため、沖縄・奄美の雨量は平年よりも多くなる見通しです。梅雨末期にあたる6月上旬は梅雨前線が活発化し、豪雨、大雨に警戒が必要です。九州南部や四国は平年同様曇りや雨の日が多く、降水量は平年並となります。九州北部から東北にかけては雨の降る日が少なく、雨量は平年並か少なくなる見込みです。

7月は太平洋高気圧の北への張り出しが強まるため、梅雨前線が北上し、本州付近に停滞しやすくなります。また、太平洋高気圧に沿って暖かく湿った空気が流れ込み、梅雨前線の活動が活発化する見通しです。梅雨明けするまでの期間は雨の降る日が多くなり、九州から東北にかけての雨量は、平年並か多い見込みです。豪雨、大雨の恐れもあるため、河川の増水、家屋への浸水、土砂災害などへの警戒が必要です。

◆各地方の梅雨入り予想

地方 2019年 2018年 平年
東北北部 6月中旬 6月11日頃 6月14日頃
東北南部 6月中旬 6月10日頃 6月12日頃
北陸 6月中旬 6月9日頃 6月12日頃
関東甲信 6月上旬 6月6日頃 6月8日頃
東海 6月上旬 6月5日頃 6月8日頃
近畿 6月上旬 6月5日頃 6月7日頃
中国 6月上旬 6月5日頃 6月7日頃
四国 6月上旬 6月5日頃 6月5日頃
九州北部 6月上旬 6月5日頃 6月5日頃
九州南部 5月下旬 6月5日頃 5月31日頃
奄美 5月14日 5月27日頃 5月11日頃
沖縄 5月16日 6月1日頃 5月9日頃

※沖縄・奄美の梅雨入りは、実際に各気象台が梅雨入りを発表した日付けです。

◆各地方の梅雨明け予想

地方 2019年 2018年 平年
東北北部 8月上旬 7月19日頃 7月28日頃
東北南部 7月下旬 7月14日頃 7月25日頃
北陸 7月下旬 7月9日頃 7月24日頃
関東甲信 7月下旬 6月29日頃 7月21日頃
東海 7月中旬 7月9日頃 7月21日頃
近畿 7月中旬 7月9日頃 7月21日頃
中国 7月中旬 7月9日頃 7月21日頃
四国 7月中旬 7月9日頃 7月18日頃
九州北部 7月下旬 7月9日頃 7月19日頃
九州南部 7月下旬 7月9日頃 7月14日頃
奄美 7月上旬 6月26日頃 6月29日頃
沖縄 6月下旬 6月23日頃 6月23日頃

※梅雨入り・梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間あり、表には移り変わりの期間の概ね中日を記載しています。
※本見解は2019年5月21日時点のものです。予測が大きく変わる可能性もありますので、最新見解は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」または、ウェザーニュースウェブサイト「梅雨情報」にてご確認ください。

【関連リンク】
ウェザーニュースウェブサイト「梅雨入り・梅雨明け見解」

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