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可能性を秘めた大地で育む心豊かな暮らし。私たちが長井を選んだ理由

可能性を秘めた大地で育む心豊かな暮らし。私たちが長井を選んだ理由

高速道路はない、空港もない、新幹線も走っていない。山形県南の置賜(おきたま)エリアに位置する、長井市を訪れるには少しハードルが高いかもしれません。しかし、そこには日々を穏やかに過ごす幸せが存在しています。かつて舟運が主流だったころ、最上川舟運を通じて日本各地の文化や経済がこの町に集まり、そこから長井らしい特有の文化が栄えました。今でも、町を歩くとどこからともなく水の音を感じます。長井市に魅せられ、移住を決意した3人に「ココで暮らす理由」をお聞きしました。

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子供たちが帰りたいと思える故郷に。地域おこし協力隊OG 松崎綾子さん

「ここで生まれて、育ちたかった。そう感じる毎日です」。
そう話す松崎綾子さんは、千葉県浦安市出身。地域おこし協力隊として長井市に移住したのは、2016年5月のこと。2019年4月の任期満了まで『芸術・文化』をテーマに、さまざまな活動を行ってきました。日本画家である松崎さんと長井市との出会いは、東北芸術工科大学で日本画を学んでいた学生時代までさかのぼります。大学がある山形市から、車で1時間ほどの長井市によく遊びに来ていたそうです。

「最上川舟運の面影を残す商家や蔵などの歴史的建造物や、長井を代表する彫刻家・長沼孝三の作品など、魅力的な資源がたくさんあるのに、山形県内でもあまり知られていないのはもったいないと感じていました」と松崎さん。

同大学の大学院を修了後、一度は千葉に戻り、日本画家としての活動をスタートさせた松崎さんですが、山形で過ごしていた日々の方が自分らしくいられたことに気が付きます。3年間の大学勤務(山形市)を経た後、『文化・芸術』をテーマとした地域おこし協力隊の募集を知り、採用とともに長井市に移住をしました。

地域おこし協力隊OGとして、現在も長井の『芸術・文化』の発展に尽力する松崎さん

当たり前の幸せを、特別に感じられる場所

協力隊としての松崎さんのミッションは、長井市を芸術的・文化的に活性化させること。長井市の団体である『文教の杜ながい』や教育委員会と連携しながら、彫刻家・長沼孝三の生家である300年続いた呉服商家『丸大扇屋』や明治11年建築の旧西置賜郡役所『小桜館』を活用し、長沼孝三作品をクロッキーする会や、市に寄贈された彫刻作品群とのコラボ展示などを開催しました。

「市民にも知られていない作品が多く眠っており、活動を通して彫刻作品の価値が見直され、長井市の文化を高めるきっかけになればと思い、取り組んできました。芸術や文化は、すぐに答えが出るものではなく、心に根付き、やがて浸透していくものだと思います。それを理解し、長い目で見守ってくれた市民の方々の温かさを感じた3年間でした」。

協力隊としての活動終了後も松崎さんは長井市に住み、任期中から所属していたクリエイターグループ『アメフラシ』のメンバーとして、地域に”人”と”活力”を呼ぶ活動を行っています。現在は廃業した印刷工場をリノベーションした建物で創作活動を行いながら、絵画教室なども開催しています。

≪松崎さんの活動の様子≫左上:クロッキー教室 左下:大工道具箱づくり 右:松崎さんの作品

「ここには自然のサイクルに合わせた生き方、暮らし方が根付いています。畑で、旬の野菜を育てたり、花の移ろいで四季を感じたり、古いものを直しながら大切に使ったり…。それは、町の人にとっては当たり前のことでも、都会では徐々に失われつつある営みです。もの作りを通じて感受性を育て、文化を継承していく手伝いができればと考えています。進学や就職などで長井を離れることがあっても、戻ってきたいと思える場所であり続けること、それが私たちの役目ではないでしょうか」。

長井市には戻りたいと思わせる自然、文化がある。それは、「移住し、日々を営むことで実感できること」と、松崎さんの柔らかな笑顔が物語っていました。

手を掛けた分だけ、応えてくれるのが農業。新規就農者 寺嶋崇さん

緑豊かな山系に囲まれる長井市は、朝日山系を源とする野川、吾妻山系を源流とする最上川、飯豊山系を源とする白川が合流する水の豊かな土地です。そんな清らかな水に農業の可能性を求めて、埼玉県所沢市から移住をした寺嶋崇さん。

 

ミニトマトの栽培に情熱を注ぐ寺嶋さん

「東京で開催された農業イベントで長井市を知り、米、野菜、果樹といろいろな農作物にチャレンジできる土地に魅力を感じました」。

それまで長く接客業に携わってきた寺嶋さんの夢は、自分で育てた野菜を提供する店を持つこと。いずれはグリーンツーリズムを体験できる宿泊施設にもチャレンジしたいと目標を掲げています。
約1年間、農業研修生として長井市内の農家でトマト、水稲、わさび菜などの栽培を学び、独立就農を目指して移住した寺嶋さんですが、その間の生活に不安はなかったのでしょうか。

「国の農業次世代人材投資資金に加え、長井市独自の支援制度を利用しました。移住のための支度準備金や家賃補助など長井市の支援は、とても手厚いと思います。おかげで研修に集中することができ、独立就農に向けてしっかり準備をすることができました」。

他のために労を厭わない。人々の優しさこそが、長井の魅力

現在、寺嶋さんは、長井市の農地賃借料支援制度を受け、使われていなかったビニールハウスを借りてミニトマトを栽培中。年間10トンの収穫を目指し、尽力しています。順調にスタートを切った寺嶋さんですが、初めての作付けには、苦労したこともあったと言います。

「ビニールハウスの土の状態が、研修先の農家とは違って、最初はミニトマトが細く育ってしまうこともありました。後に水はけが良すぎることが原因と分かってからは、灌水量を工夫するようにしています」。

自然相手の農業は、思い通りにいかないことがあり、1人では解決できないこともありましたが、その時に頼りになったのは、研修先の農家さんの存在でした。

「移住してすぐに感じたことですが、とにかく優しい人達ばかりです。慣れない暮らしに戸惑っていると、何でも聞けよと言ってくれたり、農機を貸してくれたり。他のために労を厭わない、お互い様の心を皆が持っていることに感動しました」。

非農家出身の寺嶋さんにとって、長井での暮らしのすべてが未知の世界。農業はもちろん、日々の暮らしについてもさまざまなサポートがあり、移住生活を満喫されているとのことです。今後は、「露地栽培や雪国ならではの雪下野菜にもチャレンジしたい」と意気込みを語ります。

「農業はきつい面も確かにありますが、やり方次第。自分の場合、1週間でやるべきタスクを6日に当てはめることで、休日を確保しています。手を掛けた分だけ応えてくれる作物を見ると、こんな自分でもやれるんだという自信にも繋がります」。

経営の安定化を目指しながら、新しい作物にもチャレンジしていく

年間を通して収益が得られるよう、季節に応じた品目を作付けし、経営の安定化を目指す寺嶋さん。地産地消をテーマにした飲食店のオープンに向け、今日も長井の自然の中で、汗を流しています。

子供たちに古里の魅力を伝えたい 地域おこし協力隊 松本健さん

競技用けん玉の生産量日本一を誇る長井市。協力隊が中心となり、けん玉による地域活性化に取り組んでいる

長井市は、競技用けん玉の生産量日本一を誇る、知る人ぞ知る、けん玉の町。小学校の授業やワークショップなどを通し、けん玉に取り組む文化が根付いています。その地域性を生かし、けん玉のふるさとプロジェクト推進活動をテーマに活動しているのが、松本健さんです。宮城県仙台市出身の松本さんが、少年時代に少し触った程度のけん玉と再び出会ったのは26歳の時。東日本大震災における仮設住宅でのボランティア活動中でのことでした。

「ボランティアとして訪れた先で、けん玉に触れる機会がありました。子供たちと一緒に遊んでいるうちに、自分の方がすっかりはまってしまって。調べてみると、競技けん玉というジャンルがあることを知り、本格的に取り組むようになりました」。

子供たちに、けん玉を教える松本さん

国内外の大会に参加するようになった松本さんは、長井市でけん玉を製造・販売する『山形工房』の社長さんと出会い、地域おこし協力隊の募集を知ります。協力隊の前任者であり、2014年のけん玉ワールドカップで、日本人最高位の3位の実績を持つ、秋元悟さんの後を引き継ぐ形で、協力隊としての活動がスタートしました。

目指すは、ギネス世界記録の奪還

取材に訪れた日、学童クラブでけん玉教室を開催していた松本さん。けん玉を手に、子供たちが松本さんのもとへ駆け寄ると、たちまち賑やかになりました。中には昇級試験に向け、真剣に技を磨く子供の姿も見られます。
長井市が誇る文化を、子供たちに継承することを目的とした松本さんの活動ですが、実はもう1つ大きな目標があります。それは、ギネス世界記録の奪還です。長井市は2016年に連続100人以上でけん玉の大皿に玉を乗せる記録にチャレンジし、見事、ギネス世界記録の称号を手にしました。しかし翌年に王座を奪われてしまいます。

ギネス世界記録奪還に向け、日々奮闘中

「協力隊に着任して、すぐにギネス世界記録奪還を宣言しました。2020年を目指し、けん玉人口をもっと増やして技術を伝えていくことが最大の目標です。車がないと、なかなか外に行くことができない長井市は、必然的に子供たちの世界は狭くなってしまいます。ギネス世界記録や世界大会も開催されるけん玉を通して、子供たちにグローバルな視点を持ってほしいですね」。

けん玉をきっかけに、移住を決意した松本さんは、長井の自然にも魅せられました。中でも、長井の水で炊いたおいしいご飯の虜になっているそうです。長井の水は硬度が非常に低く、水道の平均的な硬度は約50mg/ℓのところ、長井市の水道水は硬度20mg/ℓ。硬度の低い軟水は、出汁が良く取れるので和食がさらに美味しくなるのだとか。

「水道水が100%地下水の長井市は、とにかく水がおいしい土地。だから、ご飯もおいしく炊けるんです。おかずがなくてもご飯だけでも満足。おかげで移住してから太っちゃいました(笑)」。

長井市ならではの文化と風土を大切に、『けん玉のふるさと長井』の魅力を伝える協力隊の活動。そこには移住者としての壁はなく、地域住民とともに日々を営む姿がありました。

豊かな自然と文化が息づく、長井市で活躍してみませんか?

現在、長井市では、地域外の人材を積極的に誘致し、豊かな水資源や文化財である建物を有効活用しながら地域の活性化を図るため、『長井市地域おこし協力隊』を募集しています。

また、農業に興味のある方や新規に就農を希望する方を支援する農業研修生も募集中。農業体験からスタートし、農業に触れ合い、農業を知っていただくため、稲作、野菜、果樹、花卉、畜産などの中から希望する農業体験ができます。

また、県外にお住いの方を対象にした農家民宿や市営住宅での『お試し長井暮らし』を実施しています。
地域の活性化に意欲のある方や、農業に興味のある方、田舎で暮らしたいとお考えの方はぜひ、長井での暮らしを体験から始めてみませんか?

水神様が生まれたとされる『三淵渓谷』は人気のパワースポット。ボートによる通り抜け参拝は体験の価値あり!


《長井市地域おこし協力隊に関するお問い合わせ》

長井市役所地域づくり推進課 地域づくり支援室
住所:山形県長井市栄町1-1
電話:0238-82-8005

《長井市農業研修に関するお問い合わせ》

長井市役所農林課 農政振興係
住所:山形県長井市栄町1-1
電話:0238-82-8015


各種リンク先
長井市移住定住サイト 田舎ぐらし「ごんざい」はこちら

ながい百秋湖ボートツーリング公式HPはこちら

マイナビ就農フェストへの出展情報
8月4日(日)in宮城 長井市農業研修生等受入協議会
10月5日(土)in新宿 山形県長井市
フェスト詳細はこちら

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