次はドローンで何をしよう? 日々アップデートされるドローン事情をリポート

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次はドローンで何をしよう? 日々アップデートされるドローン事情をリポート

次はドローンで何をしよう? 日々アップデートされるドローン事情をリポート
最終更新日:2019年08月05日

スマート農業への注目度の高まりとともに、産業用ドローンも急成長を遂げ、今まさにドローン黄金期を迎えつつあります。農薬散布用のドローンは、各社から販売され、多くの農家さんが実際にドローンを使った農業を実践しています。これからドローンの導入を検討する際に参考にしていただきたい、最新機種情報や操作のコツ、メンテナンス事情などを、ドローンの販売と操縦スクールを運営する『真柴商会』さんに教えていただきました。

より細やかな要望に応えられるようになってきた

農薬散布用ドローンの活躍は目覚ましく、一気に日本の農業界に普及しました。Drone(ドローン)の語源はオス蜂の、ブーンというの羽の音。重低音を響かせながら、重い液体も軽々持ち上げる姿を、実際に見たことがある方も多いことでしょう。

現在、市場で圧倒的なシェア率を誇るDJI社『MG-1』はパワフルで大量の農薬を一気に散布できることで人気。そして、強い噴射力に期待が集まるマゼックス社『飛助МG』は、散布した農薬が地面にあたり跳ね返る程の威力。根本まで農薬を届けたい時に選ばれることが多いそうです。最新のドローン事情を、『真柴商会』の菅谷さんに教えていただきました。

農薬散布用ドローンを検討中のお客様に聞きました

農薬散布散布用のドローンは、日々、高性能なものが開発され、数多くのメーカーが参入しています。どんな圃場に、どのような農薬(液状/粒状)を散布するかにより選ぶ機種が変わってきます。
この日も、ドローンの購入を検討しているお客様がいらっしゃいました。

マゼックス社の『飛助MG』 後に見えるのはDJI社の『MG-1』



―ドローンの購入は初めてですか?

「ドローンに興味を持ったのは、1年前のこと。メディアで頻繁に取り上げられていたのがきっかけです。自分の農場でデモンストレーションをしてもらったところ、普段は2人で1日かけて行っていた農薬散布を、時間も体力的な負担も約半分に抑えられることが分かり、導入を本格的に検討。2018年の9月にドローン操縦の資格のみ取得して、ドローンの購入は、今シーズンが初めてなので非常に楽しみです。去年は、まだなかった機種が今年は発売されていたり、機種選びの幅も広がりましたね」。

―農薬散布ドローンのどんなところに興味を持ちましたか?

「いろいろな機種で、デモンストレーションを行っていただき、大豆の葉裏まで農薬を散布するという目的には、『飛助MG』が合っているように私には見えました。病害虫防除剤散布は、これまでは手持ちのスプレイヤーで行っていました。ドローンで葉裏にも散布できると、負担が非常に減りますね」。

―ドローンの操縦は難しいですか?

「最初は難しいですよ。でも慣れれば大丈夫。一番難しいのは、同じ場所で飛ばしておくホバリング。コントローラーの微妙な動かし方にコツが要りました。でも、ドローンを導入することで得られるメリットを考えれば練習は苦ではなかったです。いろいろな人に聞かれますが、高齢者の方にこそドローンを勧めたいですね。私も今年54歳になりますが、こういったテクノロジーの導入は体力負担だけでなく人手不足解消にも役立つと思います。オートメーション化を進めながら長く農業を続けるために必要な技術だと思っています」。

日々進化するドローンテクノロジー

ドローンの役割は、日々進化を遂げています。産業用ドローンは、すでに20社を超える企業から販売されており、機能もさまざま。これまでの農薬散布はもちろん、害獣駆除、上空からの生育確認など、これまでになかった新しいアイデアで私たちの作業をサポートしてくれます。その中で、最近発売されたばかりの新商品を紹介いただきました。

2019年春発売されたDJI社『MAVIC 2 ENTERPRISE DUAL』。
赤外線カメラを搭載し、ミッションに応じてデバイスを交換できる。手前はスピーカー、後方はスポットライト搭載時

ドローン×赤外線カメラ=害獣駆除

米軍も利用しているという『FLIR社』の高性能赤外線カメラを搭載した新機種『MAVIC 2 ENTERPRISE DUAL』は、暗闇でも生き物の影を浮かび上がらせ、手強い害獣の生態把握を一瞬で行うことができる。ドローンが撮影した映像は、手元のタブレット端末やスマートフォンで確認でき、飛行中に害獣を発見した場合は、搭載されたスピーカーで撃退もできる優れもの。スピーカーの音は、大音量でイノシシなどの大きな動物も撃退できるそう。
さらに、害獣駆除だけでなく、災害時の遭難者の探索など使用用途は多種多様。そのため、ドローンスクールの生徒さんも、農業関係者だけでなく消防署職員や看護師など多岐にわたります。

コントローラーと手持ちのデバイスを接続して、大きな画面で操作が可能

ドローンは誰でも操縦できるの?

小さな子供でも気軽に飛ばしているイメージがあるドローンですが、200g以上の産業用ドローンの場合は、飛行場所により事前に国土交通省に許可をもらうのが、正式なルールです。飛行許可証を申請するために必要な資格取得や訓練を行えるのが、ドローンの操縦スクールです。ドローンスクールではどんなことを学ぶのでしょうか? また必要な期間とは?

屋内練習場なら、天候に関係なく操縦練習が可能。講習日程を無駄にしない


【point】連続した日程じゃなくても受講可能

休作時期や空き時間を活用して受講する方がほとんど。連続した日程じゃなくても、オーダーメイドで日程を組んでくれるそうです。先ほどドローンを検討していたお客様は、収穫がひと段落した9月に5日間の『農薬散布コース(※1)』を受講したそう。『農薬散布コース』は、座学2日・実技3日の合計5日間。他にもコースがあり、例えば、先述の消防士さんは2日間の『回転翼3級コース(※2)』を受講したそうです。コースにより、学ぶ内容や取得できる資格が異なるので目的に合ったコースを選ぶことが大切です。
※1農林水産航空協会「マルチローターオペレーター技能認定証」
※2一般社団法人ドローン操縦士協会「ドローン操縦士回転翼3級」

【point】操縦訓練は、安定性の低い機体で

スクールでは、あえて難しい操作方法で練習します。ドローンには通常GPS機能が搭載されており、GPSが機能している間は何もしなくても墜落することはありません。しかし、実際に屋外で使用する際は、突然の電波障害と天災地変などが起こる可能性も考えないといけません。
「スクールではあえてGPS機能をOFFにして、すべての操作を手動で行えるようにしています」と菅谷さんは言います。マニュアル操作は、もしものことがあっても安全にドローンを扱うために必要なスキルなのだそうです。

【point】屋内練習場があると、資格取得後も安心

スクールに併設されている練習場は、全天候型の屋内施設。風が強い日はドローンを飛ばせないこともありますが、ここなら365日いつでも練習可能。また、講習期間前にシミュレーターとPCを貸し出しており、受講前にあらかじめ自宅で操縦の練習をすることができます。一度操縦に慣れた後も冬期など、ドローンを触らない期間が長くなると、一度覚えた感覚も鈍くなってしまうもの。そんな時は、屋内練習場でドローンを飛ばしてみてください。さらに、ここで資格を取得した方には、いつでも無料で開放しています。

【point】夜間飛行の資格は意外と重宝!!
早朝のまだ暗い時間帯から始めることが多い農薬散布。夜明け前の気流が穏やかな時間帯が勝負です。この時注意が必要なのが、ドローン資格の夜間飛行の有無。通常、ドローンは日中(日出から日没まで)に飛行させることになっており、夜間飛行には、別途資格と申請が必要になると言います。技能認証証明書に『目視外飛行』『夜間飛行』『物件投下』などが含まれているかを確認すると安心です。せっかく迎えるドローンは、一番ベストな時間帯や条件で利用したいものです。

使いたい時に、必ず使える。
1回のチャンスを逃さないサポート体制

機械の力も借りて、農業を営む時代。便利な相棒だが、やはりそこには故障がつきもの。「飛行力が強い分、風もたくさん巻き上げます。まれにですが、地面の石がプロペラに当たってしまうこともあります」。

こんな事態が発生した時も、安心できるサポートがあるそうです。「農家さんにとって、農薬散布のタイミングはとても重要。たった1回のチャンスを逃して欲しくはありません」という菅谷さんの思いを感じられるのが代替機です。

販売しているドローンと同じ機種の代替機を、常に2機用意しています。すぐに修理ができるものは即時対応してくれますが、部品など、どうしても日数がかかる場合は、代替機で、すぐに作業を行うことができます。せっかくドローンを導入したのに、使いたい時に使えなかったということにならない、サポート体制にも注目したい。

左:『真柴商会』の菅谷忠寿さん 右上:200g以下のドローンは飛行高度が低いため室内練習にも 
右下:講師と受講生の双方向から一つのドローンを操作可能。緊急時はすぐに講師側の操作に切り替えられるので安心◎

ドローンの可能性は無限に広がる

「来るたびに新しい機種が出ている」というお客様が言うように、今、ドローンは急速に進化を遂げています。「もともとは、ドローンでの配送技術の確立を目指して、ドローン事業を始めたんです」という菅谷さんも、ドローンの未来に夢を抱く1人です。現在、マルチスペクトルでの育成診断や、受粉や播種を行うドローンなど、実証研究中の技術は多く、その中にはもちろんドローン配送も。ドローン×テクノロジーの可能性は無限に広がっています。

さまざまなドローンが常時展示されている。ドローンの進化は止まらない


真柴商会株式会社

農林水産航空協会指定教習施設
岩手県産業用マルチローター教習所
一般社団法人ドローン操縦士協会認定校
スクール:岩手県胆沢郡金ケ崎西根上餅田60
事務局:岩手県胆沢郡金ケ崎町六原下二の町210
電話:0197-47-3110
HPはこちら

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