令和元年夏の気温と降水量 2週間気温予報で早めの備えを

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令和元年夏の気温と降水量 2週間気温予報で早めの備えを

令和元年夏の気温と降水量 2週間気温予報で早めの備えを
最終更新日:2019年08月02日

熱中症や日射病など、夏は高温が体に及ぼす影響に注意したいもの。特に屋外での作業が多い農業者にとっては十分に気をつけたいところです。作物の生育に大きく関係する、今年の気温や降水量などは、どのような予報が出ているのでしょうか。気象庁の季節予報から知る8月・9月の予報と、今年から始まった2週間気温予報によるメリットなどをまとめました。

2019年の梅雨の振り返り

気象庁の竹川さん

観測史上最遅のエリアも。令和元年の梅雨事情

九州北部では、気象庁が統計を開始した1951年以来、もっとも遅い6月26日ごろとなった令和元年の梅雨入り。これは、平年よりも21日遅い梅雨入りとなります。
こうした2019年の梅雨について、気象庁の地球環境・海洋部 気候情報課の予報官である竹川元章(たけかわ・もとあき)さんに振り返ってもらいました。
「九州での梅雨入りが遅かったため、平年なら梅雨明けしてもいい時期の沖縄に梅雨前線が停滞しやすくなり天気が悪くなりました。また逆に6月の西日本・東日本は日照時間が多くなりました」

梅雨明けも遅れ、地域によっては記録的な大雨も

今年はほとんどの地域で梅雨明けも遅れています。7月に入ると、九州では記録的な大雨も発生しました。土砂災害や浸水など、地域によっては大きな被害もありました。
梅雨入りの遅れなどの原因については、「さまざまな理由が重なっていると思いますが、エルニーニョ現象が発生したことが一つの理由と考えられます」と竹川さんは解説します。

大雨などへの避難対応に役立つ「5段階の警戒レベル」情報

5段階の警戒レベルと防災気象情報(提供:気象庁)

こうした天候による災害への備えとして、今年から自治体や気象庁等による避難情報や防災気象情報等は、5段階の警戒レベルが明記されて発表されるようになりました。
例えば、大雨警報は、警戒レベル3に相当します。これは、避難に時間を要する高齢者などに向けて、市町村が避難情報を発令するレベル。警戒レベル2でも、避難に備えて自ら動き、地域の皆で声をかけあうことも大切でしょう。

2019年8月・9月の気温と降水量予報

さて、では今年の8月・9月の予報はどのようになっているのでしょうか。

  8月 9月
気温 降水量 気温 降水量
北日本 平年並みか高い ほぼ平年並み 高い ほぼ平年並み
東日本 平年並みか高い
西日本
奄美・沖縄 ほぼ平年並み ほぼ平年並み 平年並みか少ない

2019年8月・9月の天気予報(参考:「季節予報」気象庁、7月24日時点)

北日本の予報

「北日本の8月の気温は平年並みか高い。9月は高い見込みです。降水量はほぼ平年並みです」(竹川さん)

東・西日本の予報

「東・西日本では、8月・9月とも、気温は平年並みか高いという予報になっています。降水量はほぼ平年並みです」(竹川さん)

奄美・沖縄の予報

「奄美・沖縄は、気温は8月・9月ともほぼ平年並みですが、降水量は、8月はほぼ平年並み、9月は平年並みか少ない見込みです」(竹川さん)
さらに、9月は、平年に比べて晴れの日が多いと見られるそうです。

日射病や熱中症には要注意

今年は気温や降水量が平年並みと予報される地域が多くなっています。ただし、これは期間中の平均的な状態を示したもの。時期によって高かったり低かったりする可能性はありますので留意する必要はあります。

「厳しい暑さになることも可能性としてはあります。熱中症のリスクが高い日があってもおかしくありません」と竹川さんは話します。
昔と比べて平年の気温自体は上がっていますし、今年は梅雨の遅れや大雨による土砂災害もありました。気を緩めず、日射病や熱中症には注意し、十分な体調管理をしてください。

今年から2週間気温予報がスタート

2週間気温予報の例(各日の気温予報が色分けされている。赤が濃くなるにつれて高く、青が濃くになるにつれて低い)

天気予報は1カ月先を予報するものもあれば、日々の予報もあります。そんな中、気象庁は今年から2週間気温予報をスタートさせました。
これは、週間天気予報よりも先の、8日先から12日先までの最高気温、最低気温を地点ごとに予報したものです(1週目の予報は日別、2週目は5日間の平均値)。
「もともと異常天候早期警戒情報という約2週間の極端な天候の予報は出していました。しかし、極端な気温の可能性という情報だけでした。2週間気温予報は、各地域の気温について、地域的にも時間的にもより細かく、毎日発表するようにしたものです。農業者の方は、この予報を使うことで、事前に農作物への対策の参考にしていただくことができます」(竹川さん)
異常天候早期警戒は現在では早期天候情報と呼ばれ、特に高い気温や低い気温、降雪量などが予想される際に発表されますが、原則として毎週、月曜と木曜の発表に限られます。早期天候情報が発表されたら、体調や、農作物の管理に注意が必要なサイン。これを見聞きしたときは2週間気温予報も確認し、さらに細かな注意を払うことも活用のポイントです。

最後に竹川さんは話してくれました。
「夏は晴れて暑いのが当たり前。今年だからというわけではなく、農作業時の熱中症には十分に注意してください。また、これからは台風シーズンなので、そちらにも注意していただきたいです。まずは、日々、天気予報を見ていただき、それに合わせて適した行動をとってほしいですね」
天候によるさまざまなリスクをできるだけ避けながら日々過ごすためにも、今後ますますこれら情報の上手な活用が大事になっていくことでしょう。

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