農家はちょっと熱中症対策に積極的でない?
農水省が熱中症対策の研修会を開いたところ、定員30人に対して申し込みはその半分だった、という記事がありました。
確かに、周りの農家さんできっちり熱中症対策をしているという方はあまりいらっしゃらないかもしれません。
むしろ
真夏にずっと草刈りや収穫をしていて大丈夫かしら??
と不安に思うことすらあります。
2018年、農・畜・水産作業を行っている最中に熱中症で救急搬送された人数は、なんと全国で1,980人!
※ 2018年の5月から9月までの数値。
救急搬送されなくても、ちだのように病院に行くまでではなかったが体調不良になったという方を含めるとものすごい数になりそうです。
とにかく、甘くみてはダメなのです!
熱中症対策の実践編
では、熱中症対策として具体的に何をすればいいのでしょうか。
天気予報と体調チェック
天気予報をチェックしましょう。
大げさではなく、28℃を超えるようなら野外での作業を極力控えるということが必要です。
テレビの天気予報だけではなく、時間ごとの気温推移が確認できるアプリなどを利用するのがオススメです。
また、体調不良も熱中症を引き起こす原因の一つになり得ます。
農家は体が資本!なので、体調が悪い時にはきちんと休むようにしたいものです。
二日酔いも、要注意です。
服装
服装もポイントです。
- メッシュ素材のものを着る
- 大きなつばの帽子
虫に刺されるので長袖長ズボンにはなってしまいますが、メッシュ素材などの通気性のいいものを使うと体感温度が多少下がります。
もちろん、つばの大きな帽子は忘れずに!
小まめな休憩! 水分補給とアイシングを!!
30分から40分に一回は休憩を取りましょう!
その際
- アイシング
- 水分補給
をすると熱中症対策に効果的です。
家に余っている保冷剤などを持って行って、タオルで包みます。
そして首や頬を冷やします。
そして、水分補給が一番重要、と言っても過言ではありません。
忘れずに水分補給をしましょう。
こんな症状が出たら熱中症!
でも、暑かろうがなんだろうが外で作業をせざるを得ない時もありますよね。
であれば、せめてこんな症状が出てしまったらすぐに涼しいところへ移動してください。
体を休めて、水分補給をしてください。
こんな症状が出たら熱中症!
- めまい
- 顔・体のほてり
- こむら返り(足がつる)、筋肉のけいれん
- 体がだるい
- 吐き気がする
- ふいてもふいても汗が止まらない
- 暑いのに汗が出ない
ちだの熱中症対策!
では、ちだがどんな対策をしているのかをご紹介します。
- つばの大きな帽子
- 大量の水分
- 体を冷やす
- 30分から40分に一回は休憩する
とにかく、つばの大きな帽子は必須です。
麦わら帽子がなぜ愛されてきたのか、ちだは農業を始めてから納得しました。
小まめな水分補給をするためにも、大量の水分は必須です。
普段の水筒の3倍以上入るものを持っていきます。
中身は、薄めたスポーツドリンクか麦茶。
とにかく量を持っていきます。
前述のように首を冷やしたり、または顔を直接冷やすこともあります。
もちろん、小まめな休憩が一番大事です。
木陰がベストです。
とにかく、体を休めましょう。
ただ、ちだ的一番の対策は
昼間の暑い時間帯に仕事をしないこと
です。
正直、夏の昼間は暑すぎて作業効率も落ちます。
夏の間、仕事は
- 早朝の朝5時ごろから9時ごろまで
- 夕方の15時過ぎから
と真昼を避けてやるようにしています。
一緒に働いている人が熱中症になったら?
気をつけていても、熱中症になってしまうことはどうしてもあります。
そんな時にはどうしたらいいのか、も準備しておきましょう。
ポイントは、体温を下げて水分補給をするです。
−もし、他の人が熱中症のような症状になったら?−
- 涼しい場所へ移動する。
- 衣服を脱がす。
- 首元、脇の下、足の付け根などをアイシングする。
- 塩分や水分を補給する。
とにかく、体調が怪しいなと感じたらすぐに上記の処置をするようにしましょう。
また
- 呼びかけに反応しない、またはおかしな反応をする
- まっすぐ歩けない
- 自分で上手に水分補給ができない
というような症状がある場合にはすぐに救急車を呼んでください。
熱中症は命にも関わります。
とにかくとにかく、甘く見てはダメなのです。
普段からの体調管理も大事
甘く見てはダメな熱中症。
体調管理もとっても大事です。
じゅうぶんな睡眠と適切な食生活を日頃から心がけることで、農作業中の熱中症リスクを減らすことができます。
何より、とにかく無理をしないことが一番です。
- 万全の体調に整える
- 適切な服装をする
- 水分補給を忘れない
- こまめに休憩をとる
- 昼間の暑い時間帯は野外作業をしない
命が一番大事です。
少しでも長く、元気に農業をしましょう!