1000人の都会の子供に植物に触れるリアルな経験を
NEXT AGRI PROJECT 農業の最新情報と人材交流が生まれる場 大阪会場 9月19日 9月20日 NEXT AGRI PROJECT 農業の最新情報と人材交流が生まれる場 大阪会場 9月19日 9月20日 閉じる

マイナビ農業TOP > マーケティング > 1000人の都会の子供に植物に触れるリアルな経験を

マーケティング

1000人の都会の子供に植物に触れるリアルな経験を

1000人の都会の子供に植物に触れるリアルな経験を
最終更新日:2019年08月22日

日比谷公園で毎年11月に開催されるファーマーズ&キッズフェスタ。10回目を迎える今年、1000人の子供に農業体験をしてもらおうというクラウドファンディングが行われています。この主催者のひとりであり、また農業を行う傍ら「1本5000円のレンコンがバカ売れする理由」という本を出版した野口憲一(のぐち・けんいち)さんに、このプロジェクトへの思いを聞きました。

「レンコンはみじめだ」と言い続けた父

昨年のファーマーズ&キッズフェスタでレンコン揚げを販売する野口さん

──野口さんは、もともとご実家が農家だったのですよね。

そうです。うちは代々レンコンを作っているレンコン農家でした。

──それでは、農業をやるのは小さい頃からイメージしていたことだったのでしょうか?

いいえ、親父は私が農業を継ぐことに反対でした。レンコン農家というのは、昔は地域の中でも比較的貧しい人がやる作物でした。昔はコメは国家的な作物でしたから、可能であればコメ農家をやったほうがよかったのです。それでも他の作物を育てているということは、それが育たないような田んぼしか持っていなかったということを意味していました。レンコンを収穫する時には泥の中に胸のあたりまで入って手で掘ります。大変な農業だったのです。親父は「レンコンはみじめだ」と言い続けていました。それで私は大学に進学したのです。

一面に広がる野口農園のレンコン畑

植物と接することの楽しさに改めて気づいた

──そこではどんなことを専攻していたのでしょう?

民俗学と社会学を専門に学び、博士号をとりました。民俗学を学ぶことで、農業がどのような文脈に置かれているものなのかを見つめなおしたり、社会学を通して都市から見た農村がどのようなものなのかを捉えなおしていったのです。さらに、民俗学の調査をしている折、あるカイワレをつくる工場をやっている方に出会い、農業のすばらしさに開眼したのです。

──どのようなできごとだったのでしょうか。

そのカイワレ工場は、私からしてみれば、農業とは言えないような工場といったものでした。それを伝えると、その人は「私たちは出荷したカイワレが買われた先でどんなふうにしているかにまで思いをはせている。植物と会話しているかのように気持ちを寄り添わせることが楽しいのだ」と私に言ったのです。それから、植物と接することの楽しさに改めて気づいたのです。

民俗学や社会学がきっかけとなり、農業の新たな魅力に気づくことに

──それで、子供にも農業体験をしてもらおうということにつながったのですね。

そうです。植物と接することはとにかく素晴らしいことですが、都会の子供たちが農業や植物に触れる機会はほぼなく、自然をリアルに感じられなくなっています。このフェスタで子供が実際に土に触れ、植物に触れることで、どこに根が生えて、どんな風に育つのかを体験することができるのです。教育の現場でテストの点をとるために教科書に書いてあるのと同じことをやってもつまらないですよね。現実の植物にできるだけ近づいてもらうことがねらいなのです。それも、1000人が目標です。

──クラウドファンディングでは、どんな方に支援してもらいたいですか?

子育て世代は金銭的にも大変でしょうから、そこからもらおうとは思っていません。植物を育てることや、土に触れる喜びを知っている農業関係者には私の心が伝わると思いますので、共感してくれたらぜひ支援していただきたいですね。

現在挑戦中のクラウドファンディングはこちら
都会の真ん中で1000人の子供に農業体験を!ファーマーズ&キッズフェスタ2019
都会の真ん中で1000人の子供に農業体験を!ファーマーズ&キッズフェスタ2019
1000人の子供に農業体験をプレゼントしたい!そんな思いでクラウドファンディングに挑戦します。今年で10年目を迎えるこのイベント、昨年は2日間で55,000人が訪れてくれました。多くの子供たちが農業体験を楽しみにしてくれていますが、…

【著書紹介】

野口憲一
「1本5000円のレンコンがバカ売れする理由」
安値傾向にあったレンコンのイメージを根底から覆し、自身が生まれ育った農家が育てるレンコンを、パリの高級レストランでも取引されるほどに育てあげたブランディングのストーリーをつづった著書。新潮社より発売中。
関連記事
一本5千円のレンコン、どう売った? 茨城・野口農園が高価格路線を歩む理由
一本5千円のレンコン、どう売った? 茨城・野口農園が高価格路線を歩む理由
茨城県かすみがうら市で大正時代からレンコンを栽培する野口農園は、「1本5千円の贈答用レンコン」がマスコミでも話題になり、ここ数年で売り上げを4千万円近く伸ばしています。急成長を支えるのが、業務用でも市場価格の1.5~2倍とい…

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連記事

タイアップ企画

カテゴリー一覧