包括的に考えることが重要
グリーンハウス、きのこ栽培、果物などの熟成室・貯蔵庫など、多くのアプリケーションでCO2が計測されています。農業のアプリケーションは幅広く、CO2が数ppmから5%以上などさまざまな使用環境があります。
計測機器を選定する上で、使用環境にかかわらず共通して言えることは、導入時の初期費用と今後の運用にかかる保守・運用・維持・管理費用を包括的に考えることが重要だということです。コンピューター・システム導入が一般的になり、良く知られるようになったTCO(総所有コスト:Total Cost of Ownership)は、計測機器にも応用できます。
ヴァイサラの『CARBOCAP(R) 』CO2計測技術とは?
赤外線はガスによって吸収される特性を持ち、ガスの種類によって吸収される赤外線の波長は異なります。CO2は 4.3μmの波長を吸収します(図1)。従って4.3μm の波長の赤外線が、どれだけ吸収されたかを測定することによって、 CO2濃度を把握できます。
ヴァイサラのCO2計測機器は、優れた長期安定性が評価され、世界中の多くの農業アプリケーションにて使用されていますが、その技術を支えているのが単光源二波長比較の赤外線非分散方式(図2)を採用したヴァイサラ『CARBOCAP(R)(CO2センサ) 』です。
単光源二波長比較方式では1つの光源で吸収波長とリファレンスの両方を測定するため、単光源単一波長方式や二光源単一波長方式とは異なり、性能に影響を与えるドリフト(変動)が起こりません(図3)。このため、単光源二波長方式センサは、長期にわたり極めて安定性が高く、メンテナンスも最小限で済みます。
センサの寿命は50%アップ。消費電力は従来の赤外線光源の25%に!
ヴァイサラの最新の『CARBOCAP(R)』センサの光源には、同社製の『Microglow(MEMSセンサ)』を採用しています。
大半の赤外線CO2センサは、赤外線光源として小型白熱電球を使用していますが、白熱電球は初期の光強度にばらつきがあり、また光源の寿命が短いという問題がありました。
ヴァイサラのCO2計測器は単光源二波長比較方式と『Microglow』を採用することで、長期安定性を実現しました。農業分野でも世界中の多くのユーザーに信頼性の高い計測機器として使用されています。
また、白熱電球を『Microglow』に置き換えることで、センサの動作寿命が50%伸び、消費電力は従来の赤外線光源のわずか25%で済みます(※1)。
※1 同社従来製品との比較
TCO(総所有コスト)をより重視した運用を
グリーンハウス、きのこ栽培、果物などの熟成室・貯蔵庫は計測機器の示す値によって管理されています。その値が少しずつズレていくことは、最終的には生産物の品質に大きく影響します。そのためにも、例えば計測機器を5年使用した場合を想定するなどして、TCOを考慮した最適な計測機器を選ぶことが重要なのです。
<製品に関するお問い合わせ>
ヴァイサラ株式会社
〒101-0051東京都千代田区神田神保町一丁目105番地 神保町三井ビルディング16階
お問い合わせはこちら
ホームページはこちら