【岩手県岩泉町】自然と共に生きる喜びを体感。畑ワサビ農家と森林コンダクターの暮らしにみる、“自分らしい生き方”とは

マイナビ農業TOP > 就農 > 【岩手県岩泉町】自然と共に生きる喜びを体感。畑ワサビ農家と森林コンダクターの暮らしにみる、“自分らしい生き方”とは

PR
就農
岩手

【岩手県岩泉町】自然と共に生きる喜びを体感。畑ワサビ農家と森林コンダクターの暮らしにみる、“自分らしい生き方”とは

【岩手県岩泉町】自然と共に生きる喜びを体感。畑ワサビ農家と森林コンダクターの暮らしにみる、“自分らしい生き方”とは
最終更新日:2019年10月30日

町の面積の9割以上が森林に覆われた岩手県岩泉町は、町の西端に早坂高原、東端には小本海岸と、山と海それぞれの恩恵受けた豊かな資源の宝庫です。そんな岩泉の自然を愛し、サラリーマンから畑ワサビ農家に転身したご夫婦と、東京から地域おこし協力隊としてやってきた森林コンダクターの青年を取材。電車も高速道路も通っていない、大型商業施設もない。一見、不便と思える岩泉ですが、彼らがゆっくりと語るその言葉からは自然と共存する喜びに満ち溢れ、暮らしを心から楽しむ姿が見えてきました。

全国生産量トップの畑ワサビは町の財産。それを守り、育てる喜び

冷涼な気候と広大な山林を有する岩泉町。その風土はワサビ栽培に最適で、1984年頃から林の中で畑ワサビ栽培が行われるようになり、現在は練ワサビの原料として日本一の生産量を誇っています。夫婦で畑ワサビ農家を営む崎尾佳秀さんは同町の出身。会社員から農家へ転身し、2016年に独立就農をしました。「実家は米農家で、いつかは自分も農業をやりたいと思っていました。家業をそのまま継ぐのではなく、一から自分で始めたいと模索している時に畑ワサビに出会いました」。

就農1年目は地元の生産者のもとで畑ワサビ栽培のノウハウを学んだ崎尾さんは、農業の楽しさにすっかり魅了されたと話します。「最初は自分にできるかという不安もあったのですが、栽培技術をすべて伝授してくれた生産者の方々や行政の支援のおかげで、自分にもできるという自信を持つことができました」。

地域の財産を継承し、生まれ育った町に恩返しを

 width=600

夫婦でワサビ農家を営む崎尾さん夫妻

畑ワサビは春から初夏にかけて定植し、7月から10月に収穫の時を迎えます。取材に訪れた9月中旬は収穫の終盤。作業場では葉の部分を切り落とし、茎をきれいに揃えて束ねる作業が行われていました。ご夫婦で談笑しながら作業する様子はとても幸せそう。夫婦で農業を始めることで、家族が一緒に過ごせる時間が増えたそうです。

「農業は過酷、忙しいというイメージがありますが、作業を効率良く組み立てることで時間を作ることができます。収穫時期は忙しく、大変な面もありますが、手をかけた分だけ応えてくれる農業は、やりがいと楽しさを与えてくれます」。

現在、約100aのほ場で年間収量5tの畑ワサビを栽培する崎尾さんの目標は、栽培技術を向上させ、年間収量を10t以上にすること。「夫婦2人でやるには今のほ場が精一杯。追肥や草取り、摘花などのタイミングを確立させることを最優先し、将来的には畑ワサビ以外の作物も手がけていきたいと考えています」。

 width=600

大変な面もあるけれど、それ以上に充実した毎日があると語る崎尾さん

生まれ育った町で農業を生業とする覚悟を決めた崎尾さんは、町の財産である畑ワサビを守ることで町に恩返しがしたいという思いがあります。そのためには若い担い手が必要不可欠と言葉を続けます。「畑ワサビは初期投資が比較的少なく、需要も十分にあり、安定した収益が見込めます。新規参入には向いている作物だと思います」。

豊かな森と水が育んだピリッとした辛味とほのかな甘味が魅力の岩泉町の畑ワサビ。それは人生を例える言葉によく似ています。畑ワサビ栽培を通して、自分らしい生き方を見つけた崎尾さんのように、可能性を秘めた大地が続く岩泉で、生きがいを見つけてみませんか?

持続可能な森林資源の活用を。森林コンダクターとは

 width=600

岩泉町地域おこし協力隊『森林コンダクター』の佐々木心彩さん

『森林コンダクター』。この聞きなれない言葉を直訳すると、『森林の指揮者』という意味になります。森林の多面的な機能を生かし、持続可能な森林資源の活用の仕組みづくりのタクト(指揮棒)を振っているのが協力隊3年目の森林コンダクター・佐々木心彩さんです。

「森林資源の活用で最もわかりやすいのが木を切って丸太のまま販売することですが、木材の流通価格が非常に低いため、出荷しても十分な収益が見込めないという現状があります。そこにどのようにして付加価値をつけ、利益が出るように販売するのか、どのようにしたら木材としての利用以外にも森林資源を最大限活用できるのか。そんなことを考え実行していくのが私の仕事です」。

地域おこし協力隊第一号として岩泉町に移住した佐々木さんのご両親は同町の出身。東京で生まれ育った佐々木さんにとって岩泉町は自分のルーツがある場所でした。『森林コンダクター』として、町の基幹産業である林業を活性化することが使命と佐々木さんは話します。「林業の知識は全くない自分がどこまでやれるか不安はありましたが、製材所などで話を伺ったり、手伝ったりすることで、森林資源を活用しながら森林を守る適切な管理が必要ということに気づくことができました」。

あらゆる恵みをもたらす岩泉の森林を未来に繋げたい

 width=600

さまざまな種類の広葉樹が自生する岩泉。それぞれの木の特性を生かした商品開発も行われています

町の面積の9割を森林が占める同町では、森林を持続的に管理していくことは町に暮らす人にとって欠かせない営み。そのことから2003年9月、日本で13番目となるFSC®︎(Forest Stewardship Council®️)を取得。これは、ドイツに本部を置く国際機関であり、環境、社会、経済の3つの視点で適切な管理を行っている森林を世界共通のルールで認証するシステムです。佐々木さんはFSC®︎COC認証取得企業である株式会社岩泉フォレストマーケティングの設立にも携わり、森林認証を生かした森づくりや製品づくりにも情熱を注いでいます。「素材としての丸太を地域内で製材・加工し、付加価値をつけて販売することで利益が生まれます。川上から川下まで、トータルで森林の活用方法を考えていくことが、地域の暮らしや林業の未来につながるのではないでしょうか」。

 width=600

株式会社岩泉フォレストマーケティングで製造・販売されているスモークチップ『IBUSHI』

すでに協力隊の任期終了後も、定住を決めているという佐々木さんは、先祖が残した山の手入れをしながら、豊かな自然を未来に残したいと考えています。「人が手を加えはじめた環境を守るためには人の手が必要です。林業の知識がなくても大丈夫。それぞれ自分なりの視点で森林資源の活用について考える斬新なアイデアこそ大切だと思います」。

自身が握ってきたタクトを次の協力隊に託すことで、自身も交響曲を奏でるオーケストラの一員として参加したいと話す佐々木さん。岩泉町のキャッチコピー『森と水のシンフォニー』が表すように、森林が四季折々に見せる表情や風に揺れる木々の音はまさに交響曲。森の恵みを未来へ繋ぐタクトを次に握るのはあなたかもしれません。

岩泉町では、地域おこし協力隊を募集しています。募集テーマは『畑わさび生産日本一協力隊』、『森林コンダクター』のほか、地域振興や観光商工など多岐に渡ります。自由な発想を描けるフィールドがある岩泉町は、自分の道具、自分のイメージで大きなキャンバスに思い描くことができる場所。新しい一歩を森と水の町で踏み出してみませんか?

林業に興味関心のある方はこちらのイベントにもご参加ください。
【イベント】11/16 木を植えない林業@東京・科学技術館
詳細はこちら


【お問い合わせはこちら】
岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字惣畑59番地5
岩泉町役場 政策推進課 地方創生対策室 
TEL:0194-22-2111(内線403)
FAX:0194-22-3562
ホームページはこちら

関連キーワード

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連記事

タイアップ企画

カテゴリー一覧