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農業の新しい働き方をつくるスマホアプリ「農mers」本格始動

農業の新しい働き方をつくるスマホアプリ「農mers」本格始動

マイナビ農業が提供する、農業を仕事としてやりたい人と人手不足に悩む農家をつなぐアプリ「農mers(ノウマーズ)」が、2019年10月から本格始動します。日本の農業の最も深刻な課題の一つである担い手不足という問題に、“スマホアプリ”という形で切り込む新サービスです。この「農mers」が提案する、農業の新しい働き方とは? 企画担当者に話を聞きました。

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農mersってどんなアプリ?

今回話を聞いた農mers企画担当者

――農mersとはどんなアプリなのでしょうか。

農mersは、農業を始めたい方と農家をつなぐ人材マッチングアプリで、すべての機能を無料で利用できます。
特徴は、チャット機能を使って、農業を始めたいと登録した“農mer(ノウマー)”を農家が直接スカウトしたり、人手が必要だという農家さんに“農mer”が仕事をしたいとアプローチしたりすることで、両者をマッチングさせることができる点です。

――“農mer”とは、このアプリに登録した人のことなのですか?

はい。農業で働きたいと仕事を求めている方のことです。いずれは自分で独立就農したいけれど今はスキルを磨くために雇用就農したいと思っている方、パートやアルバイトとして農業に携わりたいという農業未経験者はもちろん、今は離農した農業経験者なども想定しています。敢えて自分の農地を持たずあちこちの農家の手伝いをする「フリーランス農家」にも利用してもらいたいですね。

農家の声にこたえたアプリ

――そもそも、農家と農業をしたい人を結び付けるサービスを始めることになった背景を教えてください。

マイナビ農業では、サイトオープン当初から農家の皆さんの課題解決につながることができないかと、様々な農家さんから直接ヒアリングをしてきました。その中でやはり人手不足や後継者不足の問題は深刻だという声を多く聞き、人手を求める農家さんと農業に関わりたいと思っている方を結び付けるサービスが必要だという結論になりました。

また、誰かに来てもらいたいけれど、どんな人なのか、何ができるのか判断することが難しいという意見もありました。そこで、働く人の持つ能力を定量的に示す機能によって、マッチングの精度を上げていくことにしました。

――スマホアプリという形にしたのはなぜですか?

働き手となる“農mer”の目線を大切にしたかったからです。農業をやってみたいけれど、働き手を探している農家に履歴書を送ったり電話をしたりするのはハードルが高い。でも、スマホでチャットするだけなら、普段やっていることなので気軽にできます。就農のハードルを下げることを意図しました。

――一方で、農家さんにとってスマホアプリは使いやすいのでしょうか?

そういう質問はよくあるのですが、農家さんはSNSで自分の仕事について発信するなど、スマホをよく使っていらっしゃいます。農家さんにとっても、人が来るのを待っているのではなく、自ら能動的に働き手にアプローチすることで、必要な人材に出会うチャンスが増えると思います。

農mersの使い方

――農家さんは、“農mer”のスキルをどうやって見極めるのですか?

“農mer”は、登録の際に自分の「農スキル」を登録します。農スキルというと、農機具が使えるとか、定植の経験があるとか、いわゆる農作業を思い浮かべると思いますが、実は農業にはほかにもいろいろな仕事があります。
営業や広報、マーケティングなど、一般企業で培った経験も求められているかもしれません。
選択肢にない場合には自由記入欄もあるので、自分のできることをアピールできます。

これまでの仕事の経験が農業で活かせるかも

――農業未経験者にとって、就農へのハードルを感じにくい仕組みですね。
実際に仕事をするにはどうすればいいのですか?

登録すると、場所や仕事内容、報酬など、条件に合った案件を検索することができます。詳細を確認して、チャットで直接農家さんとやりとりをして、実際の仕事に行くことになります。

――農家さんの方はどのように利用するのでしょうか。

農家さんは自分のアカウント登録をしたのち、実際にやってもらいたい作業内容などを入力して、“農mer”を募集します。
また、条件に合う“農mer”を検索して、自分からチャットで声をかけて依頼することもできます。

――現在の利用状況は?

5月にリリースして、現在は多くのユーザー登録があり、マッチングも成立しています。これから皆さんにもっと農mersの存在を知っていただくために、アピールしていきたいと考えています。

農mersがかなえる農業の未来とは

――今後、農mersによって、どのような農業の課題が解決できるのでしょうか。

短期的には農業の人手不足の解消ですが、長期的には第三者による事業継承につながればと思っています。高齢で農業をやめざるを得ないけれど、土地や農業のスキルを誰かに引き継いでもらいたいと思っている農家さんはたくさんいます。一方で、農業をしたいけれど農地がないという方もいます。こうした需要と供給を結び付けることができれば、農村の様々な問題にも農mersが役立つのではないかと思っています。
そのためにも、アプリ内におけるマッチングの精度をさらに上げ、より使いやすいサービスに成長させていく予定です。
 

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