動きやすい! 丸洗いできる! 万能な地下足袋
地下足袋とは、足袋にゴム製の底を付けた屋外作業用の履き物です。大工や庭師にはおなじみですが、農作業にも最適! 長靴より軽くて動きやすく、汚れたら丸洗いできるのがうれしいところです。今は、ゴム底の厚いものやマジックテープ式など、さまざまなタイプが売られています。履き慣れないと最初は違和感があるかもしれませんが、すぐ慣れますよ。価格もリーズナブルだから、履いたことのない人もぜひ試してみて!
野菜畑の長時間作業に「糊高加工の地下足袋」

岡山県倉敷市にある地下足袋の老舗メーカー(株)丸五が製造する、農作業向けの地下足袋。左「実用5枚(2300円)」、右「先丸マジック(2500円)」。5枚とはコハゼ(爪型の留め金具)が5枚ついているという意味
野菜農家さんにおすすめしたいのは、底が厚めで糊高(のりだか)加工の地下足袋。甲の部分がゴム糊でコーティングされているため防水性があり、少々のぬかるみや朝露なら問題なく動けます。つま先が分かれているタイプは、親指を動かせるので、しっかり踏ん張れて足元が安定しやすくなります。指が分かれているのが苦手、という人には先丸タイプもありますよ。
ビニールハウスの組み立てや補修、果樹の剪定などに「とび職用地下足袋」

足首から上の部分にコハゼが12枚あり、後ろを合わせ留める仕様。「ジョグ地下12枚(3000円)/丸五」
高所での作業には、とび職用のロングタイプの地下足袋がうってつけ。ズボンの裾がハシゴなどに引っかかると危ないので、裾を履き口に入れて使います。とび職用の靴底には、グリップが良く、粘着性に優れたゴムが使用されています。
傾斜地の果樹園、山間地での作業に「スパイク地下足袋」

足首から上の部分にコハゼが12枚あり、後ろを合わせ留める仕様。「ジョグ地下12枚(3000円)/丸五」
傾斜地にある果樹園、梅林、竹林などで作業をする際は、スパイクピンの付いた地下足袋が最適です。落ち葉の上でも滑りにくく、踏ん張りが利きます。山林や斜面といった険しい場所での使用を想定しているため、頑丈で耐久性も抜群です。
丈夫で安全! ワンランク上の長靴
農作業に絶対欠かせないのが長靴。しょっちゅう履くものだから、すぐボロボロに……という悩みもありますよね。そして、ぬかるみで転んでつま先を痛めた、うっかり重いものを落とした、刈払機でケガをした、そんな経験はないですか? そんな人は、耐久性、安全性の高い特殊加工の長靴で、足をサポートしてあげましょう。
刈払機使用時、畜産・酪農などに「安全長靴」

イエロー・オレンジ「安全プロハークス#920(5000円)/丸五」、ホワイト「安全プロハークス#910(5400円)/丸五」
つま先に鋼鉄や高強度の芯が入っていて、足先を守ってくれる安全長靴。靴底が厚く、滑りにくいのも特徴です。黄色やオレンジなどの目立つ色を履けば、刈払機などを使用する際、接触事故のリスクを軽減してくれます。畜産や酪農といった動物を扱う場所、荷物の運搬時など落下物の危険性がある時にも適しています。
雨の日や田んぼの水路、斜面での作業に「スパイク長靴」

「マジカルスパイクU960(9800円)/丸五」
スパイクピンの付いた長靴は、1足は持っておきたい優れもの。雨で足元の悪い日、田んぼ周りでの作業、土手やのり面の草刈りなど、あらゆる場面で重宝します。履き口から水や草が入りにくい、フード付きがおすすめです。
可愛い&格好良い! あると便利な作業靴
地下足袋と長靴以外にも、農作業の現場で役に立つ作業靴があります。作業環境に合った靴を選び、足を痛めないように気を付けましょう!
仕分け作業など、ちょっとした立ち仕事に「防水スリッポン」

「マンダム#56(1800円)/丸五」
ローカットで履きやすいスリッポンは、便利でラクチン! 仕分け作業やパッキング作業などにいかがでしょうか? 防水加工されたものなら、雨の日や水やりの時でも使えます。見た目も可愛いから、ふだん使いのレイングッズにしても。
積雪地域や森林作業に「林業用ブーツ」

とにかく軽く、運動性がピカイチ。スパイクピン付きで滑りにくい。「マジカルフォレスター#005(13800円)/丸五」
安全性に優れ、歩きやすさを重視した林業用のブーツは、昔から林業家や狩猟者に愛用されてきました。積雪地域での農作業や、森林に入るキノコ農家、タケノコ堀りや山菜採りをする人にもピッタリです。ワイルドな格好良さに気分も上がりますね!
あなたの役に立ちそうな農作業靴は見つかりましたか? 次回は「靴のお手入れ方法」について解説します。靴の洗い方、靴底の汚れの取り方、補修の仕方などを知りたい人は、ぜひチェックしてください。
※ 商品価格はすべて税込み、2019年9月30日時点のものです。
取材協力・画像提供:
株式会社 丸五