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台風19号被害から復興へ 長野県で農業ボランティア募集

台風19号被害から復興へ 長野県で農業ボランティア募集

2019年10月の台風19号は、多くの農家に甚大な被害を及ぼした。長野県では千曲川が決壊し水害が発生。収穫期を控えたリンゴをはじめとして、多くの農作物が出荷できない状態に。農家は被害を受けた農地の片付けに追われている。そんな中、「農家を救おう!」とプロジェクトがスタート、雪が降る前に多くのボランティアを求めている。

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被災から1か月、農家へ支援の手

「信州農業再生復興ボランティアプロジェクト(以下、農ボラプロジェクト)」が始動したのは、台風19号の被害から1か月がたった11月12日。これまで長野県には多くの災害ボランティアが支援に訪れていたが、生活再建に関する活動が中心だった。災害ボランティアの運営を担当する社会福祉協議会は営利活動に関する支援はできないため、営利活動である農業にボランティアはなかなかやってこなかった。
一方で、リンゴなどの果樹栽培を始めとして農業は長野県の基幹産業。広い地域にわたって多くの農家が千曲川の堤防決壊の被害を受け、農地には水が引いた後も大量のごみや泥が残った。自宅も被害を受け生活もままならない中、当事者だけでその片付けをするのは難しい状況だ。

そこで、JAながの、JAグリーン長野、長野県災害時支援ネットワークなどが中心となり立ち上がったのが、農ボラプロジェクトの実行委員会だ。本格始動したのは11月18日。初日は周知がうまくいかず31人の参加だったが、SNSを通じての広報や地元紙での報道が奏功して、次第に参加者は増えつつある。それでもまだボランティアを必要としている。
「畑に泥が厚くたまっていて、木の根が呼吸できない状況になっている。早く撤去しないとリンゴの木が弱ってしまい、来年以降にも影響が残る」とJAながので農ボラプロジェクトを担当する小林芳則(こばやし・よしのり)さんは話す。リンゴ畑の作業のほかにも、壊れたハウスの撤去など、支援を求める農家は多い。
「農業に特化してボランティアの実行委員会を立ち上げるのは全国でもまれだと聞いている。それだけ危機的な状況」と小林さんは支援を訴える。

農業ボランティアに参加するには

ボランティアは毎日受け付けている。受付場所は長野市穂保のアグリながぬま、活動時間は朝9時から午後3時まで。中学生以上でボランティア活動保険に加入すれば参加可能(中学生は保護者同伴)。参加の際には、活動に必要な服装や装備を整えて、安全に活動してほしい。

参加の詳しい方法は下記ホームページで確認を。
信州の農家を救おう!! 信州農業再生復興ボランティアプロジェクト

画像提供:信州農業再生復興ボランティアプロジェクト実行委員会

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