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雛とべに花の里「山形県河北町」で見つけた、“自分らしい生き方”。町に魅せられた地域おこし協力隊の物語

雛とべに花の里「山形県河北町」で見つけた、“自分らしい生き方”。町に魅せられた地域おこし協力隊の物語

山形県の母なる川、最上川と日本を代表する清流、寒河江川に囲まれた山形県河北町。県のほぼ中央に位置するその肥沃な大地では、高品質な農産物が育てられています。
また、かつて最上川がもたらした紅花交易や雛人形などの京文化は今もなお人々の心に根付き、みやびな文化が築かれていることでも知られています。
そんな河北町に魅せられ、「地域おこし協力隊」として移住した2人の隊員が今回の主人公。語られる言葉からは、町へのあふれる愛情が伝わってきました。

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紅花文化を国内外に伝えたい! 改めて知った、紅花の魅力

河北町で紅花に魅せられた海藤房恵(かいとうふさえ)さん

山形県河北町地域おこし協力隊

河北町で「地域おこし協力隊」として活躍する海藤房恵さん

黄赤色の花をつけ、末摘花(すえつむはな)とも呼ばれている「紅花」は、江戸時代から明治初期にかけて最上川舟運によって河北町に栄華をもたらした歴史ある花です。
県内至る所で育てられた紅花の集散地であった河北町からは、紅花をはじめ、米や大豆、漆などが江戸や京に運ばれ、その返り荷として呉服や陶磁器、そして雛人形などの美術品がたどり着き、京文化が伝えられたとされています。

その歴史ある紅花の水耕による通年栽培、紅花を活用した商品開発、イベントでの町のPRなどを手掛けているのが地域おこし協力隊の海藤房恵さんです。
河北町にほど近い大石田町出身の海藤さんは、紅花の存在そのものは知っていても、協力隊として活動するまでその魅力を知ることがなかったと話します。

「紅花といえば、花から抽出される紅(あか)い染料が有名ですが、それ以外にも漢方として取り扱われているほど薬効が高く、血行促進やアンチエイジングなどさまざまな効能があることを知りました」。

紅花のドライフラワーを見つめる海藤さん

ドライフラワーを見つめながら紅花の魅力を語る海藤さん

口紅のほか、染め物の染料としても使用される紅花ですが、黄赤色の可憐な花から採取される赤色はわずか1%。
その希少性の高さと独特の光沢による鮮やかな発色は、今もなお、人々を魅了し続けています。

「魅力いっぱいの紅花なのに、産地である山形県でもその希少性や効能を知っている人は少ないというのが現状です。どうやったら伝えられるだろうかを仲間と共に考えながら活動を行っています」。

海藤さんが「仲間」と話すのは、河北町の観光PRを担う公式ユニット「かほくべに花おとめ」です。
スタイルアドバイザーの資格を持つ海藤さんは、立ち振る舞いや話し方などを指導しながらマネージメントを務めています。

「メンバーの中には台湾出身の“おとめ”もいます。活動を通じて海外の方にも紅花の文化を知ってもらえるのが嬉しいですね」。

一年中、河北町を紅花で彩るために

紅花の水耕栽培中の肥料濃度計測

水耕栽培のハウス内環境や水質の管理は毎日の大切な仕事

1982年に山形県の花として定められ、現在も県民に広く親しまれている紅花は現在、切り花や染料用に利用されるほか、花びらは料理・お菓子の色づけや、健康に良い食品としても注目を集めています。

しかし、花期が7月の紅花は、見頃がわずか1週間ほどしかありません。
そこで町では、一年を通して紅花を楽しめるようにと、実験的に水耕栽培の取り組みを始めました。その管理を行うのも海藤さんの大切なミッションです。

「1年目は花を咲かせること、2年目はたくさん咲かせること、3年目の今年は健康的に美しく咲かせることを目標に活動しています」。

そう話す海藤さんの目標は、紅花の良さを知り、暮らしに取り入れることで身近に感じ、紅花をより一層好きになってもらうことです。
その思いは、水耕栽培を行う温室の中で、紅花と共にすくすくと育っています。

べにばな茶のティーパックとアクセサリー

(左)べになば茶のティーパック (右)花びらを使ったアクセサリー

『ラ・フランス』のおいしさに魅せられ、移住を決意

河北町で”自分らしい生き方”を見つけた中村紘人(なかむらひろと)さん

山形県河北町地域おこし協力隊

『ラ・フランス』に魅せられて定住・就農を決意した、河北町「地域おこし協力隊」の中村紘人さん

「この世にこんなにおいしい果物があったんだ! というほどの衝撃でした」。

そう話す中村紘人さんは、神奈川県横浜市から2018年1月に地域おこし協力隊として河北町に移住してきました。
そのきっかっけとなったのが冒頭の言葉、西洋梨のひとつ、『ラ・フランス』との出会いだったと中村さんは話します。

「移住体験で河北町に訪れた際、農業体験をする機会がありました。それまで、山形県が西洋ナシの産地であることすら知らなかったのですが、実際に食べてみるとその美味しさ、香り、歯応え、全てに魅了されました」。

山形県は『ラ・フランス』の生産量の約8割を占め、サクランボやブドウ、リンゴなどの生産地としても知られています。
そんな果樹王国に可能性を求めた中村さんは、大学4年生の就職活動中に地域おこし協力隊への応募を決意。
人生を変えた『ラ・フランス』をいつか自分の手で作りたいと、活動をスタートしました。

山形県河北町産のラ・フランス

生産量の約8割を占める山形県の『ラ・フランス』(提供:河北町役場)

地域おこし協力隊としてのミッションは、農業を通じて河北町の魅力を発信すること。
中村さんは河北町での暮らしをSNSで発信したり、イベントの企画・運営などを手伝だったりしながら独立に向けた農業研修を受け、技術や知識を身に着けていきます。

「さまざまな農家で研修をさせていただくことで、栽培技術だけではなく、年間を通した農作業のやり方、一日の時間の使い方などを学ぶことができました」。

やりたいこと、生き方のヒントを見つけられる場所

青空の下、ラ・フランスの選定作業を行う中村さん

澄み渡る青空の下、真剣なまなざしで選定作業を行う中村さん

2020年3月で協力隊としての活動は任期満了を迎える中村さんは、すでに河北町への定住を決意。
同年4月からはラ・フランス農家として、夢の実現に向けた大きな一歩を踏み出します。

現在、中村さんは60aのほ場で約60本の『ラ・フランス』の剪定作業を行っています。
畑のオーナーは中村さん本人。
高齢を理由に離農した農家より譲ってもらったそうです。
こうした人とのつながりも、河北町の魅力と中村さんは言葉を続けます。

「縁もゆかりもない土地で暮らすことに最初は不安もありました。でも、河北町には訪れる人を迎え入れてくれる温かさと、懐の深さがあります。疑問を感じながら就活をしていた自分にとって、河北町で過ごした時間は掛け替えのないものになりました」。

離農はするものの、代々受け継いできた農地を誰かの手に託したい。
そんな思いを受け取った中村さんの目標は、かつて、自身がその味に感動したように、おいしく、高品質な『ラ・フランス』を育てること。
そして、農業の魅力を発信できる農家になることです。

「自分のように、やりたいことが分からないと悩んでいる人はぜひ一度、河北町に遊びに来てみてください。きっかけはおいしいものを食べたい、田舎暮らしをしてみたいなどなんでもいいと思います。一度訪れてみることで、きっとこの町が好きになるはずです」。

かつて、『ラ・フランス』に魅せられ移住を決意した青年の表情は、すでに河北町の一員としての誇りが感じられます。

2020年秋の初出荷を目指し、中村さんの挑戦は始まったばかりです。

自身の果樹園でほほ笑む中村さん

山形県河北町で見つけた ”生き方のヒント” を胸に夢の実現に向けた暮らしが始まります

山形県河北町役場政策推進課の担当者より

山形県のほぼ中央に位置する「河北町」は寒暖の差が激しい盆地特有の内陸性気候により、自然豊かな町で、果物や野菜がおいしく育ちます。
6月中旬~7月初旬が旬のさくらんぼは、全国町村の中では生産量1位を誇ります。

最上川の舟運により江戸時代から明治時代初期にかけては、紅花の集散地として栄えました。
その紅花は町の花となっており、町のいたるところに「紅花」が使われています。
べに染めを体験できる施設、紅花資料館の近くには紅花を通年ご覧いただける水耕栽培の施設もあります。
その施設を拠点に自ら育てた紅花で町おこしを一緒にしましょう!

また、農業をしてみたいけど、どう始めたらいいか分からないという方、河北町の受入農家の方が一から指導してくれるので、安心してください。

町では報酬のほか、住居や活動車両、タブレット端末貸与など、活動のためのサポート体制を整え、協力隊を支援しています。
河北町で私たちと一緒に”自分らしさ” ”生き方のヒント”を見つけてみませんか?

地域おこし協力隊の詳しい募集内容はこちら

■問い合わせ■
河北町役場政策推進課
住所:〒999-3511 山形県西村山郡河北町谷地戊81番地
電話:0237-73-5165(直通)
山形県河北町ホームページ

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