小規模農家も導入可能12万円で省力化を実現

世界中で稼働する信頼度の高いモーター
作物の生育環境を維持するため常にハウス内の気温や湿度の変化に気を配り、ビニールハウスを手動で開閉するのは実に骨の折れる仕事です。「センサーを利用して自動で開閉するようになったら楽なのに」と思いながらも価格がネックで、センサーか自動開閉モーターのいずれかのみを導入する農家も多いといいます。同社が提供する自動開閉システムは、温度・湿度・気圧センサーとハウス開閉のための2つのモーターをセットにして、わずか12万円(税別)。同様の商品を販売する大手メーカーと比較しても圧倒的に経済的で、小規模農家も購入しやすい価格設定になっています。それもそのはず。実はこの値段、苗床として3カ月しかハウスを使わない米農家に「いくらなら採算が合うか」と尋ねて返ってきた「10万円」という返事を目標に、自社開発で何度も工夫を重ねて実現しました。

予見型の安全装置付きで無人開閉でも安心
遠隔でも開閉指示が可能データはクラウドに蓄積
人がいなくても事前設定した温度になれば自動でハウスの開閉をしてくれる他、無線LAN経由でネットワークに接続すれば、いつでもどこでも各センサーの計測値を確認できます。例えば天気が突然変化したときなども遠隔から開閉指示を出すことができます。オプションのセンサー類を組み込むと機能が更に充実し、二酸化炭素量、土壌温度、土壌水分量、日射量、降雨、強風などを計測して開閉を自動管理できる他、モーターも大きなハウスや二重ハウスに対応して4つまで設置・制御が可能に。1時間単位で管理温度の設定を変えることができるため、作物の種類や生育状況に応じて細かく調整ができます。例えばハウスを開けた状態で夜を迎え、あえて冷気にさらすことで糖度の高い野菜に育てるというような使い方ができます。将来的には取得したデータをクラウドに蓄積し、ビッグデータからAI(人工知能)を活用して作物ごとの最適な環境設定を構築するなど、農家へのフィードバックも視野に入れているそうです。
機能が改善&安定!省力化で生活に変化が
発売に至るまでの道のりは試行錯誤の連続だったとのこと。センサーや開閉モーターの選択・評価、駆動基板や制御ソフトウェアの開発など、完成に向けて一歩一歩進んでいきました。2019年1月からは北海道や長野のモニター農家の協力で試用運転を開始。そこで出てきたさまざまな声を反映し、安心して使ってもらえるように製品を改善&高品質化しました。導入して約1カ月後に、あるモニター農家を訪ねたところ、商品導入前はハウスの開閉に毎日張り付いていた奥さんが不在。なんと東京に遊びに行っていたということがあったそう。スマート化の力で農家の生活に変化が生まれたようです。
販売パートナー募集
今後は、全国各地の資材販売店を拠点として、各地の農家へ商品を広げていきたいと考えています。低価格かつ、農家の規模や生産品目に合わせた細かな設定・設置ができる商品を扱うことで、資材販売店にとって自店の付加価値向上につながる他、農家・販売店・同社のいずれにとっても望ましい未来が生まれるはずです。

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<納品実績>
北海道内JA 他
<取扱商品>
農業用ハウス向け機器、農業用GPS