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こだわりの作物の新販路は“ハンドメイドマーケット”! minneが農産物の取り扱い開始

こだわりの作物の新販路は“ハンドメイドマーケット”! minneが農産物の取り扱い開始

GMOペパボ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:佐藤健太郎)が運営する国内最大のハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」で、2020年3月18日から農産物の取り扱いが始まった。これまでジャムやピクルスをはじめとする加工食品は取り扱っていたが、今回新たにコメ、野菜、果物も取り扱いの対象となる。主に手作り・クラフト雑貨のCtoCマーケットとして認知が広がっているminne。ハンドメイドマーケットが農産物へサービスを拡大したことは農家の販路拡大につながるのか、minne事業部部長の新井 正樹(あらい まさき)さんに話を聞いた。

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【お話を伺った方】

新井 正樹(あらい・まさき)さん
minne事業部部長。GMOペパボ株式会社執行役員。
「60億人に60億人のファッション」をテーマに2001年有限会社オープンクローズを創業。2006年にOCアイランド株式会社(後のGMOペパボオーシー株式会社)を創設し、ハンドメイド領域に力を入れるため2011年よりtetoteをスタート。2018年にはtetoteと国内最大のハンドメイドマーケットminneが統合し、現在はGMOペパボ株式会社の執行役員とminne事業部部長を務める。

ほかにないものを求める人が集まる「minne」

minneに出店している「百匠屋」のお米

――20代から40代の女性を中心に、おしゃれなハンドメイド作品が売買できるマーケットとして人気のminneですが、今回お米や野菜、果物も売買できるようになるそうですね。農産物も販売できるようサービスを拡大した理由を教えていただけますか?

minneは「ものづくりの可能性を広げること」をミッションとしています。これまでも、さまざまな手作りの作品がminneを通じて広まっています。2016年には加工食品の販売がスタートし、ほかにない食品や食材を求めるたくさんの方々にminneをご利用いただいています。ハンドメイド作品を好きな方々のライフスタイルに合わせ、お米や野菜・フルーツなどでも素敵なものづくりをされている農家の方々をぜひご紹介したく、このたび食品カテゴリーの拡充をします。

――農産物のターゲットも、若い女性が中心とお考えですか?

現在minneにご登録いただいている作家・ブランド数は62万件、作品数は1099万点、またアプリダウンロード数は1138万件を超えており(2020年2月末現在)、実は幅広い年代や地域の方にご利用いただいています。
用途としては、自分が身につけるもののほか、お子さんやご家族が使うもの、また大切な方に送るギフトを買われる方も多いので、引き続きそういった既存のminneユーザーさんはもちろん、今回お米・野菜・フルーツが販売されることにより、より多くの方にご利用いただきたいと考えております。

――今後農産物にサービスを広げることで、新たなminneのユーザー層も広がる可能性があるのでは?

そうなるといいですね。こだわりのあるお米を探してminneを訪れたけれど、アクセサリーや家具など他のハンドメイドの作品に出会うこともあるでしょう。また、逆にハンドメイド作品を目的にminneに訪れた方がお米や野菜を買うこともあるでしょうね。農家さんにとっても、いままで購買層でなかった方と出会うチャンスだと思います。

ユーザーとの距離の近さが魅力

――すでにminneに出店している作家・ブランドさんからはminneに対してどのような声が届いていますか?

minneはユーザーのレビュー率が非常に高いことが特徴です。ほかの通販サービスに出店をしている作家さんもいらっしゃいますが、「minneってどうしてこんなに買っていただいた方から温かい声が届くの?」と喜んでいただいています。こだわりをもってお買い物をしている方が多いので良いものを見つけると、友人や家族に勧めたくなるんだと思います。また一度ご自身で買ってみて、気に入ったものをギフトとして贈る方も多いようです。

――ユーザーの声が届きやすいサービスなんですね。それもminneの強みだと思うのですが、農産物を出品する場合、他の直販サイトと最も違う強みは何でしょうか?

やはり、ユーザーコミュニティが強みです。今年1月にminneは8周年を迎えたのですが、minneのユーザーさんからの発案で「#minne 8周年を祝おう」というハッシュタグがSNS上で広がり、たくさんの方にお祝いしていただきました。結果的にこの広がりがminneに多くの方が訪れるきっかけになりました。

また、ものづくりをしている作家さんをしっかりと支援する体制もあります。

――どういった支援をされているのでしょうか?

販売支援につながる動画や読みものを配信しています。minneには作家活動支援を専門とする作家活動アドバイザーがおり、「minne学習帖」という読みものコンテンツで、価格設定や写真の撮り方、作品紹介の文章の書き方などをわかりやすくアドバイスしています。
また東京都世田谷区と福岡県福岡市に「minneLAB」という作家支援を目的としたスペースもあり、ご自身の作品をオンライン販売することを中心に色々なことを学んでいただけます。

minneLABの様子

――こういった支援は農作物の出品に関しても受けられるのですか?

私たちのアドバイスの内容は、ジャンルやカテゴリーに限定されるものではなく、販売方法や商品の見せ方といった、どのジャンルにも当てはまるものですので、もちろん農作物の販売の際も活用していただけます。これからも皆さんの悩みに応じたケーススタディなどは発信していきたいと思っています。

ワクワクするストーリーがあるものが求められている

「minne」に出店している中出農園の水なす

――「minne」で農産物を売るにはどうすればよいのでしょうか? 何か条件はありますか?

出店にあたっては、通常の出品者登録のほかに、食べ物を販売する上で必要な「特定商取引法に基づく表記の登録」や「食品販売の申請」があり、その承認を受けた上で販売が可能になります。
すでにminneでは加工食品の取り扱いもあるので、食べ物の販売申請に関してはきちんと体制が整っています。

――どんな農家さんにminneに出店してほしいと思われますか?

買う方も、どこにでもあるものではなく「ここにしかないもの」を探している場合が多く、作品の背景やストーリーにまでこだわって選ぶ方が多いように見受けられます。みなさん「ワクワク感」のあるものを探してらっしゃるんですよ。
ですから農産物も、その栽培過程や魅力をストーリーとして表現できる人にはminneは良い販路になると思います。必ずしも全国的に知名度があるとか、珍しい品種の野菜であるとかが重要ではありません。「素敵だな」とか「これを誰かに勧めたいな」と思えるような栽培の特徴を持った農産物を作っている方にぜひご出店していただきたいですね。

――これからさらに食品のサービスを拡大していく予定でしょうか?

可能性は非常にありますが、まだ順次検討中です。農業など1次産業のものは直接現地に行って、生産者とコミュニケーションをとっていくことが大事だと思っています。その中でパートナーシップを組める人とはぜひいっしょにやっていきたいです。minneから新たな販路を発見してもらいたいと思います。

――最後に、「minne」での出店を検討している農家さんに一言お願いします。

はい。minneはものづくりの総合プラットフォームを目指しています。ものづくりのプロセスを知っていただき、ものの価値を高めていくサービスです。農業もものづくりの一つですのでぜひ農家の方と一緒にものづくりの可能性を広げていきたいと思っています。食べる人も作る人も一緒に創造的な世界をつくる――。そういう考えをお持ちの方、ぜひ一緒にやっていきましょう!

3/18出店予定の農家の皆さん

  • 株式会社ウェボ
  • 百匠屋
  • 金崎さんちのお米
  • 株式会社お米のたかさか
  • うさみファーム
  • さいたま榎本農園
  • 志和の盆地野菜 ふもとや
  • 中出農園
  • 崎永海運株式会社 たかしま農園
  • 株式会社ナチュラル・ハーモニー
  • つじ農園
  • おんじ屋
  • 愛媛のみかん夢果実
  • 株式会社しもむら農園
  • 生田米店
  • めしゆたかファーム
  • 株式会社ゼロプラス

ハンドメイドマーケット「minne」でお米・野菜・フルーツなどの登録・販売を開始

お米・野菜・フルーツなどが新設! 全国からおいしいをお届けする minneの食べ物カテゴリー

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