千田一徳 大学卒業後、金融機関勤務。 その後、青年海外協力隊を経てIT企業でコンサルタントとなり、現在は静岡県伊豆の国市地域おこし協力隊。 業務の傍ら農業を本格的に始め、無農薬・堆肥栽培を行っている。 また、農業だけではなく農業+IT、ライター、移動カフェなど多様な仕事をナリワイにすることを目指している。 |
菜菜彩 伊藤総司さんのプロフィール 神奈川県横浜市出身の39歳。農業法人で3年弱働いたのち、秦野市で独立して現在就農14年目。ほうれん草をメインにブロッコリー、カリフラワー、長ネギなど多品種少量の野菜を生産している。販売先は、地元のスーパー、ネット販売、自身が経営している農家レストランなど。農地は約70aほどで総司さん、奥様、研修生が2名の4人で生産、販売を行っている。 |
産直ECサイト『OWL』(アウル)を実際に使っている伊藤さん
今回取材させていただいたのは、神奈川県秦野市で農園:菜菜彩(なないろ)を営む伊藤総司(いとう・そうし)さんです。生産者が消費者に農産物を直接販売できる産直ECシステム『OWL』を使用しているとのこと。まずは、そもそもなぜ産直ECを使うのかについて伺いました。
ちだ
伊藤さん
就農当時、さまざまな販路の開拓を試みていた伊藤さんが直面した問題は「野菜の販売価格の安さ」だったそうです。経営を安定させるために伊藤さんが取った行動は、ホームページでの野菜の直接販売でした。しかしそこにも課題があったそうです。
伊藤さん
ちだ
産直ECを使うことで、農家として成長している実感を得られる
伊藤さんは、産直ECのメリットとして直販する際の業務の省略化に加えて「消費者の方とのコミュニケーションから得られる農家としての成長」をあげてくれました。
伊藤さん
伊藤さんはこうしたフィードバックを元に作付する品種や数量を変更することもあるそうです。
ちだ
伊藤さん
なんでOWLを使うの?ぶっちゃけメリットデメリット聞いてみた!
産直ECのメリットを肌で感じられている伊藤さんにさらに突っ込んで「なぜOWLを使っているのか」を聞いてみました。すると、OWLならではのメリットが2点あることを教えてもらうことができました。それは
- 手数料が10%と安い
- 手間がかからない
ということなんだそう。
OWLは手数料が「10%」で安い!
産直ECを利用して野菜が売れると手数料が引かれます。手数料はサイトによって異なりますが、OWLはなんと10%!
ちだ
お、お安い!!
伊藤さん
■ポイント1:OWLは手数料が10%とお安い!
OWLは手間がかからない!
生産者が産直ECを使う際、出荷までの流れはこんな感じです。
- スマホに注文通知が届く
- 運送会社から発送伝票が届く
- 野菜の収穫、箱詰めをする
- 運送会社が集荷に来るので、箱を渡す
- 「発送完了」の手続きをする
しかし、OWLだと「5」の「発送完了の手続きをする」というのが無いそう。
ちだ
「発送完了をしたか否か」を管理するのって意外と面倒なので、その点を考慮しなくていいのは出荷者にはメリットですね。
また、発送伝票を運送会社さんが届けてくれるので自分で伝票を作成する必要がないというのも出品者にとってはいい点です。
伊藤さん
ちだは想像してみました。
目の前に注文の一覧表があります。
1つの野菜セットを発送しました。発送したら、完了したことが分かるように赤ペンで横線を引きます。人間というのは、ミスをする生き物です。
忙しくて線を引き忘れるかもしれません。違う注文のところに線を引いてしまうかもしれません。心配性だと、線をちゃんと引いたかの確認作業も。
しかし、OWLなら発送すると自動で線を引いてくれる。不安要素が一つ減って、心に優しい。
そういうイメージですね。痒いところに手が届く感じがしていいですね!!
■ポイント2:OWLは発送済の管理をする必要がない!
ここだけは直して!
手数料が安いのに便利なOWL、使わない手はないじゃ無い感が大きくなってきました。
でもでも、デメリットも知っておきたいのが人情ですよね。
伊藤さん
*1:owlは現在Androidアプリ、iPhoneアプリとして提供されている。
一部の機能をPCでも操作できるように検討中です。新しくリリースしたサービスだからこそ、ユーザーの声から日々アップデートしています。
■OWLのここだけ直してポイント:PCでも使えるようにして欲しい!
OWLってどんなサービス?
伊藤さんが実際に利用しているOWL、かなり良さげじゃないですか。利用者側のお話が聞けたので、今度は作ってる側の話も聞きたい!!ということで、OWLの担当者である塩谷さんにお話を聞いてみました。
■プロフィール
塩谷暁理(しおたに・あかり)さん。OWLを開発しているレッドホースコーポレーション株式会社で、主にOWLに出荷している農家さんなどのサポートを行なっている。
ちだ
塩谷さん
なるほどなるほど。って、ここで引き下がるちだではありません。産直ECって他にもあるじゃないですか。OWLは他の産直ECとどう違うのかさらにさらに聞いてみました。
塩谷さん
ちだ
塩谷さん
ちだ
塩谷さん
OWLのページを開いてみると、商品を検索する際に野菜や米などのカテゴリー以外に自治体から探すことができます。産直ECは「農家さん個人と消費者個人がつながる」というイメージがあったので「地域と消費者がつながる」という切り口は確かに特色を感じます。
ちだ
塩谷さん
消費者としては、通常の産直ECのように生産者さん個人をフォーカスもできるし「自治体」という面でもフォーカスできると言うことですね。選ぶ基準が増えて嬉しいですね!
今なら、送料が全国一律300円!?
なるほどなー、おもしろいなーとOWLのサイトを見ながら話を聞いていた私、とんでもないことに気がつきました。
ちだ
塩谷さん
*3月25日時点 送料は事前の告知なく変更する可能性があります。送料は購入者負担になります。
ちだ
消費者にとっては、送料がお安くてハッピー!
ハッピーすぎる…
トーク機能で潜在消費者とコミュニケーションを!
伊藤さんは消費者の方とコミュニケーションを通して農家として成長している実感を得られると話していました。OWLでも「トーク機能」というものを使って消費者とのコミュニケーションができるそうです。しかしここでもOWLならではのポイントがありました。
塩谷さん
ちだは、消費者の方と事前にコミュニケーションをとることで3つのメリットがあると思います。
・消費者の疑問に事前に答えられるので、購買につながりやすい
・量、品種などニーズを事前に把握できるので、経営の改善につなげやすい
・コミュニケーション量を増やすことで、ファン獲得につながりやすい
ちだ
出品者登録に少しだけ時間がかかるので注意を!
出品者にとっては
・手数料が安く
・システム利用の手間が少なく
・購入者が支払う送料が安いので集客が見込める
というOWLですが、出品できるようになるまでに少し時間がかかるということを理解していただきたいとのことです。
塩谷さん
ちだ
塩谷さん
ちだ
塩谷さん
ちだ
塩谷さん
ちだ
メリット満載のOWLを使わない手はない
これから農家になりたい、または今農業をしていて経営を安定させたいという方が最近よく目にする言葉があると思います。
それは「自分のファンを作ろう」ってやつです。でも「何したらいいのかピンとこない」ということはないでしょうか。
頑張ってチャレンジしようとしたものの、SNSを駆使しろと言われるけど、「SNSにはいろいろな種類があるからどれを使えばいいのかよく分からない。」「直売イベントに出店してリアルなコミュニケーションを増やそうって言われるけど、仕事が忙しくて時間が取れない。」ということはないでしょうか。
ちだは「自分のファンを作るため」に「OWLを使ってみる」ことが1つの手段だと感じました。その理由は、3つです。
- 消費者とのコミュニケーションが取れる
- 管理業務の労力・時間をカットして、通常業務に集中!
- 手数料が低く抑えられているので利益が残る
SNS等を活用する目的は、消費者とのコミュニケーションをとることです。OWLでもトーク機能を使って購入前からのコミュニケーションが可能です。
生産者がやることは、注文を受けたら収穫、梱包をするだけです。発送伝票は送られてくるし発送が終わったら何もすることはありません。
つまり、割く時間が限りなく少なくて済みます。
経営のためにとファン獲得にチャレンジしても、赤字では続きませんよね。
OWLなら手数料が10%と低く設定されているので、続けることも容易になります。
現時点ではメリット満載のOWL、使わない手はありません。出品者登録に少し時間がかかるので、思い立ったらすぐ登録! ですね。
お問い合わせ先
レッドホースコーポレーション株式会社
TEL:03-5144-5721(代表)
Email:info@owl-food.com
取材協力
菜菜彩(なないろ)