農業体験を通じた人材育成とは
栃木県大田原市にある佐藤農園では、230アールの農地でアスパラガスの生産と販売を行っています。代表の佐藤潤一さんは、10代の時に先代から50アールの土地を受け継ぎ、順調に経営規模を拡大しながら高品質な生産を実現しています。
2019年には佐藤農園の“第二創成期”として農福連携をスタートさせ、若い世代が活躍できる環境づくりとして、今後は社会貢献にも積極的に取り組む予定。その第一弾として2020年4月より、企業の人材育成の場となる農業体験の受け入れ相談を開始します。
代表の佐藤さんは、「テクノロジーに溢れる現代だからこそ、一次産業である農業体験には価値があると感じます。慣れない農作業は、上下関係や部署の垣根を越えて協力し合わなければなりません。お互いの状況をみて助け合い、声をかけることで、チーム力や個人の自立性を養えると考えています」と農業体験の利点を語ります。
また、農作業独特の過酷さも感じてもらいたいと言います。「アスパラガスは非常にデリケートな作物。暑いハウス内では人間よりも作物優先です。自然と向き合う厳しさを肌で感じ、当たり前に手に入る食のありがたみを感じて欲しいですね」(佐藤さん)
農作業後は、採れたてのアスパラガスを使ったバーベキューも考えていると言います。食材を囲んでの対話では、オフィスの会議室にはないコミュニケーションが生まれそうです。
【お問い合わせ先】
佐藤農園
担当者:佐藤潤一
※開催時期や実施の可否については、情勢を注視し、相談のうえでの判断となります。