ロボットなどの最新設備が整った700頭規模のメガファーム
『株式会社三澤牧場』は、1922年に7頭の牛から始まり、現在では700頭以上の乳牛を飼育するメガファームです。環境と調和する持続可能な酪農を目指し、バイオガス発電プラントなど環境に配慮した最新設備も取り入れてきました。牛舎では、哺乳ロボットやロボット搾乳機などを駆使し、24時間体制を可能にしています。また、乳牛1頭ごとの管理もコンピューターで行っており、乳量・運動量・反芻回数などを記録することで、体調不良や発情を早期発見できる環境を整えています。
『株式会社三澤牧場』の理念は牛1頭ごとの性格を踏まえて、ストレスを与えず育てる“カウコンフォート(牛の快適性)”。性格などでロボットに適合しない牛は、手作業で搾乳を行うなど、牛の個性に合わせたスタイルを築いています。酪農における最新設備は、スタッフの休日確保や視察研修などの充実に役立てており、設備による効率を求めるのではない牛にとって心地良い大規模牧場を築き上げています。
酪農現場で繁殖を学ぶ優位性とは?
インターンシップは4日間と7日間の2通り。今までに50人以上の酪農や畜産などを専門としていない道外からの学生を多く受け入れてきました。中にはインターンシップを体験後『株式会社三澤牧場』に就職し、現在は繁殖班として働いているスタッフもいます。
インターンシップ内容について、飼育全般を管理するハーズマンの永野雄介さんに伺いました。「インターンシップではうちの牧場でしか体験できないことをさせてあげたいと思い、2019年から始めている繁殖をメインで学べる内容にしました。7日間コースでは繁殖に加えて、哺乳や搾乳で乳牛についても学べる内容です。本州の離農家が増えている影響で、和牛の仔牛の需要が増えてきているので、これからは酪農でも和牛の繁殖に取り組むケースが増えていくと考えています。最新設備もそろった牧場なので、設備面でも経営スタイルとしても、これからの時代の酪農を学べるインターンシップ体験になればと思っています」。
採卵から産後の治療まで! 本格的な繁殖体験
『株式会社三澤牧場』では黒毛和牛・F1(ホルスタインと和牛のハーフ牛)の繁殖を行い、10カ月まで育てた上で肥育農家へと仔牛を販売しています。インターンシップでは町内にある民宿に泊まりながら、繁殖についての現場実習を体験できます。
『株式会社三澤牧場』で行っている繁殖方法は、種付けを行い、妊娠させる人工授精と乳牛に受精卵を移植して出産させる受精卵移植の二通り。
乳牛の子宮を借りて繁殖を行うことで、年間約400頭の仔牛の繁殖に成功しています。インターンシップでは、そのどちらも見学することができ、採卵で顕微鏡で和牛の卵を探したり、牛の直腸に手を入れる体験ができます。
その他、病気の牛と健康な牛の体内音を聴診器で聞き比べたり、出産したばかりの乳牛に、栄養剤を飲ませるなどの治療体験をします。「タイミングが合えば、出産に立ち会うこともできるかもしれません。繁殖についての本格的な経験ができますし、酪農や家畜を専攻している学生さんであれば、獣医師の仕事を間近で見学できます」と永野さん。
学生の自主性を重視! 酪農に興味を持つきっかけづくり
実は和牛の繁殖は永野さんの希望を取り入れて、三澤実代表が設備を整えた新部門。現在和牛を50頭飼育しており、牧場の新たな柱として確立していく予定です。
「うちの牧場は、社員の自主性を積極的にサポートしてくれる社風です。もちろん、しっかりとした根拠が必要ですが、社長が和牛の牛舎を建ててくれたときは驚きました。そうした社風からか、もともとは酪農未経験者でも意欲的な社員が多いです。インターンシップを経験する学生にも自主性を大切にしてほしいと思っているので、インターンシップ後、私たちから電話で就職を薦めたりということは一切していません。インターンシップで酪農に興味を持って、本当に働きたいと思う場所で活躍してくれるのが1番です」。
また繁殖は、技術を習得すればどの牧場でも重宝されるような、酪農の仕事の中でも最後に学ぶ分野です。「本格的な繁殖体験ができるインターンシップ内容なので、興味があれば申し込んで欲しいですね」。
まずは酪農に興味を持ってもらうことだという永野さん。インターンシップを通して、ここだけの特別な時間が過ごすことができますね。
【お問い合わせ先】
株式会社 三澤牧場 採用担当 永野
TEL:01586-5-2659 (携帯 070-2008-2561)
FAX:01586-8-7373
E-mail: info@misawa-farm.jp
HP:http://www.misawa-farm.jp/
※営業のお電話はすべてお断りしております。
ご遠慮くださいますよう、お願い申し上げます。