新規就農希望者必見!安定した収入と経営のカギを握る「複合経営」を若きファーマーが選んだワケとは

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新規就農希望者必見!安定した収入と経営のカギを握る「複合経営」を若きファーマーが選んだワケとは

新規就農希望者必見!安定した収入と経営のカギを握る「複合経営」を若きファーマーが選んだワケとは
最終更新日:2020年06月26日

農業で生活を成り立たせるには安定した収入、経営が重要です。
そのカギとなるのが果樹、野菜、水稲などを組み合わせた「複合経営」。
さくらんぼの産地として知られる山形県寒河江市(さがえし)では、恵まれた自然環境を味方に多くの農業者が複合経営を行っています。
非農家出身の2人の若手就農者から話を伺うと、寒河江市特有の気候と行政による手厚いバックアップが安定経営を支えていることが分かりました。

さくらんぼを基幹とした「複合経営」が盛んな寒河江市の特徴とは

山形を代表する特産品「さくらんぼ」の栽培面積、収穫量、産出額とも全国トップクラスを誇る寒河江市は「日本一さくらんぼの里さがえ」と言われるように果樹農家のうち、さくらんぼを作っている農家が9割以上を占めています。
他にも水稲を基幹として、枝豆、なす、ねぎ、アスパラガスなどを組み合わせた園芸野菜栽培が盛んに行われています。
基本的には何でも作れることもあり、寒河江市は東北を代表する「食の宝庫」として知られています。

山形県寒河江市の地図・アクセスマップ

県の中心に位置するため県内どこにでもアクセスしやすい。仙台にも一時間強で行くことができる

特徴1:恵まれた地理・気候

高品質な作物が育つ背景には、山形の母なる川「最上川」と清流「寒河江川」が市内を包むように流れ、豊かな水に恵まれていることが挙げられます。
また、高品質、良食味の生産に欠かせない条件である寒暖の差が大きい気候条件、冬場の降雪量が県内でも比較的少ないこと、さらに自然災害が少ないのも特徴です。

恵まれた風土的条件により、さまざまな農作物の産地である寒河江市では多くの農家が複合経営を行っています。
作期の異なる作物を複数栽培することで安定した収入が見込めるため、新規就農者にとって理想的な環境が整っていると言えるでしょう。

特徴2:行政のバックアップ

寒河江市では新規就農者への支援を積極的に行っています。
複合経営には欠かせない各種資材の購入や設備投資の補助などは、農業を始めるにはとても嬉しい支援となるはずです。

主な支援制度は下記のとおりです。

【寒河江市の主な新規就農支援事業 】

《寒河江市担い手新規就農支援事業》

  • 施設設備等支援事業
  • 農地集積支援事業
  • 海外研修支援事業

《寒河江市新規就農者定住促進支援事業》

  • 住宅支援事業
  • 営農支援事業

↓↓詳しくは下記を参照ください↓↓
新規就農者等に対する支援事業(市単独事業)

【その他の新規就農者等に対する支援事業 】

  • 農業次世代人材投資資金(経営開始型)

↓↓詳しくは下記を参照ください↓↓
農業次世代人材投資資金

寒河江市新規就農者と寒河江市農林課農政係談笑

行政の手厚いバックアップにより新規就農を果たした2名の笑顔からも信頼関係が伺えます

そんな寒河江市に新たな活路を見出し、非農家から農業の道を選んだ2人の若きファーマーの人生には、さくらんぼのように光り輝く明るい未来が待っていました。

長い人生、好きなことを仕事に。生きがいとやりがいを叶えてくれたのが農業でした

寒河江市新規就農者の熊坂さん

造園業から転身。2019年に新規就農した熊坂奨太(くまさか・しょうた)さん

寒河江市出身の熊坂奨太(くまさか・しょうた:33歳)さんが造園業から農業へと転身したのは2019年のこと。
現在、約40aの農地でさくらんぼとなすを栽培しています。

「人生を考えた時、仕事が占める割合はかなり大きいですよね。もともと木を切ることや、土いじりが好きだったので、どうせなら好きなことを仕事にしたいという思いが年々強くなり、思いきって農業の道を選びました」。

非農家である熊坂さんがゼロから農業を始めるにはさまざまな試練がありました。
家族の反対、資金、技術習得のための手段など問題は山積み。
熊坂さんは一つずつクリアすべく、情報収集に奔走します。

「資金面では研修期間に国の『農業次世代人材投資資金(準備型)』の支援を受けました。おかげで独立就農までの期間、安心して研修先でさくらんぼ栽培のノウハウを学ぶことができました。就農後も続けて同資金(経営開始型)の支援を受け、また、市の『担い手新規就農支援事業』を活用して管理機などを購入しました」。

寒河江市内の農業法人で研修を積みながら熊坂さんは夢の実現へとまい進。
そんな姿を見た家族もやがて理解を示し、今では応援してくれているとのこと。
1年間の研修期間を経て独立就農者としての1歩を踏み出します。

熊坂さんはさくらんぼのほか、作期が異なるなすを栽培する「複合経営」を実践しています。

そのワケを伺うと「さくらんぼは気候の影響を受けやすく、年によって品質や収量が大きく変動する可能性があるため、なすは安定収入のための大切な財産です」と、熊坂さん。

山形県寒河江市のサクランボ農家とサクランボ

6月の中旬、ルビーのような輝きを放つさくらんぼ。収穫適期を真剣な眼差しで見極める熊坂さん

ベテラン農家からアドバイスを受けながら順調に農業者としての道を突き進む熊坂さんは今後の夢をこう語ります。

「手をかけた分だけ返ってくる農業は夢のある仕事です。その素晴らしさ、楽しさを、農作業を通じて子どもたちに伝えたいという思いがあります。今後の目標は品評会で評価を得て、生産者として多くの方に認めてもらうことが目標です」と、地域社会と農業をつなぐ熱意を聞かせてくれました。

取材を終えた6月下旬に、『JAさがえ西村山』のさくらんぼ品評会で、優秀賞に選ばれた熊坂さん。
就農2年目の快挙に、見事有言実行を果たしました。

6月の最盛期には、本格的な収穫時期を迎えるさくらんぼは、熊坂さんの愛情を一身に受け、ルビーのような輝きを放っていることでしょう。

寒河江の人のあたたかさと行政のサポートが背中を押してくれる。よい作物を作ることで恩返しをしたい

寒河江市新規就農者の鈴木さん

2016年に会社員から農家へ転身した鈴木聡(すずき・さとし)さん

さくらんぼは山形県民にとって誇れる特産品であると同時に、それはあまりにも身近な存在なのかもしれません。

それを実感し、”ふるさとの宝”を守り、育てたいと2016年に農業の道を選んだのが鈴木聡(すずき・さとし:31歳)さんです。
東京で会社員として忙しく働いていた鈴木さんは、山形県出身と話すと多くの人に「山形のさくらんぼは本当に美味しいよね」と声を掛けられたそうです。

「さくらんぼの話をされる時、みなさん笑顔なんですよね。こんなふうに人を幸せにする作物って素晴らしいと改めて思いました」

非農家の出身の鈴木さんはまず、山形県の就農支援相談窓口に相談。
そこで出会ったのが寒河江市のさくらんぼです。

山形市出身の鈴木さんは寒河江市なら目指す農業ができると、「寒河江市新規就農者定住促進支援事業」を利用し寒河江市に移住、2年間の農業法人での研修がスタートします。
研修中にアドバイスされたのが「複合経営」でした。
しかし、研修先では野菜栽培の実績がなく、鈴木さんは自身で野菜農家を訪ね、技術や知識を身に付けていきます。

「さくらんぼをやりたい一心で就農を決意しましたが、万が一さくらんぼが不作だった時、保険となる収入源が必要であることを知りました。当時、研修と同時に野菜の勉強をするのは大変でしたが、独立就農後の安定収入のためのアドバイスだったと今はとても感謝しています」

現在、鈴木さんはさくらんぼ(55a)、なす(20a)、秋冬野菜(33a)を栽培しています。
さくらんぼの収穫を終え、夏はなす、秋冬はブロッコリー、大根、白菜を作付けすることで年間を通した収入を確保できているそうです。

山形県寒河江市のナス農家の男性鈴木さんとナス

鈴木さんはさくらんぼを基幹として、夏はなすを栽培する複合経営で所得の安定を実現しています

さくらんぼ栽培で最も重要とされる剪定作業は、自分のイメージ通りにいかないことも多く、1年目は失敗と感じたことも多々あったと当時を振り返る鈴木さん。
しかし、そんな時も研修先の師匠や、近隣の農家の方が常に声を掛けてくれ、様子を見に来てくれたそうです。人との繋がりを大切にすれば、自分が困ったときに助けてもらえることを日々実感しているとのことです。

「寒河江の人はあたたかく、とにかく優しい人たちばかりなんです。非農家出身である私が今、こうして農業をやっていけているのはひとえに皆さんのおかげです。恩返しのためにも高品質な作物を育て、いつかは自分で価格を決め、自分の名前で販売できるさくらんぼを作りたいですね」

就農時に掲げた5年計画の収量、売上を達成するためにも、鈴木さんのあくなき探究はこれからも続きます。

新たに農業の道を歩み出した2人の若きファーマーの話を伺うことで「稼げる」農業の一角が垣間見えました。

愛しそうな眼差しでサクランボを見つめる鈴木さん

優しい表情で手の平のさくらんぼを見つめる鈴木さん

寒河江市農林課農政係担当者より

寒河江市では『寒河江市新規就農者支援育成協議会』を設立し、新規就農希望者や就農してからのサポートをしています。

マイナビ就農FESTにも積極的に参加し、新たに農業を始めたい人の相談に乗っています。
相談者の中には非農家の方も多く、そうした方に向け、毎年3月・6月に、一泊二日の就農体験ツアーを企画しています(2020年度以降の実施については要問い合わせ)。

新型コロナウィルス感染拡大の影響により、さまざまな企画が中止・延期を余儀なくされていますが、寒河江市は農業を志す担い手への支援を今後も継続していく方針です。

食の宝庫「さがえ」でぜひ、新たな1歩を踏み出しましょう!

【問い合せ先】
山形県寒河江市農林課農政係(寒河江市新規就農者支援育成協議会)
〒991-8601 山形県寒河江市中央一丁目9番45号
電話:0237-85-1763 FAX:0237-86-7100

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