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農作業でストレス減、幸福度アップ JA全中と順天堂大が研究発表

農作業でストレス減、幸福度アップ JA全中と順天堂大が研究発表

JA全中と順天堂大学は、農作業が一定のストレスを軽減させ、幸福度を増加させる効果があることを科学的に実証しました。コロナ禍で家庭菜園や貸農園への関心が高まるなか、こうした研究結果が体験型農園の新たな魅力になるとして、JA全中は利用者拡大につなげていく予定です。

農で心を癒す「アグリヒーリング」の効果

JA全中と順天堂大学は平成30年11月、NPO法人農園協会の協力を得て、練馬区の体験型農園で調査を実施。都内に住む男女40名に追肥や収穫作業をしてもらい、作業前後の唾液成分をELISAにより解析し、比較しました。
結果、ストレスで増加するホルモンであるコルチゾール、クロモグラニンAが減少し、幸福度をあらわすホルモンのオキシトシンは、性別や個人差があるものの、平均値として増加していることが確認されました。加えて、POMS2®による気分アンケートでは、怒り、混乱、抑うつ、疲労、緊張といったネガティブ因子がいずれも低下することが明らかになりました。こうした結果から、体験型農園で作業をすることが一定のストレス軽減、幸福度の増加に寄与することが明らかになりました。

コルチゾールの値。作業前後で大きく減少している

オキシトシンの値。作業前後で増加傾向(幸福感を感じている)

順天堂大学大学院緩和医療学研究室の水嶋章郎教授は、「ストレスに対するアプローチはアロマテラピーや音楽を聴くなどさまざまだが、農作業はそれらが総合したもの。土に触れ、自然の香りに囲まれておこなう作業にはアグリヒーリング(農による癒し)効果がある」とし、農福連携やメンタルヘルス、企業の福利厚生としての利用など幅広い可能性を示しました。

JA全中によると、県庁所在地にあるJAの約6割が体験農園を運営しているそうです。種苗や農機具などを農園側が準備し、農園主などの指導のもとで栽培できる体験型農園は、今後新たな広がりが期待されます。

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