「農業で暮らしを充実させたい!」
成功率を上げる就農とは
神奈川県から大分県臼杵市に移り住んだ好川迅さん、美香さん夫妻はピーマン農家として1年目の夏を迎えました。生まれも育ちも東京で、農業はまったくの初心者。ご主人はゲーム会社のセールスプロモーション、奥様は保険会社の法人営業としてバリバリ仕事をこなしてきました。
「サラリーマンを19年間続けてきましたが、先々の安心を保証される時代ではなくなりました。雇用環境や条件がシビアになる中、5年後、10年後の人生を描くのが難しく、いつかチャンスがあればやりたいと思っていた農家の仕事を考えるようになったんです」。学生時代から植物を育てることが好きだった好川迅さんは、神奈川県に構えた新居でも家庭菜園を楽しんでいたそうです。一方、奥様の美香さんにすれば、寝耳に水の話。セカンドキャリアとして農業がしたいという夫の希望は理解していたものの、一人娘の小学校入学前のタイミングで人生の転機が訪れるとは考えてもいませんでした。
「主人に『就農したい』と言われた時も、“就農”という言葉を知らず、収納?家の片付けがしたいの?なんて思ったくらいでした(笑)。土いじりに興味がなかったので、驚きしかありませんでしたよ!」と、笑顔で話します。
とはいえ、最初からNOと決めつけるのはやめようと、ご主人と一緒に就農イベントに参加。調べるうちに、45歳未満の就農者には国から補助金が出ると分かり、自分たちの年齢を考えて「やるなら今だ!」と思うようになったそうです。「娘もいて、持ち家のローンもあるため、農業にチャレンジするにしても家族に迷惑を掛けないようリスクヘッジを重視して、経済的な基盤を維持しながら続けられる就農を意識していました。調べた中で、自治体のサポートが手厚く、成功率が上がると思えたのが大分県の就農支援。初期投資が少なくサポートが充実しているだけでなく、1年後には就農できるという、不安も負担も少ない仕組みに惹かれました」
もう1つ、好川さんが大切にしていたのは、夫婦で続けられる農業を選ぶことです。ある自治体の担当者から「ピーマンは中が空洞で軽く、女性にも仕事しやすいですよ」と聞いたことも決め手になりました。実際、農業研修に参加した奥様も「これならできるかも!」と不安を拭うことができたそうです。
各地域で品目ごとに豊富な研修を用意。
農業スキルも経営力も身につく!
九州の北東部に位置し、北側と東側が海に面している大分県には、全18の市町村があり、各地域でさまざまな農作物がつくられています。いちご、白ねぎ、トマト、ハウスみかん、ピーマン、梨、ぶどう、花き、畜産など。そして、それぞれの市町村に就農学校やファーマーズスクールがあり(その数なんと21校!)、就農希望者がどこで何を学びたいか、多くの選択肢から選べるのも大きな特長です。
ピーマン農家を選択した好川さん夫妻が選んだのは、『臼杵市アグリ起業学校』。農業経験がない人でも就農に必要な技術や知識を身につけられるとともに、実践的な模擬経営まで学ぶことができます。
好川迅さん
一般的には、1年目に基礎とスキル、2年目に応用と経営を習得する2年制の就農学校が多い中、『臼杵市アグリ起業学校』ではすべてを1年間で学びます。最初は2年制でなくていいのだろうかと考えていた好川さんですが、「ピーマンは1年に1度しか作らないから、10年しても10回しか経験できない。だったら、早くお金にした方がいいし、お金をもらいながら、学びながらやればいいのでは」というアドバイスに背中を押されました。一方、初心者中の初心者だった奥様は…
好川美香さん
さらに、簿記の授業では専任講師から資金の運用や就農後の補助、各種サポート制度について具体的に学べたことで大きな安心感が得られたといいます。
好川迅さん
暮らしの不安に寄り添うサポート体制が万全。
家族の時間が増えました
就農を意識しはじめて移住するまでの期間は約半年間。情報収集力と冷静な判断力で自分たちらしい就農ができたと満足している好川さん夫妻ですが、最後まで気がかりなのは娘さんのことでした。
好川美香さん
今ではカエルやバッタ、カブトムシなど、身近な生き物を触れられるようになり、野菜や草花にも興味を抱くようなったという娘さん。就農をきっかけに家族にも大きな変化が生まれたといいます。
好川迅さん
就農後も政策金融公庫の手厚い融資があり、各自治体の次世代投資資金や圃場整備に必要な資材の3分の2を補助する制度を利用できるなど、初期投資をできるだけ抑えながら農業にチャレンジできる環境があると教えてくれた好川さん夫妻に、これから就農をめざす方へのメッセージをいただきました。
好川迅さん
好川美香さん
移住して2年目を迎え、大分県臼杵市に決めたことも、1年制の就農学校を選んだことも、良い選択だったと実感している好川さん夫妻。取材中もずっと笑顔が絶えない2人の姿から今の暮らしを楽しんでいる様子が伝わってきます。
毎年、大分県内の新規就農者数は200人を超え、今も増加傾向にあります。手厚い就農支援制度はもちろん、各市町村に就農学校やファーマーズスクールがあり、多品目の中から自分に合う農作物を選べるのも人気の理由です。何より、「人の温かさに惹かれた!」と好川さん夫妻が口を揃える大分県の就農支援では、移住後の暮らしの不安に寄り添うだけでなく、就農後の課題を親身に考えてくれる温かい人たちと出会えることが大きな魅力となっているようです。
新規就農をお考えの方、大分県に興味のある方はぜひ下記サイトを覗いてみてくださいね。お問い合わせも気軽にできるもの、新規就農支援に親身な大分県だからこそ。
【▶YouTube】動画も必見!
大分県農林水産部
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