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Q.未経験からプロ農家を目指すなら? A.現役農家が講師の研修制度をフル活用!

Q.未経験からプロ農家を目指すなら? A.現役農家が講師の研修制度をフル活用!

新規就農を志す人たちから熱視線を集める団体が、日本屈指の農業大国・熊本県にあります。これまでに受け入れてきた研修生は1,000人以上! さらに研修後、実際に新規就農を成功させたOBは独立就職者132人、雇用就職者109人(2020年8月19日現在)を数え、全国各地で活躍中です。知識・経験ゼロからのスタートでも、プロの農家へしっかり育て上げる“日本初の現役プロ農家が育てる農業人材育成団体”の名は『NPO法人九州エコファーマーズセンター(以下:九エコ)』。今回はその魅力をOB、先輩農家、理事長のインタビューを通して徹底紹介します。

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座学では得られない
農業の基礎と応用を実践で習得

豊かな自然を生かした農業活動が高い評価を受け、世界農業遺産に認定されている熊本県阿蘇地域。雄大な阿蘇五岳の裾野に位置する阿蘇市一の宮町で、10年前からアスパラガスの生産に取り組んでいるのが、九エコのOB研修生・綿住 輝さん(46歳・長崎県出身)です。真夏のハウスで汗をかきながら作業をする姿からは想像できませんが、前職は株のトレーダーという異色の経歴の持ち主。 
「当時は完全引きこもりの状態で朝から晩までパソコンと睨めっこしていたので、ある時『このまま60歳になったら自分はどうなるんだろう?』と、急に不安になりまして(笑)。『太陽の光を浴びながら働きたい→それなら農業だ!』と思い立ち、九エコの農業体験バスツアーに参加したのが全てのきっかけです」と振り返ります。
急に思い立って農業の世界に足を踏み入れたわけですから、研修スタート時は知識も経験もゼロ。独立後にどこで、何を作るかすら決めておらず、漠然と「トマトとかいいな~」と思っていたレベルだったそう。それが今では、阿蘇エリアでアスパラガスの生産量・質のどちらをとっても5本の指に入るまで力をつけ、「期待の新星」として注目を集めています。

綿住さんの成功例は「こんなに頑張っているなら自分の土地を任せられる」という空気を作り出し、終農者から新規就農者へ土地のバトンタッチをスムーズにしているそうです

成功の秘訣を伺うと、「第一に、まわりから『匠』と呼ばれている現役農家が講師となり、みっちり研修を行ってくれたこと。第二に、現役農家が講師についているという後ろ盾が信頼に繋がり、耕作放棄地を安く譲ってもらえたこと」という答えが返ってきました。実はこの「カリスマ農家から実践的農業経営ノウハウを学べる」というシステムこそが、九エコの理事長・木之内均さんがNPO設立の際にもっともこだわった点だそうです。

「場所、作物を選べるのが新規参入の強み」と語る理事長の木之内均さん。母校の東海大学熊本キャンパス経営学部長も務めます

「多くの人が学校で農業について学び、卒業したら農家になれると思っていますが、実際は難しいんです。畑は一つひとつ個性があり、天候も毎年変わるので、実学と努力が収量・品質を大きく左右します。つまり、しっかり稼げる農家を育てるためには、現役のプロ農家の徹底指導が不可欠なんです」と、木之内さんは話します。
ところが、当時の日本にはその環境が整っていませんでした。「ないなら作ろう!」と、2003年に5軒の農家仲間と研修センターを立ち上げたのが始まりで、今や九エコの受入農家ネットワークは九州を中心に約40軒の現役農家に広がっています。

終農から就農へ。
農地のバトンで守られる豊かな大地

綿住さんと一緒に研修指導を行ってくれた師匠・室 治夫さん(70)のハウスを訪ねてみました。実は室さんは50歳までJAに勤めていて、高齢化が進む阿蘇の次世代農業を考え「アスパラガスへの転作」を推進してきた人物。JAに勧めながら試しに自分でも栽培したところ、予想を上回る収穫を得ることができ「これはイケる!」と実感。5年ほどJA勤務と農家を兼業したのちに退職し、今や阿蘇の農家の中でも一目置かれているカリスマ的存在です。
「アスパラは軽いので、女性や高齢者も生産・収穫がしやすいんです。阿蘇が収穫を迎える3月下旬は他地域からの出荷が少なくなるため高値で取引されます。さらに3~4月でも朝方はマイナスまで気温が下がりますから、寒暖差で格別の甘みが出るんです。阿蘇には生育に欠かせない清らかな水と空気もありますので、まさに適地適作の代表です」と室さんは分析します。
綿住さんは、九エコのスタッフの勧めと、室さんとの出会いを通してアスパラ農家として新規就農することを決意。室さんのハウス横に建つプレハブ小屋を借りて、1年間みっちり研修を受けたそうです。室さんにとって綿住さんは、記念すべき最初の弟子になります。

室さんは「農業の基本は適地適作。作物に合わせた土地探しを手伝うのも、師匠としての役目」と考え、情報収集に余念がありません

正直なところ、今まで汗水たらし蓄積してきたノウハウをタダで伝授することに抵抗はなかったのでしょうか? 素朴な質問をぶつけると「抵抗どころか、大歓迎でしたよ」という答えが満面の笑みとともに返ってきました。
「だって、これまで農業と縁もゆかりもない人たちを育成することで、日本の農業の未来も阿蘇の行く末も明るくなるでしょう?ただ、私たちが試行錯誤を繰り返して得た技術と知恵を教えるのですから、誰でもいいという訳にはいきません。教えたことをしっかりやり遂げる根性、丁寧さ、真面目さが感じられない方は『研修させてください』と訪ねてきてもお断りしています。その点、綿住君は優秀でしたね(笑)」。
現在、JA阿蘇管内に農家は86軒いますが、そのうち7人は室さんのもとで研修を受け独立した人。さらに4人が研修中です。高齢化に伴い終農する人もいますが、九エコの育成制度を利用した新規就農者がいるから、阿蘇の農地面積は維持されているのです。

現在、室さんのもとで4人の研修生が汗を流しています。九エコの修了生はチームワークが素晴らしく、ハウスを立てるときは手の空いている人が率先して協力するとか

育てるのは“稼げるプロの農家”
素直さと頑張りが成功を左右する

九エコが育成しているのはただの農家ではありません。カリスマ農家が持つノウハウを余すことなく受け継ぐ“プロ農家”です。例えば、室さんが綿住さんに課している合格レベルは「1反当たりの収穫量は3トン」です。平均値が2トンちょっと、といいますから、かなり高いハードルです。

「教えたことを手抜きすることなく丁寧にやれば無理な数字じゃないですよ。それに、2トンと3トンでは収入に100万円の差が出ますからやりがいは十分です」と室さん。実際、綿住さんは独立後すぐにこの目標をクリア。その結果、就農前は結婚を渋っていた彼女とも無事にゴールインし、今やかわいい子ども2人とマイホーム、数台の車に囲まれた充実の生活を送っているそうです。
「最初は師匠の技を徹底的に真似することから始めて、軌道に乗った今は少しずつ自分の色を出し始めたところです。畑を見て判断するにはまだ経験が足りませんから、1週間に1度は土の成分を分析し緻密なデータに基づいた管理を行ったり、試行錯誤中ですね。自分の経験から言えることは、就農する際に1番大切なのは『誰から指導を受けるか?』。自分が作りたいものを作っていて、しっかり稼いでいる方との出会いがあれば迷わず飛び込んで欲しいですね」。

修了生は全国各地で活躍中。
希望に沿った現役農家を紹介します

「自分の作りたいものを作れる」というのも九エコの魅力の一つ。市町村が行っている新規就農支援制度は、研修終了後にその土地で就農しないといけないという制限があったり、作るものも土地の特産品に限られてきます。しかし九エコでは、「ココで就農したい」「コレを作りたい」という希望があれば、それに合った研修先を全国の提携農家から選ぶことができます。
「民間だからできることを最大限生かして、プロの農家を育てていくのが私たちの役目。新規就農者は家、土地、資金を持たない中で飛び込んできます。2~3年で普通の農家レベルに育てないといけませんから、私たちも真剣勝負ですよ(笑)」と理事長の木之内さん。本気で就農を考えているあなた。まずは農業体験に参加してみませんか?


NPO法人九州エコファーマーズセンター
〒861-1113
熊本県合志市栄3802-4(熊本県農業公園内)
TEL:096-247-3333
公式ホームページはこちら

ホームページ内にお問い合わせフォームを設置していますが、
こちらのメールアドレスからもお問い合わせいただけます。
Mail:ecofarmers@asoeco.jp

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