「幻のアスパラ」の栽培も! 量と質を兼ね備える農場
美瑛町は丘陵地に作られた畑がパッチワークのような景色を織りなす北海道有数の観光地。冬は極上のパウダースノーが広がり、ウインタースポーツも楽しめます。主要空港やJRからのアクセスも良く買い物にも困らない点から、美瑛の美しさにほれこみ、フォトグラファーや陶芸家が移住することも多い町です。
今回インターンシップを実施する本山農場は、経営面積150ヘクタールの大規模農家です。トマトを栽培するビニールハウスはなんと63棟。これほど大きな農場で学べる機会は農業が盛んな北海道でもあまりないことです。
主に栽培しているのは桃太郎系のトマト。美瑛は昼と夜の寒暖差があるため、甘み・酸味・うまみの凝縮したトマトが栽培できます。一口食べれば、みずみずしく力強い味わいに、「さすが北海道の野菜は違う」と圧倒される人がほとんどです。
また、テレビでも取り上げられるなど近年話題の「ラスノーブル」という幻のアスパラも栽培しています。柔らかすぎて風が吹いただけでも曲がってしまうので、他の産地では栽培が断念されてきた品種です。甘みとうまみが強く、根元まで非常に柔らかいのが自慢。全国にファンの多い、本山農場を代表する作物です。
本山農場は、北海道でもトップクラスのトマト収穫量を誇りながら、希少性の高い栽培にも取り組む、まさに「量」と「質」を兼ね備えた農場。今回のインターンは、効率的な農作業や高い生産技術を学べるチャンスです。
ハードルの高い環境保全型農業にも挑戦
農場全体を通して「環境保全型農業」に積極的に取り組んでいるのも特徴です。
堆肥(たいひ)の積極的な投入、有機質肥料の土づくり、減農薬の栽培をベースに、北海道ならではの取り組みもおこなっています。例えば、美瑛町内の酪農家が、バイオマスプラントで発電に使用した際に生成される消化液を畑に散布し、「耕畜連携」を実現。酵素が土の中の微生物を活性化させ、作物の味わいにも変化が。えぐみのない野菜が育つと言います。
新規就農者のなかには、こうした環境保全型農業を志向する人も多い⼀⽅、技術面や収量確保のハードルが⾼いことから、農業全体を見ると実践している人はまだわずか(2017年調べで⾯積シェア0.5%)。大規模での栽培と環境保全型農業を両立するには高い栽培技術が必要です。こうした環境で農業を学べる点も、本インターンシップの魅力です。
9〜11月は、少量の農薬でもおいしいトマト、タマネギを栽培する“技術”を学ぶことができるほか、幻のアスパラ(ラスノーブル)の栽培についても学べます。
1~3月は、栽培技術に加えて冬季ならではのハウスのビニールがけ、タマネギの種まき、トマトの育苗を通して、鉢上げ、水やり、ベッド作り、定植など苗の生育作業をひと通り学べます。
“人を大切にする”農業経営に触れる!
栽培技術だけでなく、2020年9月に法人化した農業経営にも注目です。本山農場のテーマは、「全ての人を幸せに」。経営者だけ儲けるのではなく、栽培に関わる全ての人が幸せになれるようにと経営の舵を取ります。社会保険や福利厚生、残業代の支給など、より一層働きやすい環境を目指して法人化をしました。
こうした人を大切にする姿勢は、本インターンシップの待遇にもあらわれています。農場までの交通費は半額負担(※)、滞在中は近隣の施設に無料で宿泊でき、食事も3食ついているので、参加するコストを気にすることなくやる気ひとつで申し込みできます。
農業系の学校を出ていなくても、作業経験がなくても、全く問題はありません。
「最初はみんな未経験。やる気があれば大丈夫! 農業はやってみるのが一番わかる」と笑う本山さん。農家さんは無口で職人気質というイメージを持っている人も多いと思いますが、本山農場はとてもアットホームな雰囲気。わからないことはなんでも気軽に聞ける職場環境が整っています。
※ 公共交通機関を利用した交通費の半額
農業に興味がある、北海道に移住したい、新規就農を目指したいなど、少しでも興味がある方はお気軽にお問い合わせください。多くの学びが得られるエコ農家、本山農場でインターンシップ体験をしてみませんか。4泊5日の体験の中で、きっと農業の魅力に触れられるはずです。
【問い合わせ先】
本山農場
住所:北海道上川郡美瑛町美沢早崎
担当者:本山 忠寛
TEL:090-6694-9109
E-mail:motoyamafarm1923@gmail.com
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