誰でも簡単に高品質な野菜苗が作れる! 日本の農業を救う小型自動育苗機が登場

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誰でも簡単に高品質な野菜苗が作れる! 日本の農業を救う小型自動育苗機が登場

誰でも簡単に高品質な野菜苗が作れる!  日本の農業を救う小型自動育苗機が登場
最終更新日:2020年08月28日

苗半作、農業の世界では、苗の良し悪しで作物の出来の半分が決まると言われています。しかし昨今、農家の高齢化に伴う人手不足や技術不足、更に異常気象の影響もあり、農作物にとって重要な“いい苗”が、安定して手に入りにくくなっています。
こうした不安定な状況を解決してくれるのが、小型自動育苗機『オアシス式育苗機 苗キューブ』です。今回は、製造・販売を手がける株式会社二チアツの槙恒伸さんと、研究・開発に携わった株式会社オアシスの野田正実さんを取材。13年に渡る植物工場研究のノウハウを活かした育苗技術や、機械投入によるメリットを伺いました。

若手農家や種苗店を悩ませる、育苗の難しさ

かつて、日本の小規模農家には、育苗を得意とする熟練の農業従事者たちがいました。しかし、高齢化によって育苗ノウハウを持った農業従事者たちが引退。育苗技術を持たない若い生産者たちは、種苗店から苗を仕入れることが一般的になりつつあります。

一方で、農家の頼みの綱である種苗店は、いい苗を適正価格で安定提供できる状況ではないと言います。種苗店が契約している育苗農家もまた、高齢化や人手不足、異常気象に悩まされ、安定的に生産することがむつかしくなっているからです。

「そもそも、育苗というのは手間と時間がかかる作業なんです」と株式会社二チアツの槙 恒伸さんは話します。

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「露地育苗の場合なら培養土や苗床を作って播種するが、天候の影響を受けやすい。ハウス育苗の場合は、培養土を入れたトレイに播種をしてハウスに入れ、それぞれ天気や太陽光の管理、水やり管理、風の管理などを毎日必要に応じた作業をする必要があります」

それだけの手間と時間をかけても、すべての苗が順調に育つ訳ではないと槙さんは言います。

「日照不足や長雨などの影響があると徒長や育成遅れが増え、苗の歩留まりが大きく減少する可能性があります。欲しい時に欲しい分だけ満足のいく品質の苗が手に入らないということは、作付計画を立てる農家にとっては不安材料ですよね」

こうした状況下でニチアツが市場に展開を進めているのが、小型自動育苗機『オアシス式育苗機 苗キューブ』です。完全自動で手間と時間をかけずに高品質の苗が育てられるため、「自分たちで苗を作りたいが技術がない」という小規模農家や「農家に安定した価格でいい苗を提供したい」と考える種苗店の救世主になると言います。

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外寸1400mm×奥行780mm×高さ1300mmとコンパクトな設計(仕様は変更となる場合があります)

少ない労力で欲しい苗を、欲しい時期に、欲しい分だけ

『オアシス式育苗機 苗キューブ』では、キャベツ、レタスなどの葉菜類、ナスやトマトなどの果菜類の苗が育てられます。
育成期間は、葉菜類なら14日、果菜類なら18~20日程度で可能で、露地栽培やハウス栽培に比べ短期間で育てることができます。また、同じ日数で育つ苗であれば、数種類を一度に育てることも可能です。

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育苗中のブロッコリー(左)と白菜(右)。200株セルトレイ4枚分、最大800株育苗可能です

「操作は簡単です。セルトレイに培養土、種を入れて機械にセットするだけ。普段はタンクの水を補充するだけ」と槙さん。
室内で電源が取れる場所であればどこでも設置可能で、オプションのキャスターを付ければ女性やお年寄りの方でも楽に移動できるのもポイントの一つです。

更に、苗の品質にも注目して欲しいと槙さんは言います。

「専用の減菌培養土を使い、菌がつかない環境で育てているため病気になりにくく、健康な苗を育てることができます。実際に『オアシス式育苗機 苗キューブ』で育てた苗を農家の方に見ていただき、『これは良い苗だ』とお墨付きもいただいています」

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徒長もせず、葉肉も根巻きも良い苗が育ちます

植物工場のノウハウ、技術を集結した小型自動育苗機

「私たちは13年間、LEDを使用した完全閉鎖人工光型植物工場を研究・開発してきました。そのノウハウを良質な苗を求める小規模農家や種苗店のために活用できると考え、小型の『オアシス式育苗機 苗キューブ』を開発しました」研究、開発に携わった株式会社オアシスの野田 正実さんは話します。

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「植物工場では、LEDランプを使って植物が必要とする太陽光を再現しています。この技術を『オアシス式育苗機 苗キューブ』にも応用し、健康な苗の成長に本当に必要な光をLEDによって調光しています。更に弊社の特許技術を使って内部6面を反射板で覆い、全ての苗に効率よく光を当てています」

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光とともに欠かせないのが、風や水の適切な管理だと野田さんは続けます。

「苗にとって理想的なのは風通しのよい環境です。通常ならば葉から蒸散した水分で内部が蒸れやすくなりますが、独自の送風システムにより蒸れを防ぎ、植物の好む環境を再現しています。また、自動給水方式と自動排水システムで、苗に必要な水分を徹底的に管理しています」

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風を流し湿度をコントロールすることで栽培環境を整えています

植物に本当に必要な光、風、水を自動で管理するこれらのシステムは、長年植物工場の研究に携わってきた同社だからこそ実現できたと野田さんは言います。

「LEDを作っている会社に農業の知見があるとは限らないし、逆に農業のノウハウがあれば実現できる技術でもない。植物工場を13年間研究し、機械技術と農業技術の両方を持っている私たちだからこそ、植物が求めている環境を理解し、それを独自の技術によって再現できたのです」

【『オアシス式育苗機 苗キューブ』解説動画】

「日本の農家に、本当にいい苗を提供したい」

槙さんによると、『オアシス式育苗機 苗キューブ』を導入することで、小規模野菜農家や街の種苗店の生産性は大きく向上すると話します。

「農家さんは作付けのタイミングに合わせて欲しい分の苗を確実に作ることができるようになり、これまで苗を育てるためにかけていた人件費や時間、苗の購入コストを、本来の仕事や新たな作業に投入していただけます。街の種苗店さんは、契約している育苗農家の廃業や、異常気象による徒長や育成遅れなどでの入荷不足に左右されることなく、顧客の発注時期や発注数に合わせて、安定した苗数を用意することができます」

槙さんと野田さんは、「『オアシス式育苗機 苗キューブ』で、日本の農家に、本当にいい苗を提供したい」と口々にそう言います。

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各種の育苗の様子。徒長もなく均質に育苗できているのがわかります

「天候不順や高齢化に左右されず、高品質の野菜苗が簡単に手に入る環境を作り、農業界を元気にしたい。その目標を実現するために、引き続き機械技術と農業技術を活用し、『苗キューブ』の更なる高機能化や低コスト化の開発を続けます。また今後はさまざまな形態の農家や農業関係者のニーズに応える中型機や大規模育苗機を開発していきます」と、今後の展望を話してくれました。

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『オアシス式育苗機 苗キューブ』が日本の農業界で活用される日が来れば、農家が手軽に高品質の野菜苗を入手できるようになります。今まで以上にコストや人手、手間暇をかけられた日本の野菜は「苗半作」という言葉以上の品質アップが望めるかもしれません。

【問い合わせ】
株式会社ニチアツ
本社:大阪市西区西本町1-2-14 岡島ビル3F
TEL:06-6358-9901
製品に関するお問合せはこちら
苗キューブ担当者:槙 恒伸
TEL:090-2662-2302
E-Mail:maki730255@gmail.com

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