多品目栽培をするなら、1本は必ず常備しておくべし!
大学を卒業後に農業を始めて以来、10年以上にわたって『ダコニール1000』を愛用しているという鶴田さん。当時は登録作物が多いだけでなく、安価でどこでも手に入るという点に魅力を感じて使い始めたそうです。
落葉果樹の指導員を兼業するようになったタイミングで、ナスのみの単品目栽培を行ってきた鶴田さんですが、21年に農産物直売所が近所に設立されることを受け、19年から多品目栽培へ移行。現在はナスに加え、オクラやピーマン、ニガウリ、ズッキーニ、キュウリなどを栽培していますが、そこで改めて『ダコニール1000』の魅力に気づいたといいます。
「1家に1台じゃないですけど、たくさんの農作物を育てるのであれば常備しておいたほうがいいでしょうね。使う予定がなくても、私は常に切らさずストックしているんですよ」。鶴田さんのこの言葉通り、『ダコニール1000』は特に、多品目栽培で有効だと言えるでしょう。
「単品目の栽培を続けていけば、自然とその作物に対する病害防除の知識・ノウハウが蓄積されていきますが、多品目となるとそうはいきません。70種類以上の作物、およそ180種類の病害に登録されている『ダコニール1000』であれば、これ1本でさまざまな病害を未然に防ぐことができるのです」という鶴田さんの言葉が、その汎用性と効果の高さを物語っています。
数多くの病害に登録があるから判別が難しい場合も安心
「多品目栽培をするなら、これは必須アイテムだと思います」という鶴田さんの言葉を裏付けるように、メーカーである株式会社エス・ディー・エス バイオテックの担当者も、幅広い菌に効果を発揮するオールマイティさこそ、『ダコニール1000』が長年にわたって生産者から選ばれている所以だと語ってくれました。
このほか、トマトであれば葉かび病とすすかび病、キュウリであればべと病と褐斑病、炭疽病など、見た目だけでは判別しづらい病気も数多くありますが、発病前~初期に散布することでまとめて予防効果が期待できるというところも、180種類の病害に登録されている『ダコニール1000』ならではの強み。多品目の栽培をするとなると、すべての作物に対し、深い専門知識を身につけることは決して容易ではありません。だからこそ、幅広い作物、病害に登録されているという点が、大きなメリットとなるのです。
ただし、『ダコニール1000』は殺菌剤、つまり病害を未然に防ぐ予防を目的とした製品であることを忘れてはなりません。病原菌の胞子発芽と胞子形成をブロックするものなので、発病後に効果が期待できるのは被害の拡大を抑えるだけ。もちろん、それも大切なことですが、やはり早めに散布して病気の初発を抑えることが本来の使い方です。
同社営業部の担当者は、「治療剤は使って症状が改善されれば一目で分かりますが、予防散布は効果が見えづらいぶん疎かにされがち。そこが、メーカーとしては辛いところです」と笑いますが、私たち人間の話に置き換えると、新型コロナウィルス対策としてマスクをしたり、ソーシャルディスタンスを意識したり、うがい・手洗いを徹底しています。
病気にかかってしまった後で治療をするのと、予防するのとではかかるコストもまったく違います。また、他に感染させるリスクも下がります。それは、農作物でも同じこと。自分事に置き換えて考えてみれば、予防の重要性は自ずと理解できるはずです。
予防こそが農作物を健康に育てるためには何よりも大切
病害が出てから使う治療剤と『ダコニール1000』での予防では、もうひとつ決定的な違いがあります。それは、使い続けるうちに殺菌剤が効きにくくなる薬剤耐性菌。いくつかの治療剤では薬剤耐性菌の発生リスクが高く、十分な効果が得られない事例が報告されているのに対し、『ダコニール1000』の有効成分TPNは販売開始から50年以上が経った今もなお、耐性菌が問題となった報告は一切ありません。だからこそ、まずは予防を徹底し、治療剤はいざという時のみにとどめることが、健康な農作物を育てるためには大切です。
病害は単発で出るよりも、同時多発的に発生するケースのほうが多いもの。そのすべてを的確に診断し、対処するのは決して簡単ではありません。多品目栽培になればなおさらです。すべての分野で医師になることは難しくても、予防を徹底することは誰にでもできます。そこに気づくことができれば、これまでよりもっと楽しく、効率的に農業を営むことができるようになるでしょう。
【問い合わせ】
ダコニール普及会
クミアイ化学工業株式会社・住友化学株式会社
(事務局)株式会社エス・ディー・エス バイオテック
東京都千代田区神田練塀町3番地AKSビル
TEL:03-6867-8320 FAX:03-6867-8329
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