気になる平均年収は? スイカブランドの金字塔『尾花沢すいか』で“稼ぐ”! 就農&移住の手厚い支援制度とは

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気になる平均年収は? スイカブランドの金字塔『尾花沢すいか』で“稼ぐ”! 就農&移住の手厚い支援制度とは

気になる平均年収は? スイカブランドの金字塔『尾花沢すいか』で“稼ぐ”! 就農&移住の手厚い支援制度とは
最終更新日:2020年09月28日

新規就農者にとって最も重要なのは「農業で生計を立てること」。
せっかく農業を志しても収入がままならないようでは継続することは難しいでしょう。
また、家賃をはじめとした生活費、農業機械などの初期投資費用も不安要素の一つです。
そこでご紹介するのが、山形県尾花沢市の支援制度です。
全国的に知られるブランドスイカ『尾花沢すいか』農家として生計を立てながら充実の暮らしを叶えるメソッドを生産者、新規就農者、行政の視点で探ってみました!

雪とスイカと花笠のまち『山形県尾花沢市』ってこんなところ

山形県最北東に位置する尾花沢市。
東北5大夏祭りの1つに数えられる「山形花笠まつり」の花笠音頭発祥の地であるこの街には1万6千人ほどの住民が自然と共存しながら暮らしています。
周囲は奥羽山脈や出羽丘陵などの山々に囲まれ、盆地を形成している同市。

実はこの地形こそが同市を象徴する名産品『尾花沢すいか』を始め、『尾花沢牛』、『尾花沢そば』など豊かな農畜産物を育む秘訣です。

中でも夏スイカの生産量日本一を誇る『尾花沢すいか』は、冬にもなると積雪2メートルにまで及ぶ雪によってもたらされる豊かな水と奥羽山脈から吹き下ろされる冷たい風、昼夜の寒暖差がみずみずしい甘さとシャキッとした食感を生み出しています。

一度食べたら忘れられないその美味しさは、スイカ栽培に惜しみなく愛情と情熱を注ぐ生産者によって大切に育まれ、継承されています。

約50年前に栽培が始まったスイカ農家の強みとその魅力について、若手生産者の代表格である山平農場の菅野喜広(すがの・よしひろ)さん(36歳)に伺いました。

おもしろい、楽しい、稼げる。『尾花沢すいか』の魅力

山形県尾花沢市のスイカ農家菅野喜広さん

スイカ農家の若手生産者の代表格である山平農場の菅野喜広(すがの・よしひろ)さん

「スイカ栽培を始めた理由は、夏場にしっかり稼いで冬、大好きなスノーボードをとことん楽しむためです」と、話す菅野さん。

水稲とキュウリ栽培を手がける家業を継ぐ際、お兄さんと共にスイカ栽培を始めたのが今から13年前のことです。

「当時すでに『尾花沢すいか』はブランドとして確立していたので、それに乗っかるかたちで始めたのがきっかけです。先人たちのスイカ作りにかける努力によって積み上げられたブランド力のおかげで今の自分たちがあると思っています」。

約3haのほ場で年間約2万玉の『尾花沢すいか』を出荷する菅野さんは、ベテラン農家に教えを乞いながら技術を磨き、今では品質、収量共にトップクラスを誇る生産者として成長。

そんな菅野さんがスイカづくりをするうえで大切にしているのが栽培の「徹底管理」です。

徹底管理された菅野さんのスイカ畑のスイカ

徹底管理された菅野さんのスイカ畑。スイカが日焼けしないように藁を被せています

「春の定植から夏まで、毎日欠かさず畑に足を運ぶこと。スイカの生育状態のチェックはもちろんですが、些細な変化に気付き、それに応じて灌水かんすい、消毒を行うことです。どの農作物にも言えることですが、作物は手を掛ければ掛けた分だけちゃんと応えてくれます。それがおもしろさでもあり、楽しさでもあるのではないでしょうか」。

夏に収穫の最盛期を迎える『尾花沢すいか』は短期集中栽培であるため、夏にガッツリ稼いで冬場は自分の時間に充てることができるのも魅力の1つです。

スイカ農家の平均収入は新米でも約300万~500万円、ベテランになると数千万円という数字がそれを裏付けています。

「短期集中とはいえ、毎日畑に通うのは大変なことです。でも、その分秋以降は趣味や、やりたいことに時間を割くことができます。働いた分だけ収入としてしっかり返ってくる『尾花沢すいか』は、キツイ、休みがないとされる農業の働き方にも一石を投じると感じています」。

そんな菅野さんのもとで、新規就農者として研修を積んでいるのが就農1年目の高橋晋矢(たかはし・しんや)さん(29歳)です。

2020年2月に新庄市から移住し現在、スイカ農家になるべく日々研修を受けている高橋さん

2020年2月に新庄市から移住し現在、スイカ農家になるべく日々研修を受けている高橋さん

山形県新庄市で技術職として多忙な毎日を送る中、結婚を機に人生を見つめ直した高橋さんが以前から興味が合った農業の道に進むことを決意したのが2年前のこと。

しかし、非農家出身である高橋さんにとって新規就農はハードルが高く、お金の面でも不安があったと当時を振り返ります。

「いくら国の支援があっても、自己資金がないようでは新規就農は難しいというのが正直な感想でした。そんな時、『マイナビ就農FEST』で尾花沢市のブースで菅野さんに出会い、同時に市独自の支援制度があることを知りました。この支援制度ならやっていける! と、就農を決意しました」。

高橋さんの背中を強く押した制度が「尾花沢市元気な農業支援事業」です。

具体的な支援内容を紹介しましょう。

新規就農者の強い味方!市独自の手厚い支援制度「尾花沢市元気な農業支援事業」

新規就農者として移住する人の多くは、国の支援事業「農業次世代人材投資支援事業(準備型)」を利用します。

最長24ヶ月、年間150万円の支援を受けることができ、農業を志す人にとって大きな支えになっています。

それに対し、より深く就農者に寄り添い、経済的な支援を具体的に行うのが「尾花沢市元気な農業支援事業」です。

尾花沢市元気な農業支援事業

■対象者:市外から移住し農家を目指す方で市の推奨する農家で研修生として指導を受ける方
■期間:最長24ヶ月
■特徴:家賃や車両、さらには燃料費など生活するうえで欠かせない部分を補っている
■支援内容

  1. 生活費
  2. ⇒10万円/月(夫婦で研修を受ける場合は1.5倍)

  3. 住居費
  4. ⇒上限3万円/月 貸家、貸部屋の家賃補助

  5. 車両代
  6. ⇒4万円/月 リース、レンタカーの賃借料補助

  7. 燃料費
  8. ⇒1万円/月 車両の燃料を補助

尾花沢市元気な農業支援事業についてはこちら

「新規就農者にとって最も大切なのは生活の基盤を整え、農業者として経営を安定させることです。せっかく尾花沢市を選んでいただいたのに経済的な理由で断念してほしくないと言う思いから制定しました」と話すのは『尾花沢市農林課』の豊島崇(とよしま・たかし)係長。

尾花沢市農林課』の豊島崇さん

現場の生産者様の声を反映させて、今後もよりよい支援制度を制定していきたい。と今後の展望も語ってくれた豊島さん

支援金額の合計額をみると、国の支援事業以上に充実しているだけでなく、家賃や車など生活するうえで欠かせない部分を補っているのが特徴です。

「露地栽培である『尾花沢すいか』は、水稲や施設野菜とは異なり、設備投資が比較的安価で済む作物です。そうした意味でも新規就農者にとって就農のハードルが低いと言えます。行政として生活面をサポートすることで生産者を育てていきたいと考えています」(豊島さん)

また、受け入れ先農家である菅野さんは他市町村から移住してきた高橋さんを始め、研修生には感謝しかないとその思いを語ります。

「スイカならどこにも負けませんよ」と自身の畑の前で笑顔の菅野さん(右) 高橋さん(左)

「スイカならどこにも負けませんよ」と自身の畑の前で笑顔の菅野さん(右) 高橋さん(左)

「研修生の中には関東や九州から来てくれた方もいます。知識も経験もゼロの状態からスイカ栽培に従事してくれるその姿勢には感謝と尊敬しかありません。そんな素晴らしい方々を地域として大切に育て、応援していく必要があります。まだ経験の浅い自分が教えるなんておこがましいこと。共に『尾花沢すいか』を作り、農業の楽しさを伝えてきたいですね」。

菅野さんのもとでスイカ栽培の技術を学ぶ高橋さんは、移住してまだ半年ではあるものの、すでに「この地で尾花沢すいかの生産者として独立します」と、その決意を力強く話します。

その理由を尋ねると「楽しくて仕方がないから」とのこと。

『尾花沢すいかの魅力』はこの一言に尽きるのかも知れません。

取材終了後、『尾花沢すいか』のフレッシュな美味しさに舌鼓を打つ取材陣に「美味しいでしょう?スイカならどこにも負けませんよ」と、笑顔を向けた菅野さんと高橋さん。

菅野さんが育てた尾花沢スイカ。とても大きくカタチも整い、赤い果肉がとても美味しそうです

直径30cmを超えるほどの大玉の尾花沢すいか。徹底した栽培管理の賜物です

日本一のスイカをあなたの手で育ててみませんか?

新規就農者への手厚い支援制度と生産者の緩みないスイカ作りの情熱が、農業人としての道を支えてくれることでしょう。

お問合せ先

〒999-4292
山形県尾花沢市若葉町1丁目2番3号

尾花沢市 農林課
電話:0237-22-1111 FAX:0237-22-1237

尾花沢移住サイトもご覧ください


山形県尾花沢市移住支援サイト IJUするなら尾花沢

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