イチゴ通年栽培の成功はハウス被覆材で決まる? 大規模農業法人が信頼する梨地タイプ農POフィルムの実力

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イチゴ通年栽培の成功はハウス被覆材で決まる? 大規模農業法人が信頼する梨地タイプ農POフィルムの実力

イチゴ通年栽培の成功はハウス被覆材で決まる? 大規模農業法人が信頼する梨地タイプ農POフィルムの実力
最終更新日:2020年11月16日

作物の収量と品質を左右するハウス環境。中でも農POフィルムをはじめとする被覆材は、自然の恵みである太陽光をコントロールするために欠かせない存在です。このほど、強度と機能性に定評のある農POフィルム『花野果®(はなやか)』が、新たな生産体制のもと新配合の『花野果®蒼天(そうてん)』としてリニューアル。さらに「散乱機能」を付加した梨地タイプの『花野果®Sun-X(サンクロス)』が登場しました。梨地タイプのフィルムを導入する栃木県の農業生産法人へ話を伺うと、光環境を最適化することの重要性と、同フィルムの貢献ぶりが見えてきました。

四季を通して太陽光とうまく付き合うことが重要

1968年以降、イチゴの収穫量全国一位を誇る栃木県(栃木県公式HPより)。宇都宮市に拠点を置く株式会社Farm大越は、半世紀にわたってイチゴを栽培している農業生産法人です。栽培面積は約1.5ha。ハウス48棟で高設を含めた不耕起栽培で減農薬のイチゴを生産しており、主力の「とちおとめ」「紅ほっぺ」「かなみ姫」をはじめ、2020年に市場へ初出荷された栃木県の新品種「とちあいか」など13品種を、大手スーパーなどへ通年出荷しています。

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Farm大越の皆さん

「イチゴの通年栽培・安定出荷には、ハウス資材の選定が重要です」と同社営業本部長の大越匡益さんは話します。同社では2015年に全ハウスのフィルム資材に散乱機能のある梨地タイプを導入しました。

「光合成のために太陽光はできるだけ取り込みたいので、被覆やカーテンで遮るのではなく、いかに散乱させて増幅させるかを重視しています」と話すのは、匡益さんの兄で農場管理本部長の大越剛さん。近年は夏場の日差しが強すぎて、遮光によって光量と熱のバランスを取ることが難しくなっています。夏の強烈な光や急激な変化を和らげ、冬は可能な限り光を取り込むことが狙いです。

ハウス被覆材を従来の透明フィルムから梨地タイプに切り替える際、同社が選んだのが、住化積水フィルム株式会社の塗布型長期展張用農POフィルム『花野果®』でした。

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圃場を案内してくれた大越剛さん(中)

梨地タイプの最新版『花野果®Sun-X』の実力

住化積水フィルム株式会社は、2018年に住友化学と積水化学工業両グループのポリオレフィンフィルム事業を行う子会社の経営統合によって誕生。技術力とマーケティング力を駆使して、塗布型長期展張用農POフィルム『花野果®』のリニューアルに取り組んできました。

新配合によって透明性をアップ、強度をさらに高めた『花野果®蒼天』として、より優れた作業性・保温性・流滴性を実現。その基本性能に光の散乱機能をプラスしたのが、梨地タイプの『花野果®Sun-X』です。透明タイプの蒼天と同程度の光線透過率で太陽光線を取り込むため、作物の育成が阻害されることはありません。

「農業は安定的に同じものを作らなければなりません。これまで『花野果®』の梨地タイプで収量が取れているので間違いはありません。今後もこのフィルムでもっと収量が上がる管理を考えていきたいです」と、匡益さんはメーカーへの信頼を語ります。

「農業環境が年々厳しくなっていく中で、夏場の日光を和らげたいという声はとても多いです。梨地タイプの『花野果®Sun-X』は、生産者さんのご要望に応えて開発しました」とは、住化積水フィルム関東営業グループの鈴木悟さん。柔らかな光で葉やけや高温障害を抑制するため、育苗ハウスや夏秋栽培トマトなど果菜類の選択肢として梨地タイプの需要が上がってきています。

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『花野果®Sun-X』の特徴を語る鈴木さん

夏場は冷涼な日光市の高原で育苗をして、冬は日照量の多い宇都宮で収穫してきたFarm大越でも、近年の気象現象に対応して育苗から収穫まで宇都宮のハウスでの環境制御へ移行を進めているところです。築約10年の育苗ハウスもまた透明フィルムから梨地タイプの『花野果Sun-X』へ張り替える予定です。

次世代農業を支える機能性フィルムの可能性

Farm大越では、最盛期は15人で200コンテナのイチゴを摘むそうです。そうした中、梨地タイプのフィルムは、収穫作業の効率化にも貢献しているといいます。

「ハウス内の温度や光にムラがないので、収穫のタイミングが一斉に揃います。天候が急激に変化しても実がすぐに赤く色づくこともないので、あと何日採らずに置いておけるのか予測しやすく、作業を組み立てやすくなりました」と、収穫チームの従業員も太鼓判を押します。柔らかい光は作業者にもやさしく、身体への負担軽減や作業の効率アップにも効果が出ています。

「ハウスの中は乾燥と湿潤を繰り返す過酷な環境です。変化の波はできるだけ抑えたいけれど、ハウスごとに管理を変えるのは大変です。現在、仮にAとBのハウスが100m以上離れていてもほぼ同じ設定で管理できているので『花野果®Sun-X』がハウス内の環境の安定化に有用なことがわかります。ハウスの棟数が多いほど管理を効率化できますね」と、匡益さんはデータをもとに効果を語ってくれました。

Farm大越が目指しているのは、収益性の高い農業です。一般企業と同じように生産したもので収益を上げて事業を運営していくために、各工程のスペシャリストを育成して生産から販売まで一貫して自社で行える事業モデルをつくる方針です。

「生産設備の部材からハウスの仕様まで自社で決めて、従業員が建てることも考えています」と匡益さん。そのために、フィルムはしなやかなほうが張りやすく結果的に耐久性も得られます。その機能性を備えた『花野果®Sun-X』を作業性でも高く評価しています。

「今後、農業環境はさらに厳しくなると予測される中、住化積水フィルムとしても機能性を持たせたフィルムの開発に力を入れていきます。地球環境に即したフィルムを提供し続けたいです」と鈴木さん。
リニューアルされた『花野果®蒼天』と梨地タイプの最新版『花野果®Sun-X』によって、次世代の農業を機能性で支えます。


【問い合わせ】
住化積水フィルム株式会社
https://www.ss-film.co.jp/
営業本部 農材事業推進部
東京都台東区秋葉原5-9明治安田生命ビル
TEL:03-6260-8621

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