日本一のお茶「八女茶伝統本玉露」の神髄と楽しみ方に迫る|マイナビ農業

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日本一のお茶「八女茶伝統本玉露」の神髄と楽しみ方に迫る

日本一のお茶「八女茶伝統本玉露」の神髄と楽しみ方に迫る

日本茶は世界に誇れる日本の文化。しかし日本人の生活から急須でお茶を淹れる習慣が失われつつあります。そんな中で、100年後の日本茶の存続をかけてブランディングに取り組んでいるのが「八女茶」で知られる福岡県八女市です。八女茶の茶葉生産量は全国のわずか2.2%と希少、かつ高級な玉露の産地であることを強みに品質を極限まで高めて、海外戦略に打って出ました。その中心となっているのが同市職員の椎窓孝雄さんです。栽培、製茶、淹れ方まで磨きをかけた「八女茶」が「奇跡の一滴」と呼ばれるゆえんを探ります。

世界に認められた「八女茶伝統本玉露」とは

「八女茶伝統本玉露」の産地、福岡県八女市は『日本書紀』にも記述のある山間の里です。この地で、日本最多150名のつくり手たちが持てる技術と情熱を注ぎ、生産しています。

日光を当てて栽培された茶葉は煎茶に、新芽が出てから茶摘みまでの一定期間被覆栽培された茶葉が高級な玉露になります。なかでも最高峰の『八女伝統本玉露』は、被覆方法に4つの決まりがあります。茶樹を直接覆わず「棚をつくる」、枝葉を刈らずに伸ばす「自然仕立て」、藁などの「天然素材」を使い、機械を使わず「手摘み」することです。

八女茶

日光を遮ることで新芽がゆっくり伸びてうまみとコクを蓄えます

これらの決まりを守って栽培された『八女伝統本玉露』は、現在4つの賞と認証で「日本一」と称賛されています。知的財産である「GI」(地理的表示マーク)を取得。「全国茶品評会」で20年連続日本一を受賞。2019年の「日本茶アワード」は初出品で日本茶大賞。パリの日本茶コンクール「Japanese Tea Serection Paris2019-2020」では玉露・抹茶部門のグランプリを獲得。日本はもとより世界で最高峰の玉露として認められています。

2016年から、八女市は100年先を見据えた「八女茶」のブランディングに取り組んできました。この活動は単なる「八女茶」のプロモーションにはとどまりません。「日本茶」が100年後も確固たる存在であるために、関係各団体による八女伝統本玉露推進協議会を組織して大胆な海外戦略に打って出たのです。技術指導に立ち上がったのは、八女市農業振興課の八女茶技術員である椎窓孝雄さんです。

八女茶

海外遠征する八女茶ブランディングチーム。一番右が椎窓さん

世界で認められる品質を実現するためには、外国人が苦手とする日本茶の生臭さと雑味を極力なくさなければなりません。旨味を高めると雑味が増える。相反する課題を克服するために、栽培、製造、淹れ方まで究極の方法を追求し、日本茶をワインのように楽しむものへと昇華させました。

そのお茶を、現代フランス料理界の重鎮に披露した際、シェフ自らスマホを取り出して椎窓さんの所作を撮影したという逸話が残っています。以来、ニューヨーク、香港、サウジアラビア、福岡、東京で外国人へのプレゼンテーションを成功させてきました。そして、いよいよ日本で「八女茶」のブランディングを本格化させる時が来ました。

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日本一の「八女茶」を究極の淹れ方で味わう勉強会

去る2020年11月17日(木)、椎窓さんを講師に迎えて「『八女伝統本玉露』勉強会」が、東京・人形町にて開催されました。参加者は、料理教室主宰、野菜ソムリエ、現役農家など、食に造詣の深い主婦層です。『八女伝統本玉露』についての講義の後、参加者に八女茶をテイスティングしてもらい、その味わいの表現を参加者に考えてもらいました。

八女茶

1杯目は「八女煎茶スパークリング」。1時間程度水出しした八女茶のボトルを上下に静かに回転させて濃度を均一にして炭酸を充填。シャンパングラスに注がれた萌黄色のお茶に目を見張ります。

八女茶

2杯目は「八女ほうじ茶氷締め」。八女ほうじ茶を蓋なしの急須に入れ、熱湯を注いで40秒蒸らして抽出し、氷を満杯に詰めたジャグに入れて一気に冷やします。ワイングラスに注がれた琥珀色の液体は光を集めてゴールドに輝きます。

“ふくよかな丸みと甘みがあり、筑前煮などのだし醤油味との相性もよく、ジビエ、キノコ、根菜、栗、チョコレートなどを合わせたい。ソルベの代わりに口の中をリセットして
くれる”参加者の声が、椎窓さんの発想をさらに広げます。

八女茶

最後は、自分で淹れる『八女伝統本玉露急須茶』です。特注の茶器を使用して体験してもらいました。急須は小さければ小さいほど、おいしい玉露が淹れることができます。
今回は2人分を淹れます。一煎目は、八女伝統本玉露4.00g、湯量65cc、温度40℃、抽出時間2分15秒です。60℃のお湯を湯冷ましに入れ、湯のみに移し、湯のみから急須にゆっくり注ぎます。この時点でお湯の温度は40℃になります。湯冷ましと湯のみに残った水を拭き取り、抽出したお茶を湯冷ましにあけて濃度を均一にしてから、湯のみへまわし注ぎ、澱(おり)は注がずに残します。

八女茶

「究極のお茶は無色です」と椎窓さん。それでいて花のような香り、出汁のような旨味とコクが感じられます。5煎楽しめるお茶ですが、今回は2煎後の茶葉を岩塩や塩ポン酢と合わせて食べてみる試みも。急須から取り出した茶葉の鮮やかな緑色に驚きの声が上がっていました。

参加者からは「お茶の既成概念が打ち砕かれた」「雑味を入れないためのすべての工程が勉強になった」「手間ひまかけた芸術品」などの感想が寄せられ、全員満足の勉強会となりました。
何よりも感銘を受けたのは、市役所の職員でありながら、革新的な発想で世界へ打って出た椎窓さんの八女茶に対する情熱かもしれません。

八女茶

唯一の販路は公式オンラインショップ

『八女伝統本玉露急須茶』は全国の日本茶の全生産量83500tのうちわずか0.013%。厳選された茶葉だけをブレンドした希少なお茶です。一番茶のみ、先端の一針二葉を潰さないようにそっと手摘みします。茶を揉む工程でもできるだけ圧力をかけません。淹れるときも急須の中の茶に刺激を与えないように低温でゆっくりと静かに。その所作の美しさも勉強会にて丁寧に椎窓さんが伝えてくれました。

八女茶

「日本茶のカテゴリーを越えた究極の八女茶を是非体験してみて下さい!」と椎窓さん。
先ごろ、全六種の茶葉を取り揃えた『八女伝統本玉露』公式オンラインショップが、唯一の販路としてオープンしました。ハレの日や特別な時間に、大切な人と、心を込めて淹れた究極のお茶を楽しんでみてはいかがでしょう。

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【お問い合わせ】
八女市 建設経済部 農業振興課 農産園芸係
〒834-8585 八女市本町647
「八女伝統本玉露」公式HP

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