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「小麦はコメの3倍以上もうかる」 反収599キロを達成できた訳

窪田 新之助

ライター:

「小麦はコメの3倍以上もうかる」 反収599キロを達成できた訳

滋賀県近江八幡市で水田220ヘクタールを経営するイカリファームが栽培で注力するのはコメではなく小麦。全国で「捨て作り」と揶揄(やゆ)されているのを否定するかのように、代表の井狩篤士(いかり・あつし)さんは「コメの3倍以上もうかる」と主張する。2020年産は超強力(きょうりき)品種「ゆめちから」で10アール当たり599キロ、強力品種「ミナミノカオリ」で560キロを達成した。高い収量ともうけの秘密に迫る。

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稲作から麦作は始まっている

「ゆめちから」

イカリファームの青々とした2020年産「ゆめちから」の畑(左)

「収穫中にコンバインが全然前に進まへんのですよ。例年になく遅いと思ったら、この収量ですからね」
井狩さんは豊作を実感した時の様子をこう振り返った。

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