山下朝史さんとはどんな人物か
「好きな時に、好きな野菜を、好きなだけ、好きな値段で売る」
こんなわがままな農家がいるでしょうか。この農業が通用する世界を作り出したのが、パリから車で30分ほどの郊外の村、シャペ村にある山下農園の山下朝史さんです。
山下さんは1953年、東京都の中野で生まれました。23歳で美術を学ぶためにフランスへ留学し、音楽、ダンス、ゴルフのインストラクター、盆栽のレンタルや販売などさまざまな職業を経験したのち、43歳の時、独学で農業を始めました。後で知ったことですが、山下さんの性格は、とことん極めるタイプで、どれもプロとして認められていたようです。現在は、フランスで有名な日本人の一人となっています。
山下さんは間違いなく、私の農業人生に影響を与えた人物の一人です。