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ブランド牛「飯舘牛」復活へ。低コストで丈夫なパイプハウス牛舎がもたらす、最適な生育環境の姿

ブランド牛「飯舘牛」復活へ。低コストで丈夫なパイプハウス牛舎がもたらす、最適な生育環境の姿

生き物が健やかに育つ環境を整えることは、畜産農家にとって重要な課題です。そこでカギとなるのが畜舎ですが、国内には畜舎建設の専門業者は存在しないほか、畜舎として建造物を建てるには膨大な費用が掛かるのが現状でした。そんな畜産業界の救世主ともいえるのが、株式会社アシストジャパンが提供するオーダーメイド設計の農畜産ハウス『シラオイハウス』です。東日本大震災からの復興に向け、大きな一歩を踏み出した畜産農家の導入事例から、ハウスの画期的な仕組みをご紹介します。

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飯舘牛を絶やさぬために。避難先から帰村を決意

福島県相馬郡飯舘村の特産品の一つである飯舘牛は、高い品質を誇るブランド牛として市場から評価を集める黒毛和牛。同村の佐藤一郎さんは、祖父の代から和牛繁殖の畜産業を営む3代目です。現在は村議員として活動しながら、計100頭(母牛26 頭、子牛26 頭、育成牛48 頭)の牛を飼養しています。

かつて村内では繁殖・肥育農家を含め、228軒もの育牛農家が約2800頭の牛を飼っていましたが、2011年3月11日に発生した東日本大震災による原発事故の影響で、飯舘村は計画的避難区域に指定され全村避難に。多くの育牛農家が離村とともに廃業や他地域への移転を余儀なくされました。

避難解除後は村民の3割弱が村に戻るなど、復興への歩みが進んでいるものの、同村で営農を再開した育牛農家はかつての数には程遠いのが現状です。そうした中、避難先の福島県相馬市へ牛とともに移り住んだ佐藤さんは、移住後も同村での営農再開を信じ、古い畜舎を自身の手で改築しながら飯舘牛の繁殖に尽力してきました。

「相馬市での避難生活は6年に渡り、生活基盤も整いつつありました。しかし、飯舘牛は飯舘村で繁殖し、肥育して出荷してこそ。生まれ育った村の宝を絶やさぬわけにはいかないと、帰還を決意しました」(佐藤さん)。

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帰村の経緯を語る佐藤さん

震災から6年後に飯舘村へ戻った佐藤さんですが、その間放置されたかつての牛舎は老朽化が進み、震災以前の状態に戻すには容易ではありませんでした。飯舘牛絶滅の危機を深刻に受け止めた国や村は、被災地域農業復興総合支援事業として新たな畜舎建設を採択。これにより、佐藤さんは営農再開の一歩を踏み出すに至ります。

「限られた予算の中で牛の生育に最適な畜舎を建てるにはどの業者に依頼すべきか模索する中、避難先の同業者の多くが、株式会社アシストジャパンの畜舎で飼養しているのを目にしました。これまでの畜舎とは根本から考え方が違っていたことに驚きました」。

そのハウスの名は『シラオイハウス』。佐藤さんはこのハウスに再起を賭け、2019年から故郷での営農を再開しました。

『シラオイハウス』畜舎が選ばれる3つの理由

株式会社アシストジャパンが手がける『シラオイハウス』は、飼養する家畜に合わせて面積や間取りなどを計算したオーダーメイド設計の農畜産ハウスの総称です。豪雪地帯で知られる北海道白老町が起源の『シラオイハウス』は、雪への対策も万全。現在は積雪地帯だけでなく、台風の多い地域への設計、施工も得意としています。その大きな特長は、次の3点が挙げられます。

1.頑丈なつくり

大口径48.6φ、2.4mmの肉厚の亜鉛メッキ鋼管を使用。足場パイプにも使用される丈夫さが特長で、防食性、耐久性にも優れています。一般的な農業用ハウスはくさびを使って結合部分を留めるのに対し、『シラオイハウス』は溶接することで強度を高めます。外観も鉄骨と同じ切妻屋根タイプなので見栄えも良く、高勾配の傾斜があるため、従来の平屋根型とは異なり、雪が積もる心配もありません。

2.コストパフォーマンスの高さ

耐用年数30~40年と、鉄骨とほぼ変わらない高い耐久性を誇りながら、費用は鉄骨と比較して1/2以下。鉄骨構造では坪単価30万円のところを、約15万円の費用で済んだ事例もあるといいます。

3. 導入しやすい

鉄骨や木造と大きく異なる点として、杭を地中に打ち込む『シラオイハウス』は、基礎を必要としません。そのため、農業用ハウスとしての建築が可能で、手間と費用がかかる建築確認(注1)が不要。導入がスムーズです。
(注1)各自治体によって建築確認の仕様は異なります。

佐藤さんが管理する母牛舎兼育成舎は、間口16.4m×奥行55.2m×肩高さ3.8m。実際に見ると屋根が高く、開放感があります。取材に訪れた3月中旬は風がとても強い日でしたが、シートで覆われた畜舎は風の影響をほとんど受けず、牛たちが美味しそうに餌を食む姿が見られました。天候に左右されない『シラオイハウス』は牛の生育に最適と、佐藤さんは評価します。

「従来の畜舎は吹きさらしで、夏の暑さや冬の寒さは牛にとっても農家にとっても過酷なものでした。『シラオイハウス』は機密性がありながら、屋根が高いことで空気がこもらず、一年を通して最適な環境を整えることができます。その効果もあり、牛の病気予防にもつながっていると実感しています」。

鉄骨や木造で同じ規模・仕様の畜舎を作るとなると、建造物扱いとなり、費用もかかる上、複雑な建築確認をクリアする必要があります。とはいえ、一般的な農業用ハウスで用いられる細いパイプで畜舎を作るのは、強度面、高さ、開口部の狭さなどで懸念が残ります。

これに対し、『シラオイハウス』は、独自の大口径亜鉛メッキで強度と耐久性を作り、天井3.2m~5.5m、ハウス肩高2.5m~3.5mを実現。屋根と四方にシートをかけるのは従来の園芸用ハウスと同じですが、断熱性の高い屋根材を使用していることに加え、天井高の高さにより空気層が多いため快適な温度管理が行えることから、家畜を熱害や寒害から守ることができます。

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天井高などにより、適切な生育環境を実現した畜舎

飯舘牛の未来を支える、株式会社アシストジャパンの確かな技術

株式会社アシストジャパンは設計から施工、アフターフォローまで一貫して行っています。そのため、さまざまな要望へ柔軟に対応できるのが強みと、同社の高橋健二さんは話します。

「家畜の種類や飼養頭数によって、畜舎への要望はさまざまです。そうした細かいニーズに対応することで、日本の畜産業を支えるお手伝いができればと考えています」(高橋さん)。

現在、飯舘村では相馬市から移住した繁殖農家2軒の営農開始への準備が進んでおり、その畜舎も同社が施工。導入した畜産農家間では高い評価が口コミで広がっており、いかに同社の『シラオイハウス』が優れているかを物語っています。

同社の技術とノウハウにより、ハード面が整いつつある飯舘牛復活への道のり。佐藤さんは「今後は雇用の受け皿を作り、担い手を育成することが課題になっていくでしょう。そのためにも行政や株式会社アシストジャパンの協力を得ながら、飯舘牛の復活に向けて頑張っていきたいですね」と、力強く意気込みを語ってくれました。

一部報道によると、農林水産省は「規模拡大のために新たな畜舎を建てたいが建築コストが高い」などの現場の声を受け、令和3年度より畜舎内の滞在時間の制限や避難経路の確保など、安全性を担保した計画を都道府県が認定すれば、建築基準法を適用せずに畜舎を建築、利用できる特例を検討しています。こうした法整備も後押しとなり、全国の畜産農家の負担が軽減されることが期待されます。これに伴い、『シラオイハウス』もますます活躍の領域を広げていくことでしょう。

牛も、働く人も最適な環境へ。農家をアシストする同社は、今後も飯舘牛復活に向けて全力でサポートする方針です。

【問い合わせ】
株式会社アシストジャパン

https://www.assist-jpn.info/

◆本社
〒059-0642
北海道白老郡白老町字竹浦528-5

◆宇都宮支店 営業本部
〒320-0846
栃木県宇都宮市滝の原2丁目4-42
電話:028-635-8718
FAX:028-635-8778

HPはこちら
https://shiraoihouse.japan-as.com/

『シラオイハウス』の導入事例はこちら
https://www.assist-jpn.info/blog

WEBからの資料請求はこちら
https://assist-japan-shiryou.jimdofree.com/

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