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小さな生命と真剣に向き合う仕事が、地域の基幹産業の未来を支える

小さな生命と真剣に向き合う仕事が、地域の基幹産業の未来を支える

搾乳は一切行わずに、仔牛を育てることに特化した「預託牧場」をご存じでしょうか?地域の酪農の未来を担う重要な役割を果たしていますが、その存在はあまり知られていません。可愛くもありながら、生命の危険性も高い仔牛。その一頭一頭と向き合うことを選択した哺育と育成の専門牧場「クオリティ・オブ・ライフ」。創業から8年ほどで、実績の積み重ねと口コミだけで2800頭を預かるまで成長しています。伊東社長の「預託」に賭ける熱意とそこで働く従業員の思いを紹介します。

生後3日目から預かってなお、
死亡率1%未満を誇る預託牧場

「社名の【クオリティ・オブ・ライフ】という言葉には、私たちはもちろん、酪農家も牛にも生きがいを持ってほしいという思いを込めています」と語る伊東直樹社長。他の牧場から生後3日~12か月までの仔牛を預かり育成を請け負う「預託」専門の牧場です。「酪農という仕事は早朝から夜まで本当に忙しい。毎日搾乳で忙しいため、仔牛を育てるのに手が回らない農家も多いんです」。死亡などの原因で後継牛となれないケースは北海道で約7%と言われています。現在、同牧場で預かっている牛は約2800頭。その中で生後3か月未満の「哺育牛」が約600頭もの数に上る場所は道内でもトップクラス。生まれて間もない仔牛は免疫システムが成長していないため、病気になる可能性が高いのです。そんな幼い生命を数多く預かりながら同牧場の死亡率は1%未満に抑えられています。「生命を預かる、そして私たちに仔牛を託してくれた農家さんの経営すら担う仕事ですから責任が重いです。我々が仔牛の育成を行うことで、農家さんの労働・生活環境が改善されます。我々預託牧場と搾乳牧場の間で好循環が生まれれば、道東の基幹産業である酪農を支えることにつながると考えています」。

肉牛の畜産を営んでいた両親の基盤を生かしつつ、地域全体の未来を見据えて「預託牧場」の道を選んだ伊東社長

インターンシップに参加して
「社長の仕事にホレました」

AGRiiN(アグリイン)掲載中
インターンシップ情報&申込はこちら

栃木の農業大学校時代に「クオリティ・オブ・ライフ」で2度のインターンシップを経験して入社したという中村優花さん(22)。「私は元々、仔牛が好きでその育成に興味があって預託牧場に就職しようと決めていました。ネットでこの牧場を知って、とりあえず行ってみよう!と思って参加しました」。伊東社長の仕事ぶりを見て「この人は本当に仔牛のプロ!一頭一頭見ただけで、おかしなところにすぐ気づく。見る目が全然違いました。学校では親牛相手の搾乳や作業は教わりましたが、仔牛のことは全然学べなかったんです。ここで働くしかないと決めました」。2019年の4月から働き始めて2年が経過し、早くも哺育部門のサブリーダーを務めているそう。「毎日がとても充実しています。この牧場のスタンスは一人ひとりに仕事を何でもまかせてくれる、それがありがたいんです」。新しいことに挑戦することで、自分の知識や技術の幅がどんどん広がっていることを実感しているそう。「今、約150頭の哺育担当をしています。みんな個性があって可愛いです。一頭一頭、呼吸や糞の様子などをチェックするのは大変ですが、経験を積むほどハマっていきますね」。

生後3か月未満の仔牛を担当している中村優花さん。目指すは育成のプロフェッショナル

「もっと成長したい!」
意欲と元気があふれる職場

働く人がそれぞれに目標をもってエネルギッシュに仕事に励んでいるのも「クオリティ・オブ・ライフ」の特徴です。入社して半年ほどの藤肥優子さん(46)は他の預託牧場で10年勤務の後、転職したそう。「以前の職場は機械化が進んでいました。一頭ずつ大事に管理する場所で見極めのスキルを磨きたかったんです。経験はあっても牛を見る目はまだまだ。新人のつもりで頑張っています」。また熊本県出身の東翔大さん(20)は近隣の搾乳牧場からの転職組。「地元の学校で学んだものとは違う知識やスキルを求めて転職しました。ここで働き出して自分の力量不足を痛感しています」。自分が気づかなかった仔牛の異変を社長がすぐに見抜いてしまうことに驚いたそう。「『この子は大丈夫か?』と社長が言った仔牛が数時間後に倒れていたりするんです。着眼点が全く違うんですよね。今は社長から盗めるものは全部盗む!という気持ちです」。創業から8年の職場で働くメンバーは20代が中心。若い人がなじみやすい環境なのも嬉しいポイントです。

 「学ぶなら一度、地元を離れてやってみろ」という親戚の言葉もあり、北海道の地に渡った熊本県出身の東翔大さん

社員の仕事・生活環境への心配り
インターンシップで実情の確認を

自分たちが仕事で疲れ切ってしまっては、長く続けることはできないし、仔牛のためにもならないと話す伊東社長。「労働環境にはかなり気を遣っています。生き物相手なのでイレギュラーな日もありますが預託牧場は酪農業界としては勤務時間が規則的な方です。搾乳がないので、一般の農家さんで当然となっている早朝作業がない点が身体的に楽かもしれません」。また休日は週休2日制(月8日)としていて、有給を含めると年間115日の休日を設定。自社の社員にも人生を楽しんでもらいたいと考えているそうだ。「1頭ずつしっかり目を配ることが大切な仕事なので、その分、人手が必要となります。経営者としては頭を悩ませている部分ですね」。預託専門の牧場がそれほど多くないため、その存在や仕事内容を知らない人も多いという。「哺育や育成は、生命を預かるというやりがいがあり、責任の重い仕事。まずインターンシップに参加して、自身が意欲をもって取り組めるかを確かめてもらうのが、お互いにとって良い未来につながると思います」。

 広大な牧場は今なお拡大中。インターンシップ参加者の宿となる場所は徒歩2分の距離に


【企業情報】
株式会社クオリティ・オブ・ライフ
北海道野付郡別海町泉川78-18
電話:0153-77-1208
FAX:0153-77-1208
メールアドレス:naoki@aurens.or.jp

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