仔牛も酪農家もすくすく育つ、手造りの預託育成牧場

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仔牛も酪農家もすくすく育つ、手造りの預託育成牧場

仔牛も酪農家もすくすく育つ、手造りの預託育成牧場
最終更新日:2021年04月28日

創業は平成25年。会社としての設立は平成28年。そこから短期間で1900頭(本州1400頭、北海道内500頭)もの仔牛を預かるまでに成長しているルルラン牧場。井上社長が自力で今の牧場を造り上げた奮闘記と経営ぶりは、未来の酪農家を目指す人たちにとっての夢となり、指針となるものです。

元大工の社長がゼロから始めた、
本州からのニーズも高い育成牧場

「自分の手で牛舎を建てる。それがルルラン牧場の始まりでした」と話す井上元治社長(41)。大工として9年間働き、その後は標茶町の町営育成牧場へ転職。技術を生かして牛舎の営繕なども行いつつ、酪農のノウハウを学びました。そして一念発起。「牛と育成の知識がある、建築もできる。だったら自分でやってみよう。正直、勢いでした」。両親が所有していた土地で預託牧場を始めようと決断し牛舎を建てますが…。「最初の半年くらいは本当に苦しかったですね。預けてくださる牧場が少なくて」。ですが、飼料業者が紹介してくれた栃木県の牧場の仔牛50頭をしっかり育成したことが転機となります。「その牧場主さんが群馬県の方を紹介してくれ、わざわざ北海道まで視察に来てくれたんです。それだけ牛を育てることは大変で、預託専門の牧場が足りていないということでしょうね」。そこで評価されたのが「自分で牛舎を建築したこと」だったそう。「まずは元からある牛舎を借りるなどして、通いで育成をする方法もありますが、自分は嫌だった。有事の際にすぐに牛の元に行けることを何より優先したんです」。そこから信頼が信頼を呼び、現在は1900頭もの牛が預けられています。うち7割以上が本州生まれです。「フェリーに乗せてまで牛を運んでくれるわけですから預けて頂ける牧場さんには感謝しかないですね」。

わずかな期間で牧場を軌道に乗せた井上社長。車やスポーツなど多趣味な面も

細やかな目配りでストレスのない育成環境を作る

AGRiiN(アグリイン)掲載中
インターンシップ情報&申込はこちら

ルルラン牧場の特徴は小さめの牛舎がたくさんあることです。「牛たちを一定数、一緒に囲って飼育するわけですが、判断を間違えるとケンカだったり、いじめられたりも発生します。預かる牛は生まれた時期だけでなく、性格、体格も一頭一頭様々なんですよ」。仔牛たちが皆、ストレスなく生活できることを考え、細かく分けている内に牛舎の数も増えていったそうです。「現在は16棟ですね。最初に囲って終わりではなく、成長の度合いを見ながら移動するケースもあります。的確に見極める必要がありますので、繊細な目が必要となります」。
豪快に見えて、実は細やかな心を持ち合わせて居る井上社長。牧場全体にとても清潔な印象を受ける。「自分の家や車が汚れていたらみんな掃除しますよね。職場は従業員が生活を営む上で欠かせない場所。そこがずさんな管理になってはいけないと思っています」。将来はルルラン牧場を卒業したメンバーで同窓会を開くことが夢の一つだそう。「新規就農したり、別の牧場に行ったり、違う仕事を選んだり…。関わった人の夢を全力で応援したいんですよ。そのために、どこへ行っても通用する人になってもらいたい。ですから私は厳しいですよ」と話す井上社長の言葉と表情には深い愛情が感じられました。

牛舎もできるだけキレイに。街に近い場所なので臭いにも気を遣っているそう

信頼されているからこそ生まれるやりがいと責任感

現在、ルルラン牧場で働く髙橋大輔さん(39・左)、大谷隆弘さん(47・右)は共に他の牧場で働いていた経験者です。「うちの牧場では、従業員のアイディアをしっかり受け止めて採用してくれる。働いていてそれが楽しいし、やりがいもあります」(髙橋さん)。「最近では配合給餌機を導入して今まで人手で補っていたことを少ない人員で行えるようになりました。そういった仕事環境の改善にも積極的ですね」(大谷さん)。牛舎造りだけに留まらず、必要な器具は自分たちで溶接作業をしながら製作することもあるそうです。「普通の牧場とは違いますね。でも社長は従業員を信頼して仕事をまかせてくれるんです。それもあって、自分たちで出来ることはやろう!という雰囲気になっています」(髙橋さん)。「当事者意識が高くなり、仔牛たちにも愛情をもって接することができますね。この牧場に来たとき『大丈夫かな?』と思っていた子が立派に育ち種付けを終え、お腹を大きくして地元へ帰っていくのを見ると本当に嬉しくなりますよ」(大谷さん)。

 社長と従業員が垣根なく話すことで、働く環境が改善されてゆく

学ぶ意欲をもってンターンシップ体験を

インターンシップを募集するのは今回が初めてとなるルルラン牧場。一週間を基本としてプログラムは用意されていますが、「何を教われるかではなく、何を学びたいか」を考えた上での参加を井上社長は勧めます。「それがあるだけで得られるものも変わってくると思いますよ。お互いにとって貴重な時間にしたいですね」。社長と従業員一人ひとりによる手造り感がいっぱいの、愛すべき牧場で、育成や経営、そして働く者の在り方について考える機会を持ってみてはどうでしょう。

 社員の休憩所もお洒落な建物。作業機械の手入れや掃除も徹底されている


【企業情報】
株式会社ルルラン牧場
北海道川上郡標茶町字ルルラン31-8
電話:015-486-7444
FAX:015-486-7444
メールアドレス:m1000.bux@gmail.com

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